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子煩悩だった両親が許さなかった、たった1つのこと

桜も散ってしまい、初夏を思わせるような陽気が続いていますね。
今日は自分の人格形成について、少し真面目な話をさせてください。


私は静岡県の片田舎にサービス業を経営する両親の長男として産まれました。どこにでもあるような普通の家庭に育ち、両親は子煩悩で、よくだだをこねてはおもちゃを買ってもらっていました。

そんな両親が顔を真っ赤にして叱ることがたった1つありました。
それは

他人を傷つける行動・言動をした時です

この場合は、どんな理由があろうと容赦なく叱られました。
忘れられないエピソードがありますので、紹介します。

私には3つ下の弟がいます。自分が小学校低学年くらいのときだったと記憶していますが、弟と些細なことで喧嘩になりました。そのとき、怒りを抑えきれず、弟に手を挙げてしまったのです。

すると、その様子を見ていた母親が無言で私の方へつかつかと歩いてきました。次の瞬間です。

パッチーーーーン! 

目から星が飛び散るとは、まさにこのことなのでしょう。気づいたら吹き飛んでいました。思いっきり頬をはたかれたのでした。しばらく母親は口をきいてくれませんでした。
※叩かれたことよりも、口をきいてくれなかったことがこたえました・・・

今だったら母親は逮捕されてしまうかもしれません。しかし、この経験を通じて、私は「どんな理由があろうとも、人を傷つけることは許されない」という道徳を学んだのです。

私は以前、教師をしていました。大阪のS高校の体罰事件の後に就職したので、体罰への目は厳しいものがありました。ある学校に勤務していた時のことです。

担当していたクラスはいわゆる「教育困難」クラスで教師に対して「死ね」、「ぶっ殺す」などの暴言は日常茶飯事で、授業が始まっても床に座り込んでカードゲームに興じる子どももいました。しかし、手を挙げることはありませんでした(怒鳴ったことはあります)。

なぜかと言えば、先ほどの母のエピソードを思い出したからです。最終的にはスルースキルを身に着けていったので、慣れました。結局、その学校は1年で退職しました。

正直、生きていれば頭にくることは多数あります。接客業をしていた時もクレーマーに絡まれたり、帰宅途中に酔っ払いに絡まれたりと枚挙に暇がありません。そういったお方は「スルー」することでやり過ごしています。

最も、それができるようになったのは
「大切なこと」を教えてくれた両親のおかげです。

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