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桜島で噴火や地震が起きたらどうする?② 〜大正噴火から110年の日に考える〜

1月12日は、桜島の大正噴火から110年の節目の日🌋

噴火した桜島に東京から友だちびっくり!!

その時を生きてたわけじゃないし、知らないことも多い。が、たった110年前の史実なので結構な情報が残されている。
2023年4月、桜島に移住した私が考える「噴火と地震と避難」の話、第2話。

第1話  桜島で噴火や地震が起きたらどうする?①

先日、鹿児島市で実施された訓練がどんなものだったかのnoteです。


第54回 桜島火山爆発総合防災訓練 

会場は、市内(島外)の小学校



事前の情報について

結論からいうと、この噴火を想定した訓練は桜島島内の一部の地域の一部の人間だけが訓練するものだった。そう、私には事前の情報が全く入ってこなかった。

移住元年。どんな訓練をするのか楽しみにしていたし、とくに2週間前の能登半島地震の発生により災害への意識がマックスに高まっていた。だからこそ、訓練に参加できなかったのが残念だった。
移住して1年経っていない私は、噴火を想定した訓練に参加したことはなく、実際の訓練の流れを(文字以上に)知っておきたかった。

市の公開している防災・危機管理のページ
 ▶︎ 桜島火山対策に関する情報(火山防災トップシティの推進)

情報がみつからず、島内の人間にヒアリングするも、はっきりわからず…。ヒアリングをつづけ、訓練の3日前に『私は訓練に参加できない』ということがわかった。
てっきり回覧板でなにかしら情報が流れてくるのかと待っていたけどそれもなく、もしかしたら島内放送が流れてるのかと思ったけど耳にすることもなく…。(そして益々回覧板を廃止したらいいと思った!)

誰がみているのかわからない回覧板よ…

そんな、情報をほとんど得られなかった私がみた、総合防災訓練の様子を写真と一緒にレポートします。

展示会場となった小学校

会場に何があった?

● 鹿児島県薬剤師会
こういう団体があるってことも初めてしった。行政からの要請があって、このようにテントを立てたり必要な薬を配布したりするらしい。

● 桜島・錦江湾ジオパーク
私にとってはお馴染みのジオパークさん。噴火の様子をクリア板で断面でみれるようにし、解説していた。

● 鹿児島県危機管理課、災害対策課
備蓄品の展示をしていた。が、ここって要になるんじゃないかな。乳児と女性と老人に必要なものは並べられていたけど、立っている二人の危機管理力が感じられないところが心配!

ちなみに個人的な意見としてこれを防災用品に混ぜてほしいと伝えさせていただきました。

● 桜島国際火山砂防センター
桜島島内にある砂防センターから、土石流の実験のようすが立体模型で紹介されていた。これについてはまた別でもちゃんと書いて紹介したいところ。

● 鹿児島大学「防災フィールドワーク」
共通科目の中のひとつにある「防災フィールドワーク」という選択をした子たちの発表のブースがあった。島民にアンケート調査を行い、それらから受けた考察まで短い期間の中でやったものとは思えないものが展示されていた。

桜島に住んでいる人にどのような支援が必要か、どんなことに住民が不安や心配を抱えているかを行政と共有することで、島民全体の災害に対する知識の向上につなげられるのでは…?と思った。

● ドコモCS九州
こちらも興味深く、話を聞かせてもらったブース。能登半島地震でも電波が途絶えると情報が得られなくなって困ったと言われていた。(Xによるポストで多くみかけた)
桜島の場合、桜島を囲む陸地から電波を飛ばすため問題ないと言っていた。

桜島で噴火や地震が起きたらどうするか?

訓練では桜島のあるエリアの40名弱が、フェリーで島外に避難するということをした。

今回の避難所で聞いた話によると、事前にひとりひとりに配られたバーコード付きのヘルメットがあるという。バーコードはスキャンすると個人の情報がでてくるようになっているという。避難所である体育館の入口でそれをスキャンし、それで誰が避難したかを把握するという流れだった。

が、ピンチ!私はそれを持っていない!!
それも問題だけど、入口でそれを担当した人の話によると、バーコード(ヘルメット)違いもあり、結局口頭で個人の確認がされたと話していた。

3000人の島民が動く

自助、それしかない。30代の私はまちがいなくそれだ。
キャンプ歴も長く自然との付き合い方もわかっているつもりなので、私ひとりについて考えたらどうにかなると思っている。
が、ここは人口3000人の火山島。自助だけでどうにかなるわけもなく、周りに住んでいる高齢者や共働き世帯の子どものことも考えないといけない。共助だ。

避難訓練に参加できなかった残念な気持ち以上に、情報がしっかり移住者の私に届いていないことに残念に思う。

噴火には予兆がある

それは1914年にもあった。ということは、これだけ科学や技術が進歩してるんだもん。予兆はもっとはっきりとわかるはず!

そのとき海の上にいるかもしれない。
そのとき温泉に浸かってるかもしれない。
そのときキックボードで島内を走ってるかもしれない。
はたまた、島外で飲んでるかもしれない。


今ある情報をもとに、できる限りのイマジネーションを働かせる必要がある。いつ噴火・地震があってもいいようにココロとカラダを備えておこうと思う。



などなどなど…noteで書いてまっす_φ(・_・

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