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ミモザの女

ミモザ。ふわふわほわほわしたポンポンが集まった、黄色い小さな花。は〜〜可愛いなあ愛おしいなあ。「可憐な」って形容詞はあなたのために使うのね……!と全肯定してしまうくらい、そのすべてを愛してる。春先になると至るところに現れて、それがまた幸せ。

ミモザが好きで好きで、ミモザにまつわるもろもろを集めたよ!というお話です。

植物のミモザ

そもそもミモザとは

「ミモザ」はギンヨウアカシアやフサアカシアなど、黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の総称です。(中略)本来の「ミモザ(mimosa)」はオジギソウの学名ですが、黄色の房状の花が咲くアカシアの仲間の呼び名として使われています。
LOVEGREEN webサイトより

なる……ほど……!複雑なのね、ミモザ。
本当のミモザはオジギソウなのに、私たちはアカシアをミモザと呼んでいるのね。つまり誤用が一般化しちゃったということね。
国語なんとか調査でよく聞く現象と似てるな。本来とは違う意味が定着しちゃった言葉みたいな……「確信犯」とか「役不足」とか。ちょっと違うかあ。

ヨーロッパでは、春を象徴する花なんだとか。
3月8日は「国際女性デー」。イタリアでは日頃の感謝を込めて、男性が女性にミモザの花束を贈るんだそう。
大学生の頃、イタリア旅行へ行った友達が、「ミモザの花束もらったよ!」ってインスタに写真を上げていて。たしかその時に、初めてミモザを認識したのでした。こんなに可愛いお花だったのね!とびっくりしたのを覚えてる。 そこからミモザが気になり出し、ミモザアンテナがぐんぐん伸びて、今に至ります。



うちのミモザ

1月末、ドライミモザを買いました。花屋さんの前を通りかかったら、1本ずつ売っているのが目に入り、欲しい……!って衝動が抑えきれず。
お店の人曰く、「水につけて長持ちさせてもいいし、早くドライフラワーにしたければ放置でも大丈夫」とのこと。生花はね、こまめにお世話できる自信がないから二の足を踏んじゃうけれど、ドライフラワーなら!と、ひとつ連れて帰りました。

買ったばかりのミモザ


今日のミモザ


1ヶ月経ち、お花も葉っぱも乾燥してきて、いい感じ。花瓶に生けたままでも可愛いけれど、傾いてきたから別の飾り方を調べているところ。ブーケみたいにして逆さまに吊るして飾れたら、お洒落だな〜。

※「スワッグ」というらしい。でも画鋲が必要みたいで、賃貸じゃ無理かも……残念……




食のミモザ

ミモザ(カクテル)

イタリアンのお店でよく見る気がする。オレンジジュースを、シャンパンで割ったカクテル。
初めて頼んだ時はそれを知らなくて、可愛い名前だし飲みやすそう!って理由で選んだ記憶があります。案の定、飲みやすかった!スッキリした口当たりで、少々辛口なのもちょうどよくて、美味しい。サングリアと迷いつつ、結局いつも頼んじゃう。

「ホワイトミモザ」なるカクテルもあり、それはグレープフルーツジュースを使っているのだそう。ネーミング可愛すぎるな。



ミモザサラダ

ミモザサラダって、卵黄をミモザに見立てたネーミングなんだって! 私はてっきり本物のミモザを使ってるんだと思ってた。ミモザって食べられるんだあ、とずっと思い込んでました。
友達と行ったお店で初めてミモザサラダを食べて、「ミモザ入ってないね」と言ったら、「え、ミモザって食べられないでしょ!」と突っ込まれ。衝撃でした。またひとつ賢くなったよ。



私の周りのミモザ

青い鳥文庫『パセリ伝説』のミモザ

そもそも「ミモザ」という言葉を初めて知ったのは、小学生の頃。倉橋耀子先生の『パセリ伝説』が大好きで。主人公パセリが故国のために仲間と闘う冒険譚なのだけれど、パセリの双子の妹が、ミモザ。パセリが野菜だから、ミモザも野菜だと思ってた。小さな粒状の緑の野菜を想像してた(それってまんまパセリだな)。

わがままで意地っ張り、暗い過去を持ち繊細で傷付きやすい。当初は悪役の立ち位置だったのに、物語が進むにつれて、ミモザの虜になっていきました。とっても魅力的な女の子だよ……!



Edit手帳 ミモザイエロー

毎年、Edit手帳のウィークリーを使ってます。カラー展開が豊富で、どれにしよう〜〜と悩んでいるときに、ふと目に入ったのがミモザイエロー。明るい黄色にきゅんと来て、装丁買いでした。これまでベージュとかグレーとか、落ち着いた色ばかり使っていたけれど、黄色にして正解だったなあ。手帳が明るいと、心なしか気分も明るくなる。



SHIRO オードパルファン ミモザ

SHIROの香水です。サボンやホワイトリリーが有名みたい。限定品のミモザもね、とってもいい香り!
出会いは、友達の付き合いでお店に行ったとき。ミモザってどんな匂いだろ?とふと試してみて、あああめちゃめちゃ好きな匂い……!と一目惚れでした。自分の居る場所だけ、お花屋さんの、生花に囲まれたあの空間に変わったよう。爽やかな柑橘系で、甘すぎずフレッシュ感があって。足首に付けるとスカートを翻すたびにふわっと香って、にんまりしちゃう。

夫に「ミモザの匂いの香水買ってさあ…」と話しかけたら、「え、ミモザの女?」と聞き返されたのでした。さそり座の女じゃないんだからさ。
とはいえ、これを付けたらまさしく、ミモザの女。仕事に家事に、忙しない毎日の中で憂鬱になっちゃうこともあるけれど、好きなものに囲まれて気分を上げてこ〜!


暖かくなるにつれて、ミモザにまつわるものを見かける機会がますます増えそうな予感。お財布の紐をしっかり締めておかなきゃ!と気を引き締めつつ、必要経費に仕訳ちゃうかもな……。
別れと出会いの春、環境が大きく変わりそうで少し不安もあるけれど、楽しみができたな〜〜とも思うのでした。おしまい!


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