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the brilliant greenというバンドについて

皆さんはthe brilliant green
通称、「ブリグリ」をご存知ですか?
1997年にデビューをし、
活動休止やメンバーの脱退などを経て
今も尚、活動(事実上としては、だが)しているバンドだ。
(概要やメンバーなどについてはwikiにて)

どんな方がこの記事を読んでいるのかわからないので
「懐かしいなぁ」と思う人もいれば
「昔のバンドでしょ」と距離を取る方もいると思うが
この機会に触れてもらえたら幸いだ。


まず、なぜ、今「the brilliant green」なのか

なぜ、平成初期にデビューしたバンドについての記事を
令和3年に書こうと思ったのかというと
私のnote.には特別テーマはなく
日々のあれこれを何も考えず呟くTwitterで
ふと、目についたモノを題材にして
つらつらと書き殴るだけの自己満なモノなのだが
最近フォローしていただいた方のプロフィール欄に
長いため息のように
と、だけ記載していたことがキッカケだった。
幼少期から母親の車で流れていた、
あの、優しいのにどこか切ないコードと、
それとミスマッチしたギターの荒い音のイントロが
脳内で再生され、保育園の帰りにピンク色の軽自動車の車窓から見た田園風景を思い出し
その懐かしさで思わず、見ず知らずのその方へ
「the brilliant green好きなんですか?」とDMを送ってしまった。


「the brilliant green」との出会い

前述の通り
出会いは幼少期の頃、物心がつき始めた頃
母親の車で聞いた事がキッカケだった。
私の母親はミーハーで、流行り物はとにかく触れるタイプだった。
8cmのCDだったと思う。
周りの子供達がミニカーやゲーム機へ関心を向ける中、
私は、いつも送り迎えに聞くこの音楽の事が大好きだった。
今思えば一風変わっていたと思う。

そんな保育園時代も過ぎ、
小学校へ進学をした際、入学式終わりに
母親から「今日はお祝い。プレゼントを買ってあげるから、勉強を頑張る約束をしよう。何が欲しい?」と提案をされた時に
「この人たちの歌が欲しい」と、
the brilliant greenを流すカーステレオを指差したらしい。

そのままの足で街のCDショップへ行き
Los Angeles」というアルバムと
シャンパンゴールドでラメが掛かったポータブルCDプレイヤーを買ってくれた。

それからというもの、気が狂ったように
イヤフォンをしてアルバムを文字通りヘビーローテーションした。
その人たちが、どんな音楽を創り出しているのかすらわからないまま、
その1枚のCDだけを、擦れて読み込めなくなるまで聴き続けた。

なぜ、こんなにも惹かれていたのかはわからないが
Vo.川瀬智子氏の気怠そうな歌声や、センチメンタルなコード進行を聞くと胸が張り裂ける感覚があり、その感覚がどうも幸せだった。
(イマドキな言葉で言うと、まさに「エモい」ということなのだろう)

中学になると、

周りがORANGE RANGEや
BUMP OF CHICKEN、RADWIMPSなどを聴く中
変わらずにthe brilliant greenを聞き込んでいた。
自分でCDを手に入れられるようになり
このアルバム以外のCDもあることを知った時の
胸の高鳴りは未だに忘れる事ができない!
まして、Vo.川瀬智子氏のソロプロジェクトである
Tommy February6
Tommy heavenly6
の、存在を知った私には沼でしかなかった。

はじめての失恋を味わったあの日も
支えてくれたのはthe brilliant greenの曲だったっけ。
なんて、淡い思い出もくっついてくるのだから。


Hello Another Way〜それぞれの場所〜

そんな、思い出とリンクして仕方ない
the brilliant greenの曲だが、
特に思い出深い曲が

Hello Another Way〜それぞれの場所〜」だ。

擦り切れるほど聞いたアルバム
「Los Angeles」に収録されている曲なのだが

どこか遠くへ旅立つ大切な人を想ったような歌詞の曲で、
(川瀬氏の歌詞は抽象的で、明確にそう!とは言えないが、私にとっての解釈ではそう聞こえるのだ)
私の人生の大きな事件に大きくリンクした大切な曲だ。

その事件というのは
高校3年生の頃
大切な友人が自ら命を終わらせたのだ。
理由はわからなかった。
誰よりも明るく、「なるようになる」と、
あっけらかんとして周りを緩めてくれて、
大切な存在だったアイツ。
他の子達が「古いバンド」といったthe brilliant greenを
「このバンドいいね!CD貸してよ」と言ってくれた唯一の人だった。


亡くなってから2ヶ月後の学祭に
一緒に出るはずだったコピーバンドでは
代わりの代役がベーシストとして入っていた。
そのバンドも、彼がいた存在意義として
形を保持したかったのだが、夢中になれなかった。


そんな彼が特に好きだったのが

Hello Another Way〜それぞれの場所〜」で

どうしても
学祭の舞台でこの曲を歌ってあげたくなった私は

the brilliant greenドンピシャ世代の
職員バンドへスコアを持ち殴り込み
その一曲だけ一緒に演って貰ったのだ。

yesterday 月光の彼方に浮かれて巻かれていたっけ oh
say hello それでも今は前へと進もう
突然 例えひとりぼっちになってしまっても

街を見下ろし笑う “魔法使いと青い鳥"
幻想の花を投げた 深紅の空に 祈りを胸に

let's sing a song!“hello! another way!"
あなたの空 いつの日か 例え離れても
愛してるわ big kiss for my friends! いつも味方よ
yeah sing a song!“hello! another life!"
いつかは旅立っていく それぞれの場所へ
でも今は側にいて 巡りくるその時まで

彼に届いたかわからないが
私なりの手向けだった。


最後に

と、ふとしたことで
あの頃がフラッシュバックしたので
何かの機会だと思い書き殴っただけのnoteでした。
長文駄文で恥ずかしいですが
私の人生振り返っても
常に側で人生を彩り、支え、時には一緒に絶望してくれた

the brilliant greenという音楽を
誰かが触れるきっかけにでもなればいいなぁと思い
世の中に出してみた次第でした。


聞いてみての感想とか、
昔聞いてて、わたしにもこんな思い出が!
とかあれば聞いてみたいなあ、なんて。





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