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Super Rugby Pacific preview:クルセイダーズ、トップの座を維持するためのチーム内の課題。

前人未到の6度目の優勝を目指すクルセイダーズにとって、ブルースとチーフスは大きな脅威ですが、大会の優勝候補には別の挑戦が潜んでいます。

それは、彼らがピッチで力を尽くしてはねのけることができるような相手ではありません。むしろ、スコット・ロバートソンヘッドコーチや仲間のコーチ、チーム内のリーダーたちが、それに立ち向かわなければならないことです。

それは、いかにハングリー精神を保ち、自己満足に陥らないか、ということです。この大成功を過去のものとし、再び袖を通し、やり直すだけのモチベーションをいかに保つか。

ロバートソンは、タイトルを重ねるごとに背中のターゲットが大きくなっていることを知っています。それは、対戦相手が常に自分たちのためにベストを尽くしてくれていることからも明らかです。

「"グループ "としてより良くなるために、自分たちを鼓舞する方法を見つけなければなりません。大きな目標、それなりの目標が自分たちにあることは分かっていますが、それを動かし続けるしかないのです」

「奮い立たせるためには、理由や目的を見つけなければならなりません。だから私たちは、より良くなるために、そしてこの状態を維持するために、本当に深く理由を探してきています」と語りました。

クルセイダーズは、ロバートソンが着任して以来、2017年以降71勝3敗9分という素晴らしい成績を残し、スーパーラグビーの3冠とスーパーラグビー・アオテアロアの2冠を達成しました。

指揮官としてもしかしたら最後となるかも知れないこの年、彼は前任者のトッド・ブラッカダー(74勝2敗40分)を上回るフランチャイズ史上2番目の勝利数を、あと4つのメダルを獲得することになるのです。

しかし、彼が最も望んでいるのは、クルセイダーズの目覚しい連覇を今年も維持することです。

「2連覇や3連覇でもいいのですが、5連覇、そして6連覇のチャンスは、おそらく一度きりしかないとわかっているので、自分を駆り立ててくれるものなのです。今がその時なんです」

ロバートソンがそれを可能にするチームを持っていることは間違いないですが、クルセイダーズは最初の数週間は試練となるかもしれず、ピボットのリッチー・モウンガ(長期休暇)抜きでもビッグマッチを勝ち抜けることを示さなければなりません。

膝の長期負傷からのリハビリが4月まで終わらないミッドフィルダーのジャック・グッドヒューを含め、ロバートソンは13人のオールブラックスと、アルゼンチン代表のパブロ・マテーラも擁しています。

タックルを重んじるハードノーズなルースフォワードであるマテーラの加入は、昨年クルセイダーズが課題を抱えていたエリアでの助けとなることは間違いないでしょう。

タックルマシンのトム・クリスティが重傷を負ったこともあり、2021年にはブレイクダウンの問題に悩まされ、ボールがあるときもないときも、ペナルティの多さに大きな影響を与え、コーチ陣の不満は尽きませんでした。

しかし、マテラが加入し、クリスティは肩の怪我から復帰し、カレン・グレースは鎖骨の怪我でNPCを欠場していたため、ルーズフォワードはダグラスとサンダーズが去ったものの、クルセイダーズは良くなったようです。

ダグラスとサンダースに加えて、タイトヘッドプロップのマイケル・アララトアを失ったことは、シーズンオフの最も重要な出来事です。しかし、若いプロップのタマティ・ウイリィアムズとフレッチャー・ニューウェル、そしてアイルランド人のオリ・ジャガーは、フォワードコーチのジェイソン・ライアンに多くの仕事を残しています。

アシスタントコーチのアンドリュー・グッドマンは、オールブラックス選手が復帰し、タラナキのウィング、キニ・ナホロと元オールブラックスのハーフバック、テ・トイロア・タフリオランギが加わり、バックスの人材には事欠かないでしょう。

ロバートソンHCは、彼らをどのように活用するか、それ自体が課題となるだろうが、これまでにもこれを対処して来ました。




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