見出し画像

【詩】「アイドル」

空っぽの僕の心に
ウーファーの
低音が打ちつける
アイドルが歌って踊る
その足元で鳴っている
飾りにもなれない僕は
せめて共鳴すればいいのに
胸に空気を溜め込んで
じっとただ眺めている
淡白は
魅力ではなく味なし、と
嘲笑うフリして慰めながら

ふざけた音が僕には似合う
精神の背が低いから
足元に鎖繋いで
重低音は頭上を越えた

この記事が参加している募集

眠れない夜に

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?