レゴ

レゴランドよ、アトラクション頼みはもう辞めなさい。

こんにちは、ぐうたら企画です。
乗っけから偉そうなこと言ってすみません(笑)
仕事に追われたくない、ルールに縛られたくないでお馴染みのぐうたら女子マーケター2人のYouTube動画が公開されました!
最近気になる企業を独断と偏見でピックアップし、“勝手に”コンサルティングしています。
この記事では「忙しくて動画見てらんない」という方向けにテキストで要約が見られます。

動画はコチラから。チャンネル登録お待ちしています♡

まずはレゴランドの概況を知ってみよう!

2017年4月、名古屋に巨大テーマパークができるぞ〜〜〜!
と鳴り物入りでオープンしたレゴランド。連日の報道が記憶に新しい...。

概況解説編の動画はコチラ♪

そもそも、レゴランドは日本独自のものではなく、イギリスのマーリン・エンターテイメンツ(以下、マーリンさん)社が親会社。
※ちなみにレゴブロック自体はデンマーク生まれ
このマーリンさん、日本での認知はあまりないかもですが、世界第2位のエンタメ・レジャー企業なんですよ。
第1位はもちろん、あのオリエンタルランド有するウォルト・ディズニー社。

マーリンさんは、お台場にある蝋人形邸で有名なマダム・タッソーとかも運営していて、資金力は抜群にある会社です。
これまで観光の目玉がないと苦戦を強いられてきた愛知県・名古屋の救世主としてもレゴランドは大きく期待されていましたね。
ちなみにレゴランドは世界7ヶ国に展開していて、グローバル実績も十分!
ディズニーランドや、きょんの古巣・USJに並ぶ、日本を代表するテーマパークになること間違いなしと思われてました。

オープン直後からネガ報道の嵐!メディアの餌食に。

しか〜し、320億円の総工費をかけた一大事業もオープン当初から順風満帆とはいきませんでした。
覚えている人も多いと思いますが、レゴランドの一挙手一投足がネガティブな方向性でメディアに報道され始めます。

印象に残ったネガ報道たち
①入場料が高い → すぐ値下げしたら、それはそれで叩かれるw
②ペットボトル持込不可 → 子ども向けテーマパークで金の猛者感
③週休2日 → 近隣商業施設が続々と撤退

まぁ〜、いろんなこと言われましたね。
これらの報道でブランドイメージも一気に失墜、まだオープンして3年も経っていないのにちょっと忘れかけられている現実です。
世界でどれほど成功したビジネスモデルであっても、日本で成功させようと思うと結構大変なんです。

グローバル企業の日本進出はローカライズが肝心。

では、テーマパーク業界で切り出して考えてみましょう。
今やV字回復を遂げ、とんでもない勢いで成長し続けているユニバーサル・スタジオ・ジャパン。 ※古巣なので1回は正式名称w
知らない方もいらっしゃるかもしれませんが、USJですらオープン当初はめちゃくちゃ苦しかったんですよ。

ショーで利用する火薬量が申請内容より多かったり、飲み水に基準値以上の雑菌が入っていたり、とレゴランドよりもヤバかったんですw
その結果、オープン以降着実に集客が弱くなり事実上経営破綻したわけです。

そして今回のレゴランド・ジャパンもまさに今がしんどい時期。
おもてなしという言葉に集約されますが、日本のレジャー施設のクオリティって異常に高いんです。
日本にはディズニーとUSJという圧倒的なテーマパークがすでに存在しているわけなので、
新しいテーマパークがくる=TDR・USJみたいなのがくる
と消費者は考えてしまうんですよね。コストも地域も全く違うのにw

そして結果としてちょっとした違和感がSNS上で瞬く間に広がり、メディアに格好の餌食とされてしまったのです。
ブランド認知が高ければ高いほど、世界で成功していればいるほど期待値が上がるので、日本進出時のローカライズってめっちゃ大変だなと。

勝ち筋は、TDR・USJと同じ土俵に乗らないこと。

そんなこんなでオープン当初からネガキャンまみれで苦戦していたレゴランドですが、SNSを調べてみると来場したゲストの声は意外とポジティブ。
要は、行ってみたら楽しいというわけなのです。
ただどうしても上手くいっていないイメージが先行しているので、ぐうたら企画としてはプロモーション戦略の改革をご提案したいと思います♡

①アトラクション訴求を辞めて、子どもの能力アップ訴求に変える
 ・メッセージ
 ・広告ビジュアル
②デジタル広告施策を強化する
(おまけ)競合をキッザニアに設定して、価格改訂を行う

課題解決編の動画はコチラ♪

①アトラクション推しからの脱却!「未来をつくる。創造力育成テーマパーク」

現在レゴランドが打ち出しているのは、「キミのサイコーが待っている」というメッセージと子ども向けアトラクションのビジュアルです。

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しかし「キミのサイコーが待っている」というメッセージで消費者が動くのか、と考えてみるとなかなか難しいものがあります。
理由は抽象的すぎるから。
仮にTDLのように強力なブランドを持っている場合であれば、メッセージなんて何でも良いかもしれません。
ただレゴランドのようにネガティブイメージの強いテーマパークがこのメッセージを打ち出しても、よく分からないで終わります。

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なので私たちは、改めてレゴランドを定義した「未来をつくる。創造力育成テーマパーク」というメッセージを打ち出すのが良いのではないかと考えました。

そしてメッセージ変更に伴って、広告ビジュアルの変更をオススメします。
例えば映画「ジュマンジ」のように、子どもたちがレゴブロックでお城や乗り物を作っていたらいつの間にか自分たちが作った街のなかに入っているような動画をつくるのも手だと思います。
静止画だと、レゴブロックでできた巨大な恐竜に妹が乗っていて、お兄ちゃんがプログラミング技術を使ってその乗り物を動かしていることが分かるものなどなど。

せっかく世界的に有名な商品ブランドを持っているからこそ、その価値をテーマパークに転換すればレゴランドのあるべき姿が見えてくるのではないでしょうか。
そもそもテーマパークという形式ではありつつ、レゴランドの競合はTDRでもUSJでもなく、キッザニアなのです!

②デジタル広告施策の強化

①の方針を提げて、デジタル広告の強化が急務です。
世界一稼ぐYouTuberが8歳のキッズと言われる昨今、マーケティング施策をデジタルシフトさせない手はありません。

少し前であれば意思決定者であるお母さんたちがSNSを利用していないことからテーマパークとの相性は悪いと言われていましたが、今やそんなことは言ってられません。

子どもたちが心から体験したいと思える仕掛けを用意してみてはいかがでしょう。
トリッキーな施策でなくても、人気YouTuberが「レゴランドに行ってみた」というシンプルなものでも効果は見えると思います。

おまけ:大人の入場料を徹底的に下げる!

プロモーション部分ではありませんが、価格戦略の見直しをしてみるのも良いかもしれません。
強豪とも言えるキッザニアは、大人が楽しめるコンテンツを用意していない分、子どもよりも大人の入場料が安く設定されています。

レゴランドのアトラクションもほとんどは子ども向けのものなので、大人の料金を高めると、体験に対する対価としては高く感じてしまうのも無理はありません。
ターゲットを2〜12歳のお子さまに絞っていると強く言及されているからこそ、ダイナミックな価格設定に挑戦してみるのはどうでしょうか。

強みの変化スピードを生かして、さらなる急成長を。

今年は新エリアがオープンするなど様々な動きがありそうなレゴランド。
せっかく素晴らしいコンテンツをお持ちなので、ぜひ強みを生かしたマーケティング戦略で、ネガティブイメージを持つ消費者が驚くほどの急成長を遂げていただきたいなと思っています!

上記の提案はぐうたら企画が勝手に結論づけた内容になっていますので、ぜひ別のご意見がある方は、ぜひぜひコメントくださいね。
一緒にディスカッションして、マーケティングスキルを高めましょう!

そして〜お仕事のご依頼はTwitterよりお願いします♡


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