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新参者が組織に受け入れられるためにやるべきこと【福ちゃんのしくじりに学べ】

押忍!会えば分かる広報☆ゆめみ福ちゃん(@fukutaro_yumemi)よ!
失敗と挫折を繰り返してきたアタシの体験談を交えながら、やえがし氏(@yaegashihenshu1)とスペースでトークした内容をお届けするので、その曇りなき目をかっぽじってよぉく読んでくださいやで!


※あ!そうそう、このnoteはやえがし氏(@yaegashihenshu1)主催のアドベントカレンダー202312/19の記事よ!

やえがし
皆さんお忙しい時に来ていただいてありがとうございます。 「新参者が組織に受け入れられるためにやるべきこと」というテーマで、やえがし&福ちゃんでスペースをやっていきます。 #福ちゃんに学べ というハッシュタグでやります。まずは、福ちゃん自己紹介をお願いします。

やえがし×福ちゃん

福ちゃん
ギュンにちわ!ゆめみの福ちゃんです!実はひいおじいちゃんがくすりの福太郎の創業者ということにちなんで名付けられた説や、福岡生まれの長男だから説など諸説ありまギュン!氷川きよしと同郷同い年なのでほぼ幼なじみ!いや、もはや本人!趣味は「映画館鑑賞」と「切手見つめ」!30歳までガングロのギャル男。新卒で会社員を経て起業して倒産させたり芸能活動をした時期があったり色んなチャレンジと挫折だらけの人生で、直近約10年間はPR会社でコンサルタントとして修業を積んできて、今は夢と美容のギュンギュン王国内閣美容大臣として多忙を極める公務の傍ら株式会社ゆめみの広報担当役員を兼任してまギュン!しくよろギュンギューン!!

ゲスト:福ちゃん(@fukutaro_yumemi

福ちゃん(株式会社ゆめみ 執行役員CCO)ゆめみでコーポレート広報&採用広報を担当。ゆめみ入社以前は井之上パブリックリレーションズなど2社のPR会社で延べ10年間PRコンサルタントとしてキャリアを積む。日本パブリックリレーションズ協会認定PRプランナー。福岡生まれ神戸育ち東京在住。趣味は美活、カラオケ。特技は5歳児未満の子どもの相手をすること。日本人初のメンズ美容家としてギュンギュン王国内閣美容大臣を兼任。愛称は福ちゃん💛

やえがし
情報量(笑)!そして本業の位置付け!!ww

福ちゃん
そんなこんなパンナコッタ★約2年前に株式会社ゆめみに中途入社してからというもの、とにかく社内の人間関係で悩み続けてきた!新参者が組織に受け入れてもらえることの難しさを身をもって体感したのよ…😿

やえがし
え!?そうなんですね。いつでもどこでも明るく人気者というイメージが強い福ちゃんでも人間関係に悩むハードな時期があったなんてちょっと意外!!!
広報さんに限らず営業さんでも総務でも、社内メンバーとの良好な関係構築は職種に関係なく誰もが持つ共通課題なので、福ちゃんのリアルなしくじりエピソードを参考にしながら、みんなはどうやればしくじらないかっていうことを学ばせてもらいましょう。

福ちゃん
おけ!包み隠さずお話するので、みなさんアタシの経験を反面教師として活かしてもらえれば幸いギュン!

【その1】 そもそもどんなしくじりだったのか

やえがし
福ちゃんはゆめみへの入社当初はどんな感じだったんですか?

福ちゃん
もうねぇ、とにかくやることなすことすべて裏目で悪手を打ちまくってた!

やえがし
具体的にはどういう?

福ちゃん
とにかく、社内で自分で自分のことをアピールしまくり。広報って第三者からオススメされなきゃいけない役回りのはずなのに、自分で自分を宣伝(もはや喧伝)しまくってる状態(笑)。
その姿勢に社内メンバーから共感を得られずに組織の中で孤立して、なかなか馴染めなかったのよ。。

やえがし
孤立しているというのはどんな感じ?

福ちゃん
2021年の8月入社。折しもコロナ禍真っ最中。フルリモート勤務という背景もあってメンバーと仲良くなるきっかけも皆無。加えて、創業以来初の専任の広報担当で代表リファラル入社だったことも重なって現場から一定の距離を置かれながら、遠巻きに「お手並み拝見」されてるなぁと感じた。
さらには、入社初日の全社会での自己紹介から「みなさーーん、ギュンギュンですかーーーーーー!?」というギュン全開のテンションで入っていって300人規模(入社当時)の会社全体がざわつくっていう。「なんかヤバそうなヤツが入ってきたから距離を置こう」っていう周りのメンバーが引いてた気がした。いや、むしろ「異分子を排除せよ」ぐらいの空気感(笑)。そんな感じで無駄にハンディキャップを背負ったスタートだった(自業自得)。

やえがし
…なるほどw。私も過去に非エンジニアなのに開発会社に入ったときに感じたけど、様子見される感ってありますよね。職種の差っていうか、何かの壁はあるかと。

福ちゃん
そうだね。入社後もオウンドメディア立ち上げてオープン社内報を毎日のように発信したり、必死に取材機会を作ったり社内キャンペーンの旗振り役をやったり…自分なりに必死で日々全力でやり切ってたけど、関係性ができていない状態でいくら張り切っても空回りにしかならないことを感じた…(涙)

やえがし
なるほどねぇ…その厳しい状態がどのくらい続いたの?

福ちゃん
組織に受け入れてもらえたと実感できたのは入社してから1年半ぐらい。もう苦難と我慢の期間がずっとトンネルのごとく続いてた。んで、自分のしくじり要素っていうのを分解するとこの3つに集約されるなぁと👀

【しくじり要素①】自分への期待過剰
福ちゃん
もうとにかくもう「全力で行かなきゃ」「全部自分でやんなきゃ」「期待に応えなきゃ」っていう気持ちが溢れてオーバーフロー。あらゆることに張り切ってる状態で全力ダッシュ状態、これは自分にも周りにも負担が大きい(笑)。

やえがし
たしかに(笑)。でも転職直後だからこそ早く受け入れてもらいたいし評価もしてもらいたいし焦ってしまう気持ちは分かる~。

【しくじり要素②】承認欲求モンスター
福ちゃん
とにかくもう社内の全メンバーが見るslackチャンネルで頑張りを自分でアピールしまくってた。もう毎日 3、4投稿ぐらいの頻度で「ほら見て!私こんなに頑張ってる!アタシどう!どう!どう!?」っていうアピール全開!「取材されました」「インタビュー立ち会いしました」「記事が出ました」「note書きました」「YouTube動画出しました」「今日もギュンギュンです」なんてお知らせしてもスタンプがもう全然つかないのよね。。日本経済新聞に代表のインタビュー記事が掲載されたときにもついたスタンプが4つという…(涙)

やえがし
うぅ…(涙)

福ちゃん
Slackで社内周知して、反応なくて、意地になって告知を重ねてってことを繰り返してて。。

やえがし
なるほど、つらいね(涙)。

福ちゃん
もう「焦り」「暴走」「空回り」のスパイラルからなかなか抜け出せなかったのよね~😢

やえがし
焦り、暴走、空回り(笑)
ゴロ合わせがめっちゃいいけど、すごい状態だよね。

福ちゃん
もう完全に承認欲求モンスターと化していた。「ちょうだいちょうだい」「かまってかまって」っていう姿勢で負のスパイラルから抜け出せない日々。そしてさらにダメ押しとなるできごとがあって…

やえがし
これ以上に(笑)?

【しくじり要素③】最上志向の押し売り
福ちゃん
ストレングスファインダーでアタシ「最上志向」がいちばん強くて。。とにかくアウトプットとかパフォーマンスにギリギリまでこだわり抜くという習性があるのよ~😅

やえがし
うんうん分かる~!プレゼンとかでも、もう前日の深夜とか当日の朝までディテールに凝ってめちゃくちゃ仕上げてがんばるみたいな、そういうタイプ(笑)。

福ちゃん
そう、それアタシ!病的にこだわるみたいなね。まだできる!もっとよくできる!っていうね。良いほうに転べば「がんばってるね~」と思ってもらえるけど、周りとモチベーションが合ってないと「ひとりで空回ってる」ってめんどくさがられることがあるのよ。。笑

やえがし
分かる~!!

福ちゃん
そんななか、2022年4月に「チャレンジ取締役が11人同時に誕生」っていうニュースを出すことになって、広報的には気合い入っちゃうよね?張り切っちゃうよね?なんかもうテンション爆上がりしちゃってリリース直前まで色々アイデアが膨らんじゃって。。

たとえば「リアルの場に集まって赤絨毯の階段で新内閣発足風の集合写真を撮りましょうよ」(コロナ禍!)とか「プレスリリース用の初心表明コメントもください」「就任にあたってのnote記事も全員書いてください」「ストレングスファインダーの結果も全員書いてくださーい」「あ!リリース日から逆算すると明日中にお願いしまーす」…みたいなめちゃくちゃリクエストしまくってて(笑)

やえがし
うんうん。ちょっと張り切りすぎちゃったヤツね(笑)

福ちゃん
そうなのよ。自分としては広報担当として限られた時間とリソースのなかで最大の効果を出すために最善を尽くすぞ!という想いで良かれと思って動いてるんだけど、現場の空気感とか温度感と噛み合ってないというその切なさ。。
もう無力感、孤独感っていうのにずっと苛まれていて、「こんなに頑張ってるのにどうして誰も褒めてくれないの」「なぜ協力してくれなくれないんだろうとか」「どうせみんな私のこと嫌いなんでしょ」という心境(涙)。そんな自己肯定感がドン底の時期がずっと続いたのよね。

やえがし
いや~もうそのへんは共感する広報さんって多いんじゃないかな。ひとり広報さんあるあるだと思う。

【その2】 しくじりから学んで福ちゃんが行ったコトとは?

やえがし
じゃあ、そんなしくじりを踏まえてどんな手を打ったんですか?

福ちゃん
こに時期にやったこととしては大きくは3つあるかな、と。

福太郎
まず1つ目が「1人ずつと向き合って、対話による関係構築を積み重ねる」という愚直な行動。これが1番自分の中では効果が大きかったと感じてる。

やえがし
分かりやすくていいですね~。1人ずつと向き合ってお話をしてったっていう関係構築は、どういう風にやったんですか?
特に、時給の高いエンジニアさんなんかだと「それって仕事なんですか」みたいなところってあると思うんです。 その中でどうやって対話の場面を作ったのか知りたい。

福ちゃん
本当おっしゃる通りで実際時給の高い人たちだしね(笑)。30分話して「それでどういう生産性に繋がるんですか?」みたいな、そういう空気感あった。共通言語も少ないし、接点を作る必然性もないっちゃないわけで、単純に雑談しましょうっていうことで声掛けはちょっとしづらかったね。で、アタシが取ったのは、対話を業務にしてしまう作戦!業務の強制力を使うっていう、ひとり広報の特権を活かした(笑)。

やえがし
と言うと?

福ちゃん
オウンドメディアで、メンバーのインタビュー企画を立ち上げてシリーズ化しますって宣言して、その企画への登場オファーっていう形を取ったの。

やえがし
なるほど!それは自然だ!

福ちゃん
で、社内で発信力とか影響力が大きいキーパーソン20人ぐらいをピックアップして、順番にオファーをして。仕事としてっていう前提があるので断られることは実際なくてみんな引き受けてくださって。で、前打ち合わせ兼ねて一度話しましょうっていうところから1対1で向き合う場面っていうのを強制的に作る作戦。これがすごいよかった!1対nだと、みなさん素っ気ないっていうか、あんまり構ってくれないんだけれども、1対1で向き合うと、意外とフレンドリーだったり「影ながら応援してるよ」って言ってくれたりとか。「あ、様子見フェーズだからオープンに応援するのは皆さん控えてるのね」っていう気付きにもなり(笑)。

やえがし
それはそれでね、気づいたのね(笑)

福ちゃん
そそ(笑)。だけど、まあお互いに人間やなって思うのはね、そうやって、1回でも2回でも、向き合うっていうか心の琴線が触れ合うような場面があると、やっぱり関係の質が変わるっていう体感はすごいあって。特にその時意識したのは、なるべくファーストネーム、できればニックネームで呼びかけるっていうこと!あとは意図的に敬語を減らしていく。できるだけタメ口で会話できる関係性に持ち込むっていうのは、すごい意識してて。これはオンラインに限らず普段から意識してることやね。アタシのXアカウントでも「さん付け&敬語禁止」を謳ってるのはこの体験からきてるのよ。

やえがし
なるほどぉ!そーなのね!点と点が線で繋がった!

福ちゃん
関係の質を深めるという観点だと、こうやって巻き込みながらひとりずつ仲良くなっていく手法は地道だけど一番効果的だった。

やえがし
そうだよね。距離感をどう詰めるかってキャラクターもあるけど、やっぱりそこは会話するんだったら、自分が緊張してると相手も緊張するし、自分が楽しくなれば相手もちょっと楽しくなるかもしれないし、みたいなところは確かにあるなって、今聞いてて思った。複数のキーパーソンに応援してもらってるっていう状況がわかったと。それはいろいろプラスの面がありそうだね。

福ちゃん
そうそう、確認できたから安心や自信につながったよね。「あ、なんか全員敵じゃなかったんだ」とか「ひとりでもポジティブに見てくれていメンバーがいたんだ」っていう。その安心感だけでも心の安定に繋がった。

やえがし
でもほんと、どん底の状態にそうやって話そうって動くのはすごいなって思った。さすがです!で、2つ目が、ダメな自分をさらけ出していじられるっていう話だけどこれはどうやったの?

福ちゃん
2つ目が「ダメな自分も含めてさらけ出す自己開示」
中途半端にカッコつけないこと。イジられる隙とかツッコミどころを作るっていうこと。優秀でも天才でもなく、欠点も短所もあるひとりの人間として開き直ること。Xでも「会えばわかる広報」って名乗ってるんだけど、一度でも会って話をする機会をもらえれば仲良くなれるっていうのは自分で思ってて。その場さえあればっていうそういうキャラクターとスタンスを持ってるんで、とにかくオープンハート。自分を飾らずオープンにするってスタイルを貫いてる。

やえがし
なるほどね。それはテキストコミュニケーションでもやったの?

福ちゃん
そうだね、ゆめみには社内Slackで自分の個人のチャンネルを全員持ってて、そこで自分語りとか心の中にある本音とかその時思ったことを正直にすべて吐き出しましょうということを全メンバーで徹底して自己開示しまくった。

やえがし
Slackチャンネルでも自己開示するの?!例えばどんな投稿するの?

福ちゃん
例えば…暑いとか寒いとか眠いとか(笑)。話題のニュースを切るみたいなことだったり仕事の愚痴だったり弱音だったり、とにかく自分の心の内をさらけ出す。たったひとつだけ「人を傷つけない」というルールさえ守ればなにを吐き出しても良いことになってる。

やえがし
へぇー!

福ちゃん
愚痴とか自虐も他人から親近感を持ってもらうっていう意味で言うと効果的だよね。あとは、ゆめみは会社批判も推奨してて、ストレスやもやもやを抱えた状態で周りのメンバーや会社のことが嫌いになったり悪循環になるぐらいだったら、もう思ったことそのまま吐き出した方がいいよっていうことを推奨してたりするのね。そういう文化がベースがあるから自己開示しやすい。

やえがし
すごいね、なんか耳障りの良いこととかカッコイイことばかり発言しちゃいそう。

福ちゃん
そうなの、アタシも当初はカッコつけようとしてたなぁ。「PR業界で10年経験積んできたバックボーン」とか「代表の友人枠で入りました」とか「社外発信する内容はすべてレビューします」とか、ひとり広報で自分がしっかりしなきゃとかというものを超えて、自分の一存で社内・社外発信だったりとか色々なコントロールをしていきますからね、みたいな。そういうおごり的な姿勢があった。そういうのをぜーんぶやめて、失敗談とか弱音とか素の自分を出していった。あとはシンプルにメンバーの良いところをリスペクトして褒めることも有効。

やえがし
なるほど。自己開示ね、やっぱ大事だねそれは。

福ちゃん
そうだね。まず自分のキャラクターとか人間性を明らかにしないと、やっぱり周りも踏み込みづらいっていうか。何を糸口、切り口にしたらいいかっていうのも見えてこないだろうしね。あーあと、趣味の話とかもすごい良かったね。90年代J-popとかV系バンドが好きとか。「小室ファミリーの大ファンでした」みたいな話すると「あ、あなたもですか?実は私も…」みたいな。
だからもう、重い軽い硬い柔らかいをまぜこぜで、とにかくもう自分の内側にあるものをどんどん吐き出すっていう。

やえがし
なるほど、すごいなぁ。すごく参考になる!3つ目は?

福ちゃん
3つ目は「社内に閉じることなく、社外にも目を向ける」ということ。
どうしてもフルリモートワークで外に出る機会もないし、意図的にアポ入れないと会えないし人と会う機会がないこともあって、目線とか志向性が内向きになっちゃうのよね。
広報さんはみんな感じてると思うんだけれども、広報って職種的には会社組織の中で圧倒的にマイノリティな存在だと思うの。広報担当って5人も10人もいないし、大体一人、二人とかね。そういう体制でやってると、とにかく共通の話題とか共通言語とか、理解者・理解度っていうのが低い状態なんで、社内で居場所がなかったり孤独感を抱えがちだよね。
さらに言うと、広報は経営と連動する役回りだったりもするので、現場のメンバーからは社長のイエスマンに映りがちなのよ。そうすると「現場の私たち側じゃなくて、会社サイドの立ち位置の人ね」って見られがちっていう宿命的なつらみがある。

やえがし
ここ共感する広報さんも多いんじゃないかな!確かに広報って経営との距離感が近いのはすごい大事だと思ってて。もちろん、会社の方針とか経営も事業のことも、出し方も含めて、やっぱり社長の思いを汲み取っての発信だから、そこは距離感近いのは広報の大事なところだけどね。だけど社内の他のメンバーからすると社長の犬みたいに見えるってことだよね(笑)。

福ちゃん
ワンワン(涙)!そうそうっていうのもあるんで、社外の広報さんたちとコミュニケーションを取ることで自分のバランスを保つことができたと思ってる。やっぱり社外に出てつながる、学ぶ、キャッチアップする機会は貴重だったし救われたね。当時はオンライン行われることが多かったけど、できるだけ社外の交流の場とか勉強の場とかに参加するようにして、自分のスキルを高めつつ、錆びないように知識をインプットしつつ。そういう社外との繋がりっていうのを大切にしてたし今も大切にしてる。ちなみに、オンライン勉強会や交流会に参加するときに意識してたのは、主催者の立場や気持ちを考えて一緒に盛り上げる姿勢。合いの手や拍手、コメント、Q&Aでは真っ先に質問するとか、そーいうところでポジティブに存在感を示すと覚えてもらいやすい。

やえがし
それ!まさにそれ福ちゃんの得意なところだよね!誰でも真似できるものじゃないけど、その姿勢は大切だなって思う。

福ちゃん
そんな振る舞いを積み重ねることによって意図してなかった副産物として、インタビュー出演とか登壇依頼とかに繋がった。これは大きかったね。社内的にも逆輸入レピュテーションっていうのがやっぱりあるからね。
社外でなんかそういうことが積み重なってくると「なんかギュンギュン言ってばかりのヤバいヤツじゃないんだ」「代表の友達っていうだけじゃないんだ」「なんかやばい側面しか目につかなかったけど、意外とちゃんとした人なんだ」みたいに(笑)、社外で評価されている(ように見える)ことによって認識変容が起こった。そういうことにも繋がったんで、やっぱり社外との関係を育むっていうのは、いろんな意味で自分にプラスになるよね。

やえがし
なるほどね、面白いね。やっぱり逆輸入なんだね。その外での評価を見て、「あ、この人はこうなんだな」っていう。私もオウンドメディアをやってて思ったけど、自分たちで書いたりすると「中の人が言ってるんでしょ?」になっちゃうけど、メディアさんとか第三者の方が「この記事いいよね」とか、うちのこと紹介してくれたりすると、「あ、そんなにいいんだ」みたいにストンと腑に落ちるというかね。 ちょっと離れた目線で見えるから、そこはそういう良さっていうかあると思うし、だから福ちゃんの戦略はとても理にかなっているんじゃないかなと思いました。

福ちゃん
もう本当、アタシの場合はそんな戦略性があったわけじゃなくて、結果論ではあるんだけど、なんかね、こうやって振り返ってみると、いろんな人に救われたなぁってことををしみじみ思って、改めてギュン謝やね。

【その3】 明日からあなたもできるTipsとは?

やえがし
いろいろ話は聞きましたが、私たちは今回のテーマとして、「みんなも福ちゃんみたいになれるTipsを配りたい」という話をしてたので、福ちゃんのメッセージを踏まえて、明日からみんなもできる関係構築のためのステップみたいなコツというか、そういうものを教えてもらえると嬉しいです。

福ちゃん
例えば基本編というところで言うと、まず、第1段階としておすすめなのは自己開示だよね。「自分はどういう人間なのか、どういうキャラクターなのか」っていうことを知ってもらうこと。本音をさらけ出して自己開示する。建前とかいいことしか言わない人って最初はいい入り口になるかもしれないけど、そこからさらに深掘りとか、長期的に発展的な関係構築に限界が来ると思うので、本音でとにかく話す。それがネガティブなことであっても、本音を出す、さらけ出すっていうことかな。自分のあり方っていうところがまず第一だと思う。

ステップ2としては、 ツッコミどころとか、いじられる隙を意図的に作ること。 相手に緊張感を持たせるようなキャラクターはダメだと思うので、もうアホです、バカです、くらいでちょうど良い。プライドは本当にいらない。そんな邪魔なものは捨ててしまえ!自分の究極の目的は、ステークホルダーと良好な関係構築によって自分が仕事しやすい環境作りをすることだと思うので、そのために不要なものはもう全部捨ててしまえっていうことをお伝えしたい。自虐とか失敗談とかね。かっこつけない。もうとにかくかっこつけないことが組織の中で関係構築を作るには大事ってことは言いたいね。Xアカウント名なんかでも苗字だけとかだと親しみを持ちにくいので、ファーストネームも混ぜるとかニックネームにするとか工夫できる余地はあると思う。

やえがし
なるほどね。うんうん。

福ちゃん
ステップ3としては、相手に興味を持って向き合うことかな。
たとえば、誰かと話すことになったら可能な範囲でいいから下調べする。過去の投稿や発言だったり、どんなインタビュー出てるかっていうのを調べた上で、会話しながら小出しにしていくっていう形でコミュニケーションする。相手に興味を持つ姿勢っていうのは、ふとした言動にも現れるはずだからね。一方通行だと化学反応って起きないんで、双方向コミュニケーションを意識しながら相手と心を通わせるかっていうことも大事。目を見て会話するとか、ちゃんとリアクションするとか、その人のこだわりポイントをセンシングしてちゃんと(?)深掘りするとかイジるとか
この3ステップを意識・実践することをオススメしまギュン!

やえがし
ありがとうございます!まずは自己開示をしましょう。自分のキャラクターを知ってもらおうねと言うこと。本音をさらけ出して建前もいらないからいいことも悪いことも伝えていこう。で、2つ目が、コミュニケーションの糸口になる、いじられる部分とか隙を意図的に作っていきましょう。そして3つ目は相手に興味を持つってことが大事だよっていうこと。これはみんなもできそうじゃないですか? 本当にその3つは、社内だけじゃなくて、社外も、あとメディアさんとかもそうだし、友達もそうだし、 パートナーとか家族もそうだし、やっぱり誰とでも大事なポイントだよね。なかなか難しいかもしれないけど。まずは会社でやってみると。もしハードルが高い!と思うなら、最初は建前でもいいんですよ。本当の自分じゃなくても、本当に近いけど綺麗に見せている自分。嘘も方便みたいなところもあるのでね。多少作ってもいいと思いますよ。どこまで出して、どこまで出さないっていうのを決めつつも「自分」を作って、どういう人だからこう見せたいっていうのがね、やっぱ伝わっていくといいし、突き抜けると福ちゃんみたいになれると(笑)。

福ちゃん
ま、それがいい事例なのかどうかはさておきね(笑)

やえがし
いや~、今回はとてもいいお話を聞かせてもらいました。

福ちゃん
あとね、せっかく今日スペース聞きに来てくださってる方のためにこっそり応用編をお伝えしようか。

やえがし
わぁ、聞きたい聞きたい!

福ちゃん
さっきも言ったんだけど、 なるべくファーストネームもしくはニックネーム呼びでなるべく敬語を減らしていくコミュニケーション、関係性にしていくと、やっぱり距離を詰めやすくなる。名字+さん付けで敬語だと時間かかるのよ関係構築に。なんかいい意味で「お友達になっちゃいましょう💛」っていう。お互い気さくにニックネームで呼び合う。それができると関係構築が加速できるからオススメだよ😉✨

やえがし
それは意識しないと難しいかもしれないけど意識してやるだけでも違うと思うので、みんなちょっとずつできたらいいのかなと確かに思います。

福ちゃん
ま、いきなりは抵抗ある人もいると思うので、練習台、実験台としてアタシをぜひ使ってもらいたい。気さくに福ちゃんと呼びかけて、ため口でどんどんしゃべって欲しいね😉✨

【最後に】福ちゃんからのエール!

やえがし
今言ってたステップは、ぜひ皆さんもなんかやってほしいなって思いました。最後に今日の感じたこととか、福ちゃんからエールとかメッセージをもらえたらと思います。

福ちゃん
広報さんとって大事なこと。いや、ビジネスパーソンにとって何が大事かなって考えて、いやいや、もはや人間として大事なことって何かなって考えた時、愛だろ、愛っ!て思ってて。

何の話かと言うと、PR3.0の時代って思ってるのよね。

1.0は、マスメディアを通じて広く周知させる時代。
2.0が、ソーシャルメディアを活用して企業からダイレクトに情報発信できる時代。
3.0っていうのは、その1.0、2.0のの上に積み重ねて、個人と個人の関係性に基づいて個人目線で語られる状態、語り継がれていかれる状態。

それをひとことで表現すると「パーソナル・リレーションズ」の時代になっていくと感じてるのよ。

皆さん感じてると思うけど、SNSなんかでも結局、公式アカウントも個人アカウントも、いいことしか言わないっていう。どの情報が本当なのか、本音なのかっていうのが、さっきの自己開示の話もそうだけど、 なんかみんなオブラート被ってるな、なんか仮面被ってるなっていう気はすごいしてて。
そこで、本当の本音ではどう思ってるのか、どう感じてるのかっていう、そういうダイレクトな個人の想いや語りっていうのが人の心に届く時代になっていくはず。
で、その想いに触れて心を動かされた人が「こんな会社があって」とか「こんな人がいて」という風に第三者にポジティブに紹介してくれる状態、それがね次のステージなんじゃないかなって思ってるの。
なんていうかね、パブリック・リレーションズは仲間作りともよく言うけど、そういう仲間を作っていく、そういうことをみんなでやっていけると、アタシたちが大好きなPRが次のステージに行けるんちゃうかなって気がしてる。なので、PR3.0の時代を一緒に作っていきましょう!

やえがし
かっこいい。めっちゃかっこいい!
PR3.0っていう、パーソナル・リレーションズですね。なるほどなって思いました。結局何が効くって、その知っている人のオススメとか、やっぱ口コミは強いなって思ってて。そういう風に口コミに上がってくるような、そういうことを作れる関係構築だったり、情報発信だったり、そういうことがやっぱり大事になってくるよねっていうのは本当にそう思う。

福ちゃん
そうだよね。本音って何?っていう、見えにくくなってると思うんだよね。こないだハナスイラジオでアタシが個人的に感動したのが、3人で方針の話し合いをしてて意見の食い違いがあって喧嘩みたいになりました、みたいなことも含めて開示していて。そういう裏舞台だったり実態や本音を見せるっていうそのスタンス、マインドって素晴らしいなと思う。そういう裏まで見せられると応援したくなる。正直で信用できるねって思った。愛されるためには、やっぱり自己開示とかっこ悪い自分も含めてオープンにすることなんだなっていうことをいろんな場面で通じても感じる今日この頃。

やえがし
いや~、最後の最後までタメになるお話を聞かせてくれてありがとね。たくさんの広報さんたちが希望を持てる内容だったと思います。

福ちゃん
最後までお付き合いありがとうございました。感謝!ギュン謝!!


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