完璧に見えるPR Table広報クボケイタ氏はどうやってつくられたか。生々しい挫折経験と、その乗り越え方を聞いた
ギュンにちわ!会えば分かる広報☆ゆめみ福ちゃん(@fukutaro_yumemi)よ!
アタシがリスペクトしているPRパーソンの人生観や働き方を紹介していく企画「この広報さんがすごい!」第2回目のゲストとしてPR Tableのクボケイタ氏(@keiterpan2)にお越しいただきました~😆パフパフ🥳✨
ゲスト:クボケイタ氏
今回もアタシの編集家庭教師みずP(@mikkemac)にサポートしてもらいながらこの記事をまとめたわよ~😆✨この絶対的安心感にギュン謝💛
聞き手:みずP
アタシはひな壇のガヤ担当としてトークに混ざらせてもらったギュン😉✨
ガヤ担:福ちゃん
みずP(以下略):ーークボさん出演ありがとうございます。早速ですが、福ちゃんってどんな人?
クボケイタ(以下、クボ):いろんなところでお世話になってる2人なので、ぜひと思いオファーをお受けしました。福ちゃんと色々なところで接してて感じるのは、サービス精神の塊だということ。最初は取引先の担当者として出会いました。なので、普通に名刺交換から。そして、PRパーソンがいる場にはいつも福ちゃんがいて、常に周りを盛り上げて色んなタイプの広報さんの中でも圧倒的に華のある存在だと思います。
ーー福ちゃん、クボさんに声をかけた理由は?
福:もうね、この人大好きなんです。くぼっぴって見かけはイケメンでちょっとチャラい、モテそうな雰囲気であるいっぽうで中身は硬派というバランスの持ち主でアタシにないものばっかり持ってる。2021年12月にくぼっぴが書いたコラムを読んで感動した。
地に足がついた理論の土台と教科書通りだけじゃなく現場での実態を理解したうえであるべきパブリック・リレーションズの道筋を明快に言語化していて、PRパーソンとしての能力とセンスを純粋にリスペクトできるなぁと感銘を受けた。で!初対面の場面ではゆめみ代表れいっちとのトークセッションをクレバーに進行するファシリテーターとしてのスキルも人間力も高くて、完全にハートを射抜かれました😇💘
参考)福ちゃんが感動した記事👇
クボ:うれしいです。福ちゃんはこんなふうに、出会った初めのときから「あなたのこういうところがいいと思った」とストレートに伝えてくれたんですよね。
福:いやはや、思ったことをそのまま言っただけ😉✨
クボ:福ちゃんは自分とぜんぜん違うタイプ。だからどんどん知りたくなるし関わりたくなる😆
ーークボさんは、いまどんな仕事をしていますか?
クボ:PR Table社のPR室長でエバンジェリストをしています。企業の採用の課題をPRで解決する「talentbook」などの、ソリューションを提供している会社です。
世の中に広め、関係性をつくり、市場に理解してもらう、等の、責任のある役割を担っています。HR、PRの領域を横断しながら動いていて、やれることはなんでもやるようにしています。
ーー何社目でしたっけ?
キャリアとしては2社目です。前職はアドウェイズという会社に長く在籍していました。入社当初は100人くらいだったのが、気がついたら1000人を超えていました。営業、人事、広報と様々な職種を経験しました。ちょうどインターネット広告が伸びてる時期で、面白い時期に広告営業をやらせてもらっていました。
アドウェイズにいた頃の後半にキャリアが動くのですが、もともと人事の仕事を希望してました。営業組織のマネジメントをするようになってきたときに、人事に興味をもち始めたんです。直接的に数字を上げるだけでない会社への関わり方をいいなと思っていて。
組織運営って難しいからこそ、そこが面白いと思って、ずっと社長に伝えてはいました。それが20代後半のこと。数字づくりや事業づくりは、周りに得意な人がいたんだけど、人事についてや、人を活かすことについては、自分がポジションを取れたら面白くなるぞと考えていました。
ーー特に、どんなことが大変だったか?
クボ:採用、育成、制度設計など全般です。人事戦略を決める立ち位置にいきなりアサインされました。年間100人を採用しても、3年後に3割辞めているという課題があったんです。入社前後でのギャップがあるのか。そもそも会社が拡大したことで、情報も分散していて、社員のエンゲージメントが下がってる、とか。様々な課題に対して、人事としてどう解決したらいいのか、向き合うことになりました。
ーーブレイクスルーは?
クボ:そのときに、コミュニケーションが課題だと感じました。ここでPRの重要性を知りました。入社する前にどれだけ情報を知っておいてもらうか。で、入社へどう繋げていくか。
これがPRの面白さなのかもしれない、ということを思い始めたあたりで、PR Tableの創業期のメンバーと出会います。
その頃、企業の情報発信を通じてミスマッチをなくす。ということをやりたいと思っていたので業務内容がぴったりでした。
ーーキツかった時期といえばいつ頃を思い出しますか?
キツさでいえば、新卒で入った1年目がいちばんキツかったです。150人の会社に新卒で150人も入ったので、育ててくれる人も充分におらず、自分たちでやるしかないという状況。そこで、自主性や当事者意識が身につきました。
他にも、2012年くらいで、ガラケーからスマホにうつるときの広告事業も忘れられません。ガラケーの縮小で売上が半減しちゃって、吐きそうになりながら働いていました。
ただ、キャリアにおいては、PRの仕事をしたときに一番の挫折がありました。当時、未経験ながらグローバルのPRも手掛けることになって、そのときは英語も話せないし、だけど責任者として放り込まれて、無力感に苛まれました。この時期がいちばん苦しかったかもしれません。
ーーどうやってその時期を抜けるんですか?
クボ:人からの声がけですよね。ぜんぜん結果が出なかった時に、人からの反応をもらえたのが大きかった。PRの仕事として、コンテンツを作ったとき、当時の社長から「才能あるね」と言われて嬉しかった。ふだんは褒めないのに、そこだけ認めてくれたんですよね。
福:エモすぎるね~!ご本人も言ってたけど、苦しんでる姿を人に見せないんだよね。でも、そういう苦労した時期を経て今のくぼっぴが形成されてるんだと思って、じーんときている。生まれつき要領のいいタイプだったってことについては、不器用日本代表として実に羨ましい(涙)!
クボ:いや、でも、学生時代、コミュニケーション苦手だったんですよ。ぜんっぜん人見知りで。中学くらいまでは、自分の中での表現したい欲求はあるけど、出す場所がなかった。すごく派手なタイプでもなかったので、人前にでることも、女の子と話すことも苦手だったんです。
高校以降で、自分を救ってくれたのが音楽活動を通じたコミュニケーションでした。風向きが変わったのは、自分の作品を世の中に出してから。ホームページに載せたり、教室にギターを持ってきて歌う、みたいなことをやったときに、目の前の人が泣いてくれたことがありました。
それまでは、丸っきり人前が苦手だったんだけど、アウトプットが褒められて流れが変わりましたね。そもそも、自分のしたことに反応が返ってくるというのが嬉しかった。いろんなやり方でつながることができて、いい時代だなと思った。そういう意味では福ちゃんは若い頃から色んなことにチャレンジして実績を積み重ねてきてることがすごいと思ってます。
福:いやはや、ありがたいお言葉にギュン謝。だけど、実際のところ何一つ極めていないと思ってる。道が定まるのも遅かったし、いろんなことをやりたがる、やりたくなっちゃうんだよね。色んなことに着手はするし、踏み込むんだけど、ゴールテープを切るまでには至らないというか。
会社員を5年間やって、28歳のときに起業した。そのときの動機も、これまで通りの生き方でいいのか、いったん自由になってから考えようか、というもので。会社勤めが窮屈すぎて、ストレスがかかり過ぎて、つまらなかったから、という動機だったし(笑)。
ク:福ちゃんは極めてないと言うけど、福ちゃんならではのオリジナルのタグ付けをしていて、一定の結果を残していると感じます。掛け合わさって、積み重なって今の福ちゃんになってますよね。結果として、人間性や仕事に深みが出てると思うし。
福:むぎゅん!うれしいなあ。とはいえ、アタシの人生って気が多くてなかなか道が定まらなかったんだよね。アタシは要領が悪くて不器用なタイプだけど、人の力を借りたり、導いてもらうのは上手かもしれないと思ってる。
で…34歳でバツイチ、倒産、借金、無職、実家暮らし、将来の見通しナシで人生詰んだ!と落ち込んでいたドン底から復活したきっかけもやっぱり「人」の縁だった。mixiでカラオケでB’zを歌うオフ会で知り合ったカラオケ仲間のオジサマがカバン持ちを公募してて、そのポジションに拾ってもらった。その会社の事業内容がたまたまPRだったことで、PRの仕事をするきっかけになったという(笑)。
クボ:今の話で共感するのが、僕もけっこう大事にしてるのが「運命にあらがわない」こと。縁とタイミングみたいな話なんですけど。転職を決めたときも、切り拓いたというよりは、自然な流れで、導かれた感じがした。ここだ、というのが"降りてくる"タイミングで選択をしてきたというか。
ーーちなみに、クボさんが影響を受けた人っているんですか?
クボ:最初の上司ですね。「仕事を楽しくやろう」というスタンスを学んだ人でした。新卒配属のとき、めちゃくちゃキツかった。でも、その上司の姿で忘れられないことがあって、営業の数字が足りないときに「お前らが稼いでこい」じゃなくて「オラに元気を分けてくれ」という感じで(笑)。ユニークな人だった。つらいときにこそユーモアを忘れない姿勢が印象に残ってます。
ーーいやあ、すてきな上司ですね。
クボ:人事の仕事を始めたときも、その人が人事に異動したタイミングと被ってるんです。影響を受けてるし、感謝しています。ネガティブに悩みすぎないというか、9割大変かもしれないけど、残りの1割、楽しいことを広げていくような感覚でした。
福:わかる~!どんな苦しい場面に身を置いていても、もうひとりの自分がそれを見ているような視線を意識してる感覚がある。
クボ:メタ認知ですよね。PR Tableの仕事をしていて感じたんだけど、苦しいこともストーリーになると思えるようになりました。谷が来たら、面白いストーリーになるな、と考えられるようになった。
ーー芸人さんのマインドみたいな。
クボ:うん。で、実は今、人生にもっと谷が来たらいいのにと思ってます(笑)。札幌にいた時に「平凡コンプレックス」だったんです。このままだと僕の人生って何も起きないんじゃないか?と思って、就職したら1年目、大変な苦労はあったけど。もっとアグレッシブに挑戦していきたいなと思ってます。これっていうのが降りてこない限りは無闇に動くことはないけど。やるとしたら、企画からコンセプトから見せ方までこだわりたいですね。
福:アタシも、今だからこそできる音楽活動をやりたいと思っていて。。やるとしたらギタリストの顔を持ってるくぼっぴを巻き込みたいと思っている(チラリ)。くぼっぴにはこの話を何度かしてるけど「面白そうだね、アハハ!ところで…」といってごまかされるけど(笑)。
ーークボさんのこれからが気になります。ビジョンはありますか?
クボ:PRの世界での原風景があって。PR Table入社直後、2018年にやったカンファレンスです。PRパーソンが集まって生まれた熱量を忘れられない。それ以来ずっと、ああいう場をつくれないかと思ってて、やりたいことの一つです。その形は決まってないけど、自分らしい何かが見えた時に。そういうものを証明していきたい。PR Tableとしてできることはまだあるので。
ーー福ちゃんの場作りも、すごいですよね
クボ:本当にそう。あれは福ちゃんにしか巻き込めないやり方ですよね。最近だと「広報さん合同バースデーランチ会」とか。
ーークボさんのつくる場、みてみたいです
クボ:うん。焦らずに、みんなを巻き込んだ場にしたい。
福:アタシと大きな違いは、ギュンギュンはクセが強すぎてファンもできるけどどうしてもアンチを生んじゃう(笑)。いっぽう、くぼっぴのことを悪く言う人を聞いたことがない。これはすごいことだと思う。
クボ:だけど、アンチを生むくらいの振り切れなきゃ、と思ってもいます。なんか、お互いに自分に無いものを羨ましく思い合う流れになりましたね。
ーーということで、お時間ですね。
福:え、もうタイムアップ!?あっとう間でびっくりドンキー!!濃かったね~。印象的だったのが「平凡コンプレックス」を抱えているというところ。くぼっぴには自分にないものばかりを持っているなと思っていたけど、共感できたポイントがあってちょっと安心した(笑)。
クボ:普段話せないような、深いところまで喋れました。よい機会をありがとうございました!
福:こちらこそ~!心の持ち方まで触れることができてかけがえのない時間になったYO!濃密なひとときをありがギュン!くぼっぴの人間力にギュン謝!!!
おまけ
くぼっぴの半生を綴ったエモストーリー
ギュンギュン!!!
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