2021/11/23 ゲイツやジョブズを超える存在、イーロン・マスク

本紹介を久々に!

2015年発売の、イーロン・マスクについて書かれた洋書です!(アシュリー・バンス著)

マスクについて書かれた本では、Amazonによれば最も好評だそうです。

他人によって書かれたにも関わらず、彼の歴史を事細かに追い、それぞれに対する彼の反応まで書かれています。

彼が何をしてきた人間なのか、これからどんなことをしそうなのかを知るのに、とても面白い書籍でした!

印象的だった本の一部について言語化。

マスクの特徴は、ゲイツやジョブズと同様に世界を大きく変えるビジョンを掲げていることが挙げられます。

シリコンバレーの起業家の多くには「社会的に意味のある世界観」が欠けていますが、彼のビジョンは「人類の救済」という確固たるものがあります。

スペースXの宇宙船で火星移住を実現する、テスラの電気自動車で地球に優しい効率的なモビリティを実現する、というビジョンですね

しかしそれだけでなく、彼の最大の特徴はその先天的なインプット能力の高さゆえに、モノづくりに必要な技術的知識に非常に造詣が深いことにあります。

幼少期から読書好きだったイーロンは、家にある本、学校の図書館にある本を片っ端から異常な速さで読み漁り、自身の知的好奇心のままにそれを検証するかのような実験的行動をしていたようです。

このスタイルは大人になってからも変わらずであり、知識を入れたそばから自身の事業につなげる行動に出る点が非常に秀でていると思います。


こんな彼のビジョンを体現させてできたスペースXとテスラですが、会社設立後に資金が底をつきそうになる危機的事態を何度も迎えています。

ロケットの打ち上げは当時3回連続で失敗し、電気自動車は生産状の問題や自動車の大幅な構造変更が相次ぎうまく製品化できないという状況が断続します。

こんな状況下でも、マスクは社員たちに厳しい要求を求め続け、うまくいかない場合は責任の徹底追及をするため、乱暴な経営の仕方が社員たちを不満にさせてしまいます。

が、彼は彼自身で資金集めのために自分の資産を売ったり友人に資金援助を求めたり、社員に立ちはだかる障壁があればあらゆる手を尽くして問題解決をしているのです。

誰よりも死に物狂いで働いている彼に、社員たちは反論するどころか、むしろ引っ張られるようにして凄まじいスピード感で働くのです。

そんな紆余曲折を経て、今となっては世界を大きくリードする企業に成長し、未来の宇宙産業とモビリティ産業になくてはならない存在になっています。

マスクのシリコンバレー経営により、モノづくりの会社とは思えないほどの開発スピード・開発能力を持ち、製品やサービスを進化させ続けている唯一無二の会社と言えるでしょう。

他にも様々なドラマを引き起こしていて非常に面白かったのですが、話が長くなるので割愛します。(ぜひ本書を手に取って欲しいです!)


さて、そんなマスクの生い立ちから苦悩、そして将来に対するビジョンまで知ることができましたが、いかに、何故にマスクが大物なのかがよく理解でき、そして一部でもいいから彼のカリスマ的な能力が欲しい!と思ってしまう本でした。

それが叶わなくとも、彼の「何がなんでもビジョンを追求して実現するパワー」は非常に見習うものがありますね。

ぼくも、貪欲さをどうしても忘れがちなきょうこのごろなので、再びそれを思い出して邁進する日々にしたい、と考えました。

昨日より今日、今日より明日。

今日あなたは何をした?

自分に問いかけながら生きていきます。

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