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失敗はタンゴの始まり

こんにちは、GYUです。今日は、タンゴを通じて学んだ大切な教訓の一つ、「失敗は踊りの始まり」についてお話ししたいと思います。

タンゴを踊っていると、時々ステップを間違えたり、相手とタイミングが合わなかったりします。でも、そこで立ち止まっては踊りが続きません。

私自身、忘れられない失敗の経験があります。10数年前、大きな大会に出場しました。そこで大失敗をしてしまったんです。
その失敗は緊張のあまり、パートナーとの呼吸が完全に合わず、音楽とも全くずれたステップをしてしまいました。その瞬間に頭が真っ白になりました。踊り終わってステージから降りて本当に落ち込みました。

その失敗からしばらくは踊る自信をなくし、ミロンガにも行けなくなっていました。タンゴの音楽も聞かなくなりました。そんな時、パートナーが私に言ってくれた言葉が、今でも心に残っています。

「タンゴは心で踊るもの。ステップに失敗も成功もないし、ステップに囚われて心がないタンゴは悲しい」

その瞬間、噛み合ってなかった歯車が、スッコーンと噛み合った感じがしました。私は「ステップを間違えない」ことばかりに気を取られて、タンゴの本質を見失っていたんです。タンゴは完璧を求める踊りじゃない。互いの不完全さを受け入れ、相手と心を通わせて踊るもの。それに気づいた時、不思議と肩の力が抜けました。

その後、私自身は基本から練習し直しました。ステップよりも、お互いの呼吸や肉体の緊張や音楽との一体感を大切にしました。失敗を恐れず、むしろ楽しむくらいの気持ちで踊りました。

すると不思議なことに、以前よりも踊りが滑らかになり、音楽との一体感も増したんです。何より、踊ることの喜びを再発見できました。

この経験から、失敗は終わりではなく、新しい始まりなんだということです。失敗したからこそ、本当に大切なものが見えてくる。それは踊りに限らず、人生全般に言えることかもしれません。

皆さんも、日々の生活で壁にぶつかったり、失敗を恐れたりすることがあるかもしれません。そんな時は、タンゴを踊る気持ちで前に進んでみてください。きっと新しい扉が開けるでしょう

それでは、今日も素敵なタンゴな1日を!

Abrazo GYU

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