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東京

6月28日 蜷川実花さんの写真展 東京 TOKYO/ MINA NINAGAWA に行った。

外出することもほとんどなく、大学のオンライン授業で出されるたくさんの課題にうんざりしていたので気分転換にと、行きたいと思っていた写真展に行くことにした。

蜷川実花さんが生まれ育った場所であり、大事なものである東京を写ルンですで撮ることで自分の得意技を全て使えない状況においた時に、何が残るのか、何ができるのか知りたかったそうだ。

私にとって東京は憧れの場所である。北関東の田舎で生まれ育ったわたしにとってたくさんのわくわくやときめきをくれたものである。大学入学とともに憧れの東京に住むことを目標にしていたがなかなかうまくいかず、住所は隣の県になってしまった。だが、電車で15分乗れば東京に行けることに3年経った今でも感動してしまう。高校時代は1時間かけて映画を見に行ったり、洋服を買いに行ったりしていたことに比べればあっという間である。

蜷川さんの知っている、感じている東京はどんなものなのか知りたいと思った。蜷川さんのことはあまり詳しくなかった。有名な作品やテレビに出た際に見るぐらいであった。蜷川さんの作品はどれも鮮やかで世界観がとても素敵だと思っていた。初めてじっくりと見た蜷川さんの作品がこの写真展になった。写真展には、蜷川さんのお子さんや友人、たくさんの有名人も写っていたものあった。明るい夜の街や晴れた空など東京の日常が詰まっていた。写ルンですで見る蜷川さんの世界はとても綺麗だった。私の好きな東京は蜷川さんの目にはこんな風に見えていると思うとまだまだ知らない東京がたくさんあると感じることができたし、知ることのないだろう世界が切り取られていた。撮影されている期間の流れを感じられる写真もたくさんあった。新型コロナの影響で起きた生活の変化を日常を切り取った写真から感じ取ることができた。流行の前と後では違う時代であるかのような写真であった。先の見えない毎日にこれからはどちらの日常が当たり前になるのだろうかと思った。

この写真たちから感じる気持ちを忘れたくなくて、家に帰ってからも思い出したくてポストカードを買った。写真から感じることが多すぎて写真展を出た後の私はなんだか気持ちがいっぱいいっぱいになった。会場である渋谷パルコを出た私は、どこを見てもマスク姿の人で溢れた憧れていた東京とは少し変わってしまった風景の東京を歩きながら帰った。東京がこれからもずっと私の好きな、憧れの場所であってほしい。

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