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オールブラックスには、ウェイン・スミス、スコット・ロバートソン、レオン・マクドナルドが必要だと元NZラグビーCEOが語る。

元ニュージーランドラグビーのボスは、現体制がウェイン・スミス、スコット・ロバートソン、レオン・マクドナルドに頼るべきところを、イアン・フォスターをオールブラックスのコーチとして残すという「ソフトな選択肢」を取るのではないかと懸念しています。

デイビッド・モフェットは、1996年から2000年までニュージーランドラグビー協会の最高責任者を務め、2002年から2005年までウェールズラグビー協会で同じ役職に就いていました。

モフェットは、現在カンタベリーで暮らしていますが、「オールブラックスのことを大切に思っている」と語り、アイルランドとのシリーズ戦での敗戦や過去2年間の不本意な結果を受け、変化を望んでいます。

しかし、彼は、ニュージーランドラグビーが「ソフトな選択肢を取ること、それは間違った選択であり、今あるものに固執する」ことを懸念しています。

NZRのマーク・ロビンソン最高経営責任者は、ウェイン・スミスをニュージーランドの全チームを監督するラグビーディレクターに任命すべきだと彼は述べました。

「それから、レイザー(スコット・ロバートソン)をオールブラックスのコーチとして、レオン・マクドナルドを彼のアシスタントとして雇い、フォワードとバックスをカバーすることになるでしょう」

スミスは、2000年から2001年にかけてオールブラックスのヘッドコーチを務め、22テスト中175敗という成績を収めました。彼はトップの仕事で苦戦し、2001年のブレディスローカップで敗れた後、当初は自分が今後チームを率いるのに適したコーチであるかどうか、自問自答していたことを認めた上で、その仕事を失いました。

しかし、2003年にグラハム・ヘンリーのアシスタントとしてオールブラックスに復帰し、2011年と2015年のラグビーワールドカップ優勝に大きな役割を果たしたと評価されています。

モフェットは、スミスは「ラグビーの戦術の第一人者」であり、ラグビーのヘッドコーチとしては賛成できないが、オールブラックスにはスミスの洞察力が「どうしても必要」であると語りました。

スミスは、10月と11月にニュージーランドで開催される女子ラグビーワールドカップで、ブラックファーンズのコーチングチームを率います。しかし、モフェットは、「オールブラックスを軌道に乗せるという、現在のニュージーランドのスポーツ界で最も重要な仕事と同時に、女子チームの監督も続けられる」と考えているようです。

モフェットは、1998年にオールブラックスが5連敗を喫した時に指揮を執っていましたが、経営陣と役員会が一日中報告会を開き、「ジョン・ハートヘッドコーチを替えたい」と思ったと回想しています。しかし、グラハム・ヘンリーがウェールズのヘッドコーチになったので、彼の代わりが誰もいませんでした。

彼は今はそうではないと言い、何故ならば「ロバートソンとマクドナルドの2人と、ウェイン・スミスがいますから」

「ロバートソンとマクドナルドという若いコーチが加わることで、オールブラックスに対する世間の見方が一気に変わる」とモフェットは感じています。

アイルランド戦の後、NZRがレビューを行おうとしていることについては、「6ヶ月前(ヨーロッパ遠征でアイルランドとフランスに負けた後)にもレビューを行ったが、何も変わっていなかった」と批判的な見方を示しました。

今こそ「苦渋の決断」をする時だ、と彼は話しました。

モフェットは、オーストラリア人でありながら、「自分の人生の4年間をニュージーランドのラグビーに捧げ、オールブラックスに関心を持っています」と語りました。

「イアン・フォスターを悪く言うつもりはないですが、オールブラックスの苦戦は最近の出来事ではえりません」と彼は感じています。

「スティーブ・ハンセンは、最後の2年間は、自分のベストチームが誰なのか分かっていないようでした。イアン・フォスターはその一員であり、それ以来続いているのです」

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