集客への執念。 主演女優本人が、自らと大物俳優とのスキャンダルを演じている。
「浴衣の女」新宿 スターフィールドにて
コロナ禍の中でのディスタンスと消毒換気。
演技者にもマスク、という制限のある舞台を続けなければならないという事態でなければ
ここまでの事は書かなかっただろうし、演じなかっただろう。
いや、平時であれば逆にマスコミが放って置かないか。
現実、マスコミ、当人の思い、秘密、時間、時代
と交通整理をしたくなるほど過酷で混迷を示す80分であった。
ところが!
なんと妻はそのスキャンダルを全く知らなかった。
それを聞いた時、はっと目からうろこが落ちたような気がした。
「スキャンダルなど、そんなモノかもしれない。」
そして、多くの人が知らないとなると、同じ舞台の見え方が違ってくる。
この舞台について再度考え直した。
役者がこの舞台で知ってもらいたい事は、スキャンダルや痴話話では無く、
実は「それに甘えそうになる自分」を乗り越えるという覚悟ではないのか。
終演後、黒澤明監督の作品「醜聞(スキャンダル)」を
又観たくなった。
「浴衣の女」
新宿 スターフィールドにて
23日金曜日まで
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