【心霊体験-033】ドアがバタンと

何年か前に後輩と温泉に行った帰りの話です。

後輩の家が札幌の外れの方でして、家まで送ろうと道路を走っているときに、この霊園を斜めに抜けれたら近道になるんだけどなーなんて話していたんです。

すると、「後輩が通り抜けできますよ」と言うものだから、そこを通って帰ろうということになりました。ここを通れば近道で帰れるなーなんて思いながらね。

そしたらね、出れないんです。

霊園の中の道路は半円形になっていて走れば走るほど方向がわからなくなった。

霊園の中をぐるぐる回っているのはわかるんだけど、どこに向かっていいかわからない。

車のヘッドライトで照らされるのはお墓ばかり。

ずっと、ぐるぐる走り続けていたらもう冷や汗ダラダラ。

迷い続けて、何かあるぞーって建物を見つけたら、そこは火葬場だったんですよね。
うわー!って思ったけれど、火葬場の場所がわかれば帰り道がわかると、車を走らせて行きました。

すると、怖そうな車が一台、停まってたんだ。でも、ともにシートを倒しているので乗っている人が見えなかった。
こんなところで何をやっているのだか?と思いながら交差点に出た。

そして、左右、どっちにだろう?と言ったら後輩がこっちですね!って言うから曲がってみると、霊園に戻る方向でした。
逆にハンドルを切ってやっと里塚霊園を出ることができて、後輩を送ってやっと家に帰ってこれました。

すぐさま着替えて布団に入りました。当時の私の部屋は布団を敷いたらもう絨毯が見えない狭い部屋でした。

すると、朝に、ドアが「バタン!」って大きな音を立てたんです。

目が覚めて部屋を見ると干してあった洗濯物がバッサバッサ大きく揺れていました。

あれ、こんなに揺れるなんて誰か通らないと無理だなと思って部屋のドアを開けて隣の部屋を見たら誰もいない。
それで階段を降りて行ったら家族がいて、聞いてみたけど、誰一人として二階にに行っていなかった。

もしかしたら、幽霊を連れて帰ってしまい、その霊が帰っていくときに大きな音を立てて帰っていったのかもしれないんです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?