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「ロバートに憧れて」・・・出演する女優は三人なのに「一人芝居」。


ひとり芝居まつり 小林四十のひとりでやってみた。〜番外編〜
「ロバートに憧れて」シアターグリーンにて。

「番外編」と付けられている通り、
このシリーズは作演出の小林四十氏が毎年一人芝居を披露しているらしい。
以前、別の作品を観た時も「上手いなこの人」と思ったのだが、
今回も楽しませてもらった。

「一人の女優の半生を3人のひとり芝居で紡ぐ」
という説明文に、まず惹かれた。

なるほど、そんな手があったのか、
これまで見て来たひとり芝居は短編が多く、
長尺では、どこかで息切れがしている印象があった。

それを演じる3世代の役者に合わせて、
一人の長い人生を描いていく。
一人の人間を描いていても、歳が違えば個性も違う。
そして、その年齢ごとに、抱えて来たもの、積み上げて来たものが
伝わって来る。

「俳優あるある」が、次々に舞台上に展開し、友人の監督が経験した公開延期事件などもあり、非常に身近で、身につまされるような感じがして、シーンによっては心が苦しく感じるほどだった。
それら脚本に書かれている心情を、登場する女優達それぞれの演技が、
的確に表し、確かに舞台から観客の胸に迫ってきていたのは、間違い無い。

終演後思ったのは、もし若い頃にこの作品を観ていたら、同じ感想は持たなかっただろう、とも思った。もし近くにこの芝居を観た若い世代の役者がいたら、感想を聞いてみたい。

たった2回の公演では勿体ない気がした。
再演を期待したい。

ひとり芝居まつり 小林四十のひとりでやってみた。〜番外編〜
「ロバートに憧れて」シアターグリーンにて6月21日・22日。



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