成分選定〜瞬間的な魅力を考えた話

こんにちは、小室（@h08k07p）です。
2022年春より、女性用コスメのD2Cブランドを立ち上げるまでの道のりをnoteに綴っています。
前回のnoteはコチラ↓

私は幼い時、初めて基礎化粧品に触れた時、大きな感動や驚きを感じたことがあります。自分の肌じゃないようなツルツルでさらさらな感触、一瞬で生まれ変わったような体験。すごく嬉しくて、いつの間にかスキンケアが日々のルーティンになっていきました。

使うことで徐々に肌質改善していく感覚もあるかもしれませんが、この「瞬間的な驚き」があるかないか、それだけで製品価値は変わってくると思います。

乱暴な例えですが、とても魅力的なお酒があり刺激的な味で美味しい（瞬間的魅力）、さらに飲み続けることで身体にもいい（継続的魅力）という機能だったら、ずっと使いたいと感じる気がします。現在もたくさんの基礎化粧品が溢れていますが、「継続的な機能性」×「瞬間的な機能性」を兼ね揃えている製品は、なかなか出会えない気がします。

前回のnoteでは「バクチオール」という成分を紹介しましたが、どちらかというと使い続けることで感じる継続的な効果。

瞬間的な効果が足りていないと考えました。そして、なによりひとつの成分によってパワーが与えられるなにかを必要としていました。

胡蝶蘭（こちょうらん）との出会い

協力していただける製薬会社に、紹介していただいたのが「胡蝶蘭エキス」という成分でした。

胡蝶蘭はとても活力のある植物です。通常、植物は色が白いほど紫外線ダメージを受けやすいと言われていますが、胡蝶蘭は3～4ヶ月という比較的長い期間、花を咲かせています。なぜ白い花なのに長く咲いていられるのかというと、夜間のダメージケア機能がとても高いからと言われています。

睡眠が不足すると、知らぬまま肌のハリや弾力が低下を感じることがあります。でもお肌のために睡眠をとらなきゃと使命感に立たされたくはない。日々やる事に追われていたらスキンケアなんて時間をかけられないのも事実です。そんな時にこの胡蝶蘭エキスが肌を救ってくれるのではないかと思いました。試行錯誤の末にできた試作では、肌がモチモチなのにサラサラになるような感覚。翌朝の肌のハリの変化も感じることができました。瞬間的な感覚は合格な気がしました。

胡蝶蘭の花言葉は、「幸福が飛んでくる」「純粋な愛」という花言葉を持ちます。お花を贈った後の更なる発展を願うという意味で法人間ではギフトなどにも贈られています。これも奇跡的に最初のプロダクトとして縁起が良いと思い、どんどん魅力にとらわれていきました。

肌を改善できる効果や、続けやすい利便などの機能性はもちろん必要ですが「手にとってもらった人に幸福が飛んでくる」そんなものがあったら、長く愛されるプロダクトになるのではないかとわくわくした気持ちで、開発に取り組めました。今思うと、胡蝶蘭が私の心までも力を与えてくれた気がします。

今回はここまで。次回8月からは、いよいよ商品名とクリエイティブについてお話します。最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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