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2022年度最後のGXスタジオは、議論・連携のアイデアを自由にディスカッション!

GXリーグの賛同企業が集い、対話を通じて自由に交流する「GXスタジオ」は、これまで、登壇企業によるプレゼンテーション+グループディスカッションという構成で開催してきました。
そんな中、「毎回ディスカッションの時間が足りない」「もっと話したい!」という要望が数多く寄せられたことから、グループディスカッションを中心とした回が実現。2023年1月20日の第5回GXスタジオには、オフライン・オンライン合わせて約100名が集まりました。

立場にとらわれない交流から得られた気づき

「未来像策定」チームの根本がオンラインで挨拶。会場のスクリーン画面を見つめる参加者たち

冒頭、GXリーグの取り組みのひとつである「未来像策定」チームから、事務局の根本がオンラインで挨拶。「立場で壁を作らず、同じ目線で交流を楽しんでほしい。“No, but”ではなく“Yes, and”の姿勢で思いを広げてください」と呼びかけました。

セッションに入る前に、過去4回開催したGXスタジオへの参加者から寄せられた感想の一部を紹介。最も多かったのは「新たな視点の獲得(バイアスへの気づき)」で、異なる立場の人と対話することで視野が広がった、創造性が高まったというものでした。また、「仲間の発見/共感/理解」や、「取り組みへのモチベーションの高まり」といったポジティブな声も多く、参加企業の多くが肯定的にとらえていることがわかりました。

GXリーグで今後議論・連携したいことをじっくり議論!

いよいよグループディスカッションへ。「GX推進に向けて、私たちが今後議論したい・連携したいこと」をテーマに、2050年CN実現へ、アクションや社会実装につなげていく上でどのような連携が考えられるかを、

・今後のGX推進にはどのような“チーム”が必要か?
・未知の領域に踏み出すにはどうすればいいのか
・単発の“交流”を継続的な“連携”に発展させるには?

という3つの視点から議論していきます。

日々感じている課題を付箋に書き出し、ディスカッションがスタート

ディスカッションは、オフライン・オンライン会場それぞれにワークボードと付箋を用意し、ワールド・カフェの手法で行いました。各グループでホスト役1人を決め、その他全員が途中でグループをシャッフルします。こうすることでより多くの視点に触れることができ、短時間で密度の濃い対話が可能になります。

まずは、青い付箋に各人が日々感じている自社課題を、黄色い付箋にGXリーグを通じて感じた議論・連携の可能性を書き出すことからスタート。その後、自己紹介とあわせてボードに貼り出しながら、可視化していきます。

およそ30分後、ホストを除く全員がグループを移動し、ディスカッションは後半ターンへ。ホストがテーブルでの議論内容を全員にシェアしたのち、他のメンバーが以前のテーブルで話し合った内容から共有されていない視点を追加して、議論を広げていきます。しだいに声のボリュームは上がり、あるトピックを深掘りして意見を交わす場面も多く見られ、一体感ある対話が繰り広げられました。

広い視野でとらえた発展的なアイデアが多数出される

約70分のディスカッション時間はあっという間に終了。参加者のみなさんはまだ話し足りない様子でしたが、それぞれのグループで議論した内容をひとつピックアップし、オンライン・オフライン合同で全体共有していきます。発表では、次のような意見が挙げられました。

「各社で立場が異なるからこそ、規制と規制緩和のバランスについてもっと議論していきたい」

「技術が進展する一方で、意志を上げてくのは難しい。共通ルールを設定することで終わらず、意識を動かすようなルールをつくっていくことが必要」

「排出量の少ない企業がどのように貢献できるか考えていきたい」

「課題意識は共通していても、会社によって差異がある。各社の立ち位置を正確に把握でき、公正公平に負担を分かち合える仕組みをつくりたい。世代間でリスクヘッジできるようなものがあってもいい」

「人手不足や耕作放棄地といった社会課題とGXを組み合わせ、広く日本の課題を解決する取り組みができるのでは」

オフライン、オンラインそれぞれのグループで話し合った内容を全体共有

さまざまな視点を掛け合わせ、広い目で見つめることで、GXリーグが目指すべき仕組みのあり方や新しい可能性が具体化されていきます。全体共有できたものはごくわずかでしたが、事務局ではすべての意見に目を通し、次年度の活動に生かしていきたいと考えています。


イベントの最後に登壇した経済産業省の中山竜太郎氏は、「異なる視点に触れたり、社内・業界内では話題にしづらいことも話せたりすることを含めて、GXスタジオを行う意味がある。私自身、ディスカッションに参加し、政策立案側としても気づきがあった」と挨拶。そして「次年度以降もこういった活動に参加いただき、協力を賜りたい」と呼びかけ、幕を閉じました。

5回にわたって行われたGXスタジオを通じて、賛同企業間の共感・理解が深まるとともに、GXリーグの意義がより鮮明になりました。GXスタジオは2023年度も引き続き開催していく予定です。これからも、ぜひふるってご参加ください!


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