怒る指導は何も生まない

 スポーツの目的は勝つことではない。これは明白な事実である。元横浜DeNAベイスターズ(現米大リーグブルージェイズ傘下3Aバファロー)所属の筒香嘉智選手も指導者が選手を叱咤している場面をみて警鐘を鳴らした。間違いないことは年齢が低くなればなるほど怒る指導は要らないということ。小学生に怒る指導など絶対不要。小学生の指導者がするべきことはそのスポーツの楽しさとルールと基本の動作を教えることだけ。勝つことなど要らない。小学生ぐらいの年齢だと怒られることで萎縮する。伸び伸びプレーができない。そのスポーツを楽しいと思えなくなる。練習に行きたくなくなる。雨が降って練習が中止になると選手が練習をしなくてもいいことを喜ぶくらい、選手を追い詰めた指導者もいる。また、その競技を引退したのち、その競技に嫌悪感を抱く選手も多数。最悪である。特に低年齢の選手を担当する指導者にはスポーツの本来の目的と選手の未来を考えて指導してほしい。勝つことより大切なことがある。これからの選手の芽を摘むな。
 教員の負担減を目的に部活動の地域移行が進められているが、その結果、より勝つことに比重が置かれ始めるのではないかと危惧している。ただ、私自身怒られたことで学んだこともたくさんあるから、、、難しい。

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