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『知らない星』から

今日のお昼に昔からの友達に突発的に会って、行きたい展示に期待しすぎて行けないまま会期終わりそうだって言ったらめちゃくちゃお叱りを受けたので、一生懸命来ました。

コロナとその影響でやられていて、もうとにかく全然行きたい展示に行けない、人に会えない(感染気にしてるより以上に人に会う約束ができない、時間通りに動けない)休日を過ごしていたから、すごく緊張していて。ずっと前に作家さんに写真を撮っていただいたことがあったにも関わらずご挨拶も出来ないまま上がり込んでしまった(ごめんなさい、後からちゃんとお話できました…)。

で。

うっかりこれを読んでしまった都営新宿線にアクセス出来るの民は、とにかくあの3階に行ってほしい。

作家さんのことは発達障害者としてのアカウントで知りました。選んだ言葉で、卑屈にならずに発達障害の話をする人、貴重だと思います。マイノリティがマジョリティを慮る的な切り取り方、おもしろいと思う。

で、その方が写真をやってらっしゃると。そう言うとなんだか彼の写真自体が凄くなさそうな感じがしてとても嫌なんですが、つまりそう言った裏口的な興味もあって行ったわけです。

『知らない星』のコンセプトは先ほどあげたツイートにくっついているので読んでいただけたらと思うのですが。作家さんが全国を回ってあちこちの人を撮ってるシリーズで、発達障害やそのグレーゾーンの人がおおいと聞いていて。私、うっかり救われた気がしちゃってたんです。このくにの色々なところに発達障害とかそのほか色々なもので苦しんでいる人がいて、その一人ぼっちを一人一人丁寧に集めたら「わたしたち」になれるのではないか、と。一人称が複数にならないことの孤独はとても強くて、慰められたい気持ちもありました。

そういう優しさじゃなかった。

民家を展示スペースにしてあって、その暗くて急な階段と2階、3階の部屋などに写真がめっちゃある、という感じだったのですが。

ものも、ひとも、風景も、全て独立していました。映っている一人一人が生活を持っていて、すべてがわたしの知らない場所と知らない人でした。しんどいとかつらいとか言いがちな私としては、背筋の伸びる感じがしました。

多分発達障害の人がお客さんで多いんだろうな、と思って。でもこれはそういうのじゃないと思うんです。コロナでみんな会えなくなって切り離されて、仕事によって守られたり矢面に立たされたりして社会的にも分断されて。それで苦しい気持ちの人たぶんいっぱいいると思うんです。別に発達がどうかしてなくても、五体満足でも、たくさんの人が味わってる孤独で…もっと遠くまで届いてほしい写真なんですよね…

あぁ、上手く言えないなぁ…

とにかく会期来週末までなので、作家さんのツイートを読んで、あわよくばうっかり見に行ってほしい。こんな感じの住宅街にあります。大島駅すぐ。


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あと、1階に置かれていた過去作がすごく絵画的で、絵葉書あったら欲しかったなぁ。

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