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高2の夏ー太宰治で読書感想文を書こうとして挫折した話

まず、ダザイストの方々に謝罪します。

これはあくまで遙か昔の思い出話であり、いまやいい年の私が太宰治の文学的価値を否定しようとか、けなそうとかそういう意図ではないことをまず宣言させてください。

そう。

あれはまだ私が青春のさなか、高校2年の夏でした。

国語の授業で文学史を習い、そのとき名前を知ったのが、太宰治でした。

教科書でもその文学的価値を述べられており、日本文学について素人だった私は意気揚々と図書室で太宰治の小説を5冊ほど借りて、よしよしこれで私の夏休みの読書感想文は安泰、そこまで評価されているのなら私の心は感動に打ち震えるだろうから、8月の末に読み始めれば余裕で書き上げられるはずと高をくくっていたのでありました。

そして高2の夏休みの中旬を過ぎー

わたしは太宰治の小説を読み始めたのです。

え・・・・・・?

なんか想像してたのと違う・・・・・・?

えーと、暗くない?

つーかこの主人公、いくらなんでもいろいろいろいろ考えすぎじゃないの?

中学の教科書で読んだ「走れメロス」はけっこう感動したのよ・・・・・?

いや、しかし現代文の先生もかなりプッシュしてたし・・・・・

私の読書感想文つーか夏休みの宿題がかかってるから・・・・・



もう、タイトルも記憶が定かではないのですが。

たしか、主人公が車で突っ走って、友達が必死に止めて、主人公が(多分)

「殺してやる殺してやるあの女を殺してやるーーー!!!」みたいなことを叫んで車で突っ走ってラストシーン、みたいなかんじだったような・・・・・いや、間違ってたらすいません。

わたしはそのシーンでページを閉じ。

5冊すべて夏休みのうちに図書室に返却しー

わたしの読書感想文計画は頓挫したのでありました。

新学期に入りクラスの友達が、

「太宰治はねえ、合う合わないが激しいんだってー」と笑顔で教えてくれました。

いまでは青春の懐かしい、いい思い出です。



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