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YUMEMI DESIGN LABORATORY

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『Yumemi Design Laboratory』は、デザインの視点から働く意味を問い直し、組織の歪をなくすために、デザインという活動に取り組む人の知識をアップデートするための…
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#デザイン

デザイン態度でろくろを回せ@Designship2021

※こちらはDesignship 2021でスポンサー枠で登壇させて頂いた資料です。 https://design-ship.jp/2021/session Sponsor Speakersとして、デザイン活動を支える組織文化についてお話しました。役職についていない私が、組織のことについてお話するのは少々烏滸がましいかなと思いつつ、ゆめみで行ったデザイン態度の作成を通して気づいたことや、デザインと言う取り組みはデザイナーだけのものではなく、様々な人が組織内で出来ることではな

デザインアプローチという考え方

この内容は、2021年7月8日(木)に開催された、株式会社セミナーインフォ様が主催されるFINANCE FORUM「テクノロジーを駆使した顧客接点の構築」にて、発表した内容を抜粋して「デザインアプローチ」という考え方に関して焦点を当てまとめた内容です。 イベント公式のアフターレポートは、以下からご覧になることができます。 「デザインアプローチ」とは何か?皆さんは、「デザイン」という言葉を聞いた時にどのようなものを想像されるでしょうか?Googleの画像検索で「デザイン」と

nonデザイナーの方も覚えると得する配色TIPS

こんにちは🌞UXUIデザイナーのasakoです。 YUMEMIでは「毎日勉強会」(!)を実施していて、規模はさまざまですが日々エンジニア・デザイナー・PM・営業などそれぞれがナレッジの共有の場を作っています。 全社的に見ると、YUMEMIはまだまだデザイナー職比率は少なく、私たちデザイナーが日々業務のなかで無意識下で行っている考え方やプロセスも、他職種の方には新しい発見だったりします。(もちろん、お互い様で私たちも発見がいっぱいあります!) 私は、社内で見かける - 営業

創造的な組織のなり方 1 : 5段階のステップと土台となる概念

自身の過去の実体験やいくつかの本を読んでいく中で、デザイン中心の組織を作るために何が必要なのか?や組織フェーズごとの最適な人数などにについて少しまとめ、これから組織を作成していく人の何某かの役に立てばと思います。 また少し、内容が長くなりそうなので分割して記事を載せようと思います。 ※あくまで、デザインを中心とした組織を作るまたはデザインが中心の組織になることにフォーカスした内容になります。 「デザイン、アート、イノベーション」を読んでわかったこと近年、DXやデザイン経営

デザイナー組織ではなくデザイン組織へ進化するゆめみ、そのデザインが中心となる組織について

前回のnoteで、ここ数年のゆめみのデザイン組織への進化のこれまでを書きました。 ゆめみは、その独自の権限分散型組織を基礎として、単にCXOやクリエイティブ部署をつくって終わりではない、総体としてのデザイン組織への進化を目指し、デザイン組織をビルドアップしはじめています。 そこにはデザイン経営・デザイン組織のベースとなる、大事な要素があったように思います。 デザイン組織としての構造、デザインが中心となっている組織として、大事なことはどんなことでしょうか。 「デザイン組

ゆめみ入社3年目、C.DOになった話と、この2年ぐらいのゆめみのデザイナー組織の変化

ゆめみに入って3年目になりました。 入社後、私は仲間と協力しながらサービスデザインに注力するチームを作って業務にあたり、また社内外のワークショップを実施したり、外部セミナーで登壇したりしてきました。 すると最近では強強な仲間も増えてきました。 そしてこの5月に、ゆめにでは新たに「C.xO制度・執行役員制度」が立ち上がり、私は取締役会決議でC.DOに任命され、C.DOとして活動していくことになりました。(.がついているのは誤植ではなく、意図があります。) エンジニア・デ

かたちをつくるとはどういうことなのか?

以前、道具的存在なソフトウェアのデザインをするにはどうしたら良いのだろう?と自分なりに考えたことについての記事を書きました。その中で、 「ユーザーが直接操作していると感じるのは、そのソフトウェア上に存在するユーザーの概念(オブジェクト)であり、それらを設計するには現在のソフトウェアの主要な表示形態となっているGUI、その基本的な設計手法であるOOUIによって実現できると考えています。」 と最終的に結論づけ、その記事を書き終えましたが、その後も日々の仕事の中で様々なクライア

情報と理解

2019年に「自分はいったい何デザイナーなのだろうか?」という問いに答えるために、その当時読んでいた論文や書籍を参考にこの記事を書いた。 この記事の中でも400文字くらいで今回の記事のタイトルである「情報」という概念の定義にさらっと触れてみていた。その中ではざっくり情報とは、「我々になんらかの意味を伝えるもの」という定義を引用し、その構成要素として文字や数字などの記号を含むものであるという解釈をしていた [1]。 今年になって改めて「情報」という存在にとても興味が湧いてき

ミッション・ステートメント

自動車業界時価総額上位3社のミッションステートメントが興味深い。 テスラのミッションステートメントは To accelerate the world's transition to sustainable energy Volkswagen AGのそれは We serve our customers' diverse needs with a portfolio of strong brands. We assume responsibility regarding

なぜサービスデザインなのか?

サービスデザインとは 平野さんのまとめメモがとても整理されています。 そして個人的にしっくりくるのは、誰かの書いたWikipediaの↓になります。 ” サービスデザインとは、サービスの質と、サービス提供者と顧客の間のインタラクションの改善を目的として、人・インフラ・コミュニケーション、そしてサービスを構成する有形の要素をプランニングし、まとめあげる活動である。 ” -wikipedia なぜサービスデザインが大事なのか?サービスデザインに各産業が取り組むことは、利益に

ゆめみで実践するサービスデザイン:文献レビュー編

「サービスデザイン」という言葉を最近よく耳にするという方は、多いのではないでしょうか?サービスデザイナーが実際にどのような仕事をしているのかと気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか? 私は、株式会社ゆめみでサービスデザイナーとして、社内とクライアントの両方に対して、その哲学や方法論を活用して日々業務に取り組んでいます。今回は、ゆめみで実践しているサービスデザインについて、自分の振り返りも織り交ぜながら書いていきたいと思っています。 この記事では、まずサービスや

私がゆめみで実践しているサービスデザイン

このnoteについてゆめみサービスデザインチームの同志たちで、 サービスデザインをテーマにリレーコラムしています。 📖 内容  ・私が把握しているサービスデザインの概念  ・サービスデザインとは  ・私が実践していること  ・実践の具体例 私のサービスデザイン(概念整理)私が把握している内容は以前こちらのnoteに書きました。 A. サービスのデザイン という抽象概念 B. サービスをデザイン するための具体的手技法 A. サービスのデザイン という抽象概念 プロダ

「人間中心設計」と「デザイン思考」と「サービスデザイン」の関係

「人間中心設計」と「デザイン思考」と「サービスデザイン」という用語は、様々な文脈で、その時々で意味をあいまいにして使われます。 その理由は、プロセス・思考法として向き合い方が似ていたり、取り扱う手技法がオーバーラップしていることにあるかもしれません。 そこで、関係を説明してみることにしました。 0.個人的理解サービスデザイナーとして、私は提案書でこのように説明しています。 プロジェクトデザインプロセス プロセス・進め方の企画と体系       :人間中心設計(HCD)

道具的存在なソフトウェアのデザイン

本日3月22日(日)のDesign Scrambleに登壇予定だったものの、コロナウイルスの影響で中止となってしまいました...😢開催できなかったことは大変残念ですが、個人的にデザイナーとして働き始めてちょうど1年経過し、学んだことを整理したかったため、当日話そうと思っていた内容をnoteにまとめてみました。よければ読んでみてください。(※こちらの記事は僕個人の見解となります) --- 株式会社ゆめみでインタラクションデザイナーとして働いている村上雄太郎と申します。大学ま