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保育士の曖昧さのはなし
特に、療育における保育士さんへ。
保育士の曖昧さってえぐいすごい。
保育現場で働いていていない保育士、私たちの立ち位置って、いったいどこなんでしょうか?
保育士ってそもそも何を学んできたのか?
学びが広く浅い保育士。
身体、言葉、実技、子どもの領域について広い範囲を浅く学んできた私たち。(不真面目にやってきたから、あんまり覚えてない)
療育にかかわる知識はなく、この世界に入ってから覚えたことばかりです。
そんでもっていくらやっても「専門職」には入れてもらえず、同じことを同じ言葉で伝えても説得力が薄いのが保育士。
これが私から見た現場の感覚なのですが、いかがでしょうか?
昔の職場で、STさんやOTさんには時給3000円くらい出すのに、保育士の私には1200円…みたいなことがありました。
いや分かるよ、分かるけどさ。
でも特にスーパーバイズされたことないし、なんなら私のケースの方が多いけど?!
あまりにも職域差別やないかい。
専門職はその道のスペシャリストで、子どもたちのひとつひとつの動作や言葉をとても細やかに丁寧にアセスメントしてくださいます。
一方で保育士の広さと浅さよ。
これは弱みにもなれば強みにもなりうるとは思います。
子どもという概念を切り取ったときに、全体を見る力ですから。
専門職の方って、お互いにリスペクトしてるように見えます。
これっておそらく理論に基づいて、専門的なアセスメントができるから。
でも保育士ってどうしても子どもを見守る資格なので、その行動への理論付けが弱い。
あっても、ふわっとしてたり感情論ぽい。
だから一見、「誰にでもできるのでは?」という視点を持たれがちです。
2年ないし4年、という時間で机上の学びと実技を身につける。
子どもたちの日中の活動を支えるわけですから。
理論よりも実践。
とはいえ、国家資格というのに、個人でも取れてしまう資格です。
保育所はあるのに保育士が少ないという現状を見るに、資格を取りやすくして分母数を増やそうとしているのか、何ともまぁ浅はかな。
必要と言われるわりに、必要とされるわりに、世間的には価値を感じてもらえているかというと、やや怪しいかなと。
その資格を保有している人が少なければ少ないほど、価値が高いとされるというのは、市場の原理かと思います。
弱小保育士、生き残るための戦略
そして、保育現場でも働かなかった私は、とにかく中途半端。
とにかく弱小。何も知らない。
…ここまでだらだらと述べましたが、そんな弱小保育士の私がこの世界に入って今までやってきた戦略の結論。
それは、
なんでもいいから武器を持つこと
子どもの遊びの現象の名前を叩き込むこと
です。
私は感覚統合の本をたくさん読みました。
その感覚統合に派生するようにビジョントレーニングの本も読みました。
ひとつの理論に対して、少なくとも3冊くらい読むことをおすすめしています。
基本的に専門書って言葉を言葉で説明していることが多いと思うんですけど。
その言葉選びが先生、著者によってやや差があるからです。
複数読むと、自分の言葉で説明しやすい表現を見つけることができると思います。
ひとまず、感覚統合について、眼球運動についてを武器にして見立てていく。
親御さんに聞いていく。
その感覚に訴えかけるって感じです。
加えて、遊びの意味を知ることです。
なんとなく流れでやってきた遊びは発達の順序に即しています。
また、その遊びには名前があったり意味があります。
遊びは遊びだけど、きちんと意味がある。
その意味、その遊びの名前(感覚遊びだけでなく物の永続性等)をきちんと知っておくこと。
太田ステージの本とかも読みましたね。
これを発達指標にすることもありました。
とはいえ、その道の専門家を超えることはやっぱり難しい。
そこはある程度、妥協しながらになるかと思いますが、必ず現場で使えるくらいの知識量はあると便利です。
今後について
これも弱小保育士の今後の作戦。
私は遊びが全ての発達の基礎となると確信しています。
遊びが上手な人は、ビー玉一つで1時間も2時間も遊べます。
ビー玉1つで、ターゲットとなる行動や言葉を引き出すことができます。
でも、これってきっと一握り。
おもちゃが持ってきた役割を中心に遊ぶというのが一般的です。
というわけで、遊び・おもちゃに関わる新しい資格を取ろうかなと。
保育士としての市場価値、自分の次のステージに行くために、ステップアップしたいなと思ってます。
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