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創作(小説)に役立つ記事

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noteで出会った、ためになる面白い記事を集めました。
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2022年1月の記事一覧

私のシナリオ構成法─5つのセオリー

構成とは時間の構成であるシナリオの構成は、撮影における構図に似ています。構図が要素をいかに平面上に配置するかだとしたら、構成は要素をいかに時間軸上に配置するかだといえます。 絵を描く場合、いきなり細部から描き始めると全体のバランス、すなわち構図が狂ってしまうことがあります。ですから普通はまず構図を決め、それから細部を描き込んでいきます。 シナリオ構成のイメージもそれと同じです。大事なのは時間的な全体像です。いきなり細かい内容を考えるのではなく、まずは内容をざっくりと整理し

ヒット作連発の編集者・松田紀子さんに学ぶ、共感されるコミックエッセイの描きかた #物語のつくりかた

さまざまな角度から物語についてプロフェッショナルから学ぶイベント「#物語のつくりかた」シリーズ。第2弾の今回は、編集者の松田紀子さんに「共感されるコミックエッセイの描き方入門」をテーマにお話しいただきました。 松田さんは、300万部を突破した『ダーリンは外国人』(小栗左多里 著)シリーズや、著者累計120万部の『ひとりぐらしも5年め』『おかあさんライフ』(たかぎなおこ 著)を担当、2021年発売の『消えたママ友』(野原広子 著)が第25回手塚治虫文化賞短編賞を受賞するなど、

「作品の価値は作品が語ってくれる」と思ってないか?

企画力とは「意思」である。なんの話かと思ったかもしれない。この記事の本旨は創作やデザインやクリエイティブなことに関わることをしていて、「作品の価値は作品が語ってくれる」「自分の作品が良ければ、自然とそれが評価される」と思っている人に伝えたいことをまとめたものだ。そしてこれは、そうしたある種の思い込みを持っていた過去の自分に向けた言葉でもある。 * 私は前職では広告関係の仕事をしていた。現在では作家のエージェントという、いわゆる出版プロデューサーの仕事をしている。その時に気

書きたい人のために語る小説技法書紹介

このシリーズ。そろそろ用途別にまとめ直します。 小説を書きたいけど何をしたらいいかわからないときに読む本 物語を考え、構成を立てるときに読む本 執筆しながら読む本 ある程度書けるようになったら読む本 小説を書きたいけど何をしたらいいかわからないときに読む本  そもそも小説をどうやって書き始めればいい? なにを考えていけばいい? という段階で、とりあえずおすすめの2冊。準備体操です。 ・0から始める小説の書き方徹底講座!の中でも特に文章作法の超基本の章  基本的な

ヒット作を生むために必要な、3つの結論。

noteマガジン「つんく♂の超プロデューサー視点!」のご購読、ありがとうございます。お年賀スペシャル! ということで、つんく♂が「シングルベッド」でブレイクするまでに実践したことを、全文無料でお届けいたします。 <文 つんく♂ / 編集 小沢あや(ピース) / イラスト みずしな孝之> 1991年、アマチュアバンドとして大阪で人気バンドとなって、全国区のコンテストで優勝し、完全に調子に乗っていた状態で上京。翌年7月にデビューしたものの、正直、全然人気が出ませんでした。 実