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プルミアゲームソフト紹介20

メタルスレイダーグローリー・ディレクターズカット

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概要

8Mbit大容量ROMと拡張チップMMC5の搭載により、ファミコンとは思えないほど緻密なグラフィックの描き込みと、リアリティに溢れた演出を実現したSFアドベンチャー。

制作期間が延び(開発に4年を費やした)、発売年度ではロボットやSFのブームが下火になっていたこと、市場やユーザーの関心が既にスーパーファミコンへ移行していたことなどが災いし、当時はほとんど注目されなかった。
後に再評価されるようになると、生産数が少なかったこともあり中古価格はみるみる高騰し、高額プレミアソフトの代表格の1つとして知られるようになった。


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ストーリー

主人公の日向忠(ひむかい・ただし)は、妹のあずさ、学校時代のクラスメートであるエリナと一緒に
よろず機械のオペレートを引き受けるという仕事をしていた。

ある日、作業用の機械を買い付けにいった忠は、店主のゲンに薦められるままに一体のメタルギアーム(作業用ロボットの事)を購入した。

ところが、そのメタルギアームはパイロットを忠だと認識すると、謎のメッセージとともにその形を軍用ロボット・メタルスレイダーへと変化させた。

「創造主を捜せ 地球は危機に瀕している」

メッセージの真意を解明するために宇宙へ飛ぶ忠たち。
追い求めていくうちに明らかになる8年前の真実とは…?

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世界観

舞台は2062年の未来。人類全体が1つに統一され、「地球は保全されるべきもの」という観点から政治や経済の舞台は宇宙へと移り、地球は呑気な片田舎と化している。
月が新たな生活の場として開発され、周辺にはいくつかの居住区(スペースコロニー)も作られている。作中では03区や35区へ行くことから、少なくとも30以上の居住区が存在しているということだろうか。
地球からは定期便のスペースシャトルで衛星軌道上にあるターミナルステーションに出て、そこから各方面へ向かう宇宙船に乗り換えるというシステムになっている。
個人でも小型宇宙船を所有できる時代になっており、月や居住区間の移動も自由にできる模様(もちろん、描かれていないだけで航路申請などは必要になると思われるが)。
全高15mほどの人型ロボットが実用化され、作業用や軍事用などに利用されている。なお、作業用がメタルギアーム・軍の戦闘用がメタルスレイダーと呼び分けされる。
ある居住区の反乱により5年間に及ぶ戦争が発生したが、8年前に鎮圧され終結している。

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ゲームシステム

いたって普通のコマンド選択式アドベンチャー。
シーンに応じてほぼ最低限のコマンドしか表示されないため、基本的には総当たりで進めていくタイプ。
選択肢のミスによる途中でのゲームオーバーも部分的に存在する。
コンティニューは直近の中断地点(パスワードが聞けるシーン)からとなり、それまでの展開はすべて「居眠りしていた忠が見た夢」という扱いになる。すべての謎が解明したあとでのコンティニューはなかなかシュールな光景である。
一部のシーンでは「主観視点で居住区内を捜索」「調べたいところへカーソルを移動させてクリックする」という脱出系のような操作形態に切り替わる。
さらに終盤では疑似シューティングという驚きの展開も(後述)。
セーブはパスワード方式。
10文字前後の比較的短いもので、意味のある文章(「えりな もう おきなよ」など)になっているため暗記も容易。ただし空白部分も正確に空ける必要がある。
パスワードが聞けるシーンは決められているため、次のシーン直前で電源を落とした場合でも前のシーンからやり直しになる(=初プレイ時はいつ聞けるのか分からない)という欠点はあるが、一通り控えておけば「気に入ったシーンをもう一度見たい」「他の選択肢を選んだらどうなるのか確かめたい」というときに簡単にやり直せる長所もある。


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