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これからチャレンジする、田舎の本屋 2大プロジェクト

僕は宮崎県の人口16万人の街にある本屋を3店舗しております。
2022年はどこの本屋もやっていないことに2つ挑戦する予定です。

2022年に挑戦する田舎の本屋の2大プロジェクトを紹介します。


挑戦①:放課後等デイサービスへの本の寄付

企画の詳細は以下のnote記事にも書いております。
過去記事:「放課後等デイサービス」の子どもたちに本を届けたい


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概要を説明すると、「放課後等デイサービス」という、発達障害の子どもが通う児童センターに本をプレゼントする企画です。

しかし、子どもたちが読む本が圧倒的に少ないため、クラウドファンディングでお金を寄付してもらいます。
頂いたお金で本屋から本を買い、キレイな本をプレゼントするという、「子どもたち・施設・本屋」がwin-winになる企画です。

この活動にいたるきっかけや想いなどは、リンクの記事に書いてますので、ここでは今後の展望を書こうと思います。


展望①:本の寄付クラファンを全国展開

現在準備中である、寄付本を買うためのクラウドファンディングのリターンに「ウチの地域でもやってほしいと志願できる権」を用意しています。

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早速、私のインスタにも大阪の放課後等デイサービスさんから、「ウチでやってほしい」とDMを頂いております。
しかし、宮崎で本を仕入れて大阪の施設まで郵送するのは、送料がハンぱないので効率的ではありません。

そこで僕が考えているのが、以下の3者と連携をとって、寄付活動を進めるアイデアです。

①:寄付先の放課後等デイサービス
②:その地域の社会団体
③:その地域の"まちの本屋"

ここと連携をとって、社会団体さまに寄付活動を代行してもらいます。
また、現地のまちの本屋で寄付本を仕入れてもらい、購入費用はウチから振込する流れにすれば、問題ないかなと。

クラウドファンディングで支援された金額の内訳をイメージすると....
本代:66.3%
手数料+消費税:18.7%
ウチの人件費:15% かなぁ......


挑戦②:著者のメモ本屋(WEB SHOP)

Twitterで色んな方と絡んでいると、本を出すくらいのスゴい方もいます。
その人たちもwinになり、と本屋の通常の商売のデメリットを打ち消す秘策を考えました。

みなさんは、「しるし書店」というサービスを知ってますか?
キングコング西野さん発案の、誰でも古本屋を出店できるプラットフォームです。
現在は休止してるので、企画のクラウドファンディング

普通の本に誰かのメモや気づきを書き込むことで、通常の本より価値が上がる本のことを指します。

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今回のWEB SHOPでは、著者自身のメモを付加価値にして定価よりも高い値段で売ろうと思います。
現在、著者何名かに声掛け中です。

超えるべき壁が何点かあって、
①:出版社的にそもそもOKなのか?
②:定価が決まった商品に対して、価格を上乗せして販売して良いか?

があるので、そこは相談中です。

このWEB SHOPを開設するまでに至った、本屋の普通の商売のデメリットをお話します。


本屋の普通の商売の限界①:薄利すぎる

本1冊あたりの利益率は20%程度です。
例えば『呪術回戦』が1冊売れても、100円程度しか本屋の利益になりません。

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普通の小売業界の平均の利益率を見ても、16%も低いんですよ....

つまり、本屋が存続するには、大量の冊数の販売を追いかける必要があるのです。
少子高齢化が進み、買ってくれるお客さまが確実に減少する中で、冊数を追いかけるのは矛盾が生じます。

そこで、1冊あたりの付加価値を乗せ、利益率を大きく確保する必要があります。


本屋の普通の商売の限界②:1人1冊しか買わない

自分で所有して本を買う場合、1冊しか買わないと思います。
『東京リベンジャーズ』の25巻を意味もなく、50冊買う変態はなかなかいないと思います(笑)。

結局、新規の購入者を追いかけ続けるモデルが一生続く、人口減少に対して矛盾の生じるアクションをとらざるをえません。

そこで僕は今回のWEB SHOPで、1人が複数冊買う(AKB商法)流れをつくりたいのです。

通常の本に、メモ(著者の視点)を付加価値としてつけることで、ファンは通常の本に加え、メモ本を買うと思いませんか??

今回の企画で、ファンは1人2冊買う機会が得られたという仮説をたてていますが、これが3冊、4冊....となる展望を考えてみます。


展望①:他者視点のメモ本を併売する

第一段階として考えてるのは、「著者自身のメモ」を付加価値にした、メモ本を売ることです。
具体例を出すと、イチローが出す『○○』に、イチローのメモ付きで売ること。

例えば、こういうのも面白くないですか??
松井秀喜がイチローの本『○○』にメモした本。

このように著者以外のインフルエンサー視点のメモを別の商品にすることで、松井ファンが買う。イチローファンがもう1冊買う....
みたいな1人3、4冊買う流れができそうではありませんか?

このようにして、同じ種類の冊数を追わず、様々な付加価値のバリエーションを設けて、AKB商法に近いやり方をいずれはやりたいと思っています。


展望②:フォロワー数1万人増える度に改訂版

今回お声がけしているインフルエンサーさんは、フォロワー数が何万人もいらっしゃる、すごい方々ばかりです。

一人ひとり、SNSを活用したご自身のビジネスに取り組まれてる方ばかりです。年月がたてば、著者さんの思考やノウハウもアップデートされてるはず。

そこで、フォロワー数が1万人増えるたびにメモを改訂&少し値上げするのは面白いかも...と思いました。

〇万人にフォロワー数直前で、「早く頼まないと、なくなるよ!!」という限定感をあおることもできますしね(笑)

たまーに、過去のメモ本を期間限定で復活販売してもいいかもしれませんね。


展望③:本の使い方動画も販売

本のクロスセル(関連商品)みたいな感じですが、本の使い方・出版にいたるまでの講演・対談動画もプラス2000円で販売するのもアリです。

「本+動画」のセット販売も面白いかなと思います。

1冊の本に対して、このように様々なバックエンドをつくることができました。あとは、著者や出版社がどこまで協力してくださるかですが...


おわりに

今回は、自分が本屋でやろうと思っていること2つを、今後の展望付きで紹介しました。

この2つの企画は似たようなものは存在しますが、本屋の事業として取り組んでいるのは見たことがありません。
全てが順風満帆にいくとは思いませんが、1つでも実現するように頑張ってまいります。



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