プロローグ イノベーションのジレンマ
当社の次世代の根幹となる新規事業を考えて欲しいんだ。期待してるよ。
新規事業開発部への内示を貰った際、担当役員から掛けられた言葉だ。
これまでもクライアントから依頼されての商品開発・サービス開発は、数えきれないくらい携わってきたが、次世代に向けた新規事業を考えるとなると未知の世界である。
これまでは既存事業にちょっとした新しい視点の何かを追加したり、改良したりするレベルで問題はなかったし、それ以上の事を求められる事もなかった。
しかし、今回の担当役員から私に掛けられた言葉