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天竺への道「三蔵法師玄奘と西遊記」🐎🙏

ヘッダー画  「天竺てんじくまで馬じゃなくて海路で行くの? 
        帰り、お経が濡れちゃわない?」

           本当は 河鍋暁斎「亀に乗る浦島太郎」

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大般若転読会だいはんにゃてんどくえ
~写真はネットより~

三蔵法師とは、
「仏教の経蔵・律蔵・論蔵の三蔵に精通した僧侶」のことであり、
固有名詞ではない。
唐の時代(618年~907年)の僧玄奘げんじょう
三蔵法師であったため「三蔵玄奘」「三蔵法師玄奘」と呼ばれる。

「西遊記」の類のドラマ・映画で「三蔵法師さま」と呼びかけるのは、個人名でなく、役職を呼んでいることになる。
「社長さ~ん」と呼ぶのと同じ。
中国・香港映画では「师傅(お師匠さま)」と呼ぶことが多い。

黄と緑

大般若経』は、三蔵法師玄奘が、天竺(インド)から中国に持ち帰った膨大な経典群の中のひとつで、玄奘たちがサンスクリット語を漢訳したもの。
正式には大般若波羅蜜多経だいはんにゃはらみったきょうと言う。

 📌有名な「般若心経」は、玄奘が漢訳したものが流布されているが、
  玄奘より前に、最初の三蔵法師である鳩摩羅什くまらじゅう
  漢訳した『摩訶般若波羅蜜大明咒經』が、現存中最古の漢訳とされる。

大般若転読会だいはんにゃてんどくえでは、全600巻からなる『大般若経』を、唱えながら転読する。
転読とは、経典を全て読むのではなく、経典の題名と数行を読み、それ以外は教本をめくる読誦作法。
これにより、全文を読誦したことと同じ功徳が得られると言われている。

大般若経の転読は、僧侶が経巻をひもとき、一巻、一巻、転読するたびに、
大般若波羅蜜多経巻 第○巻 唐ノ三蔵法師玄奘奉詔訳」 
と大声で唱え、本堂内に並んだ僧侶が一斉に600巻の経典を転読する。
すべての災いや悪を祓い、取り除き、人々の願いを叶えて幸せに導いて
ほしい、という意味で一人一人の除災与楽を祈る意味がある。

転読する時に起こる風を受けると、無病息災・最高の幸せが得られると
言われている。

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え~実はマイトリ、この風を何度も受けております。
実際、風が届くほどの距離には座れないのですが。
それからは、大病もせず、さしたる災いもなく、息災に過ごしています。
まあ、気の持ちよう、でしょうけれどね。
この「気の持ちよう」に関して、以下に述べます。

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玄奘が漢訳した、唯識の論典、成唯識論じょうゆいしきろん
この論典は、実は玄奘が「大般若経」よりも読みたかったものであり、
インドから持ち帰ったあと、玄奘が漢訳しました。

成唯識論(唯識論)を、ものすご~~く簡単に、ザックリと表すとこうなります。

あらゆる存在や事象は
ただ心の本体たる 識の作用によって
仮に現れたにすぎないとする説

これでも難しくわかりにくいので、もっとザックリさせますね😨
あまりにザックリ過ぎるため、解釈・認識に乖離があるかもしれないことをご容赦ください。

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この世はすべて自分の勘違い。
いいことも悪いことも、一喜一憂も勘違い。
すべて自分の心の持ちよう、考えようである。

ということになります。

この考え方は、表現は違っても、様々なセラピー・心理学に応用されていますので、唯識論を読んだことがなくても、ご存じかもしれません。
ちょっとした意識の持ち方・考え方で、物事がよくもなれば、悪くもなる。
いいも悪いも自分次第。
だったら、いい方向に心のベクトルを向けましょう、ということですね。

生きてるだけでまるもうけ(byさんま)
せっかく生かされているのだから、くよくよせずに、
✨✨明るく楽しく元気よく✨✨

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西遊記」だが、中国・香港合作の映画が素晴らしくおもしろい。
俳優陣も監督も豪華で、特によかったものの「予告編」を貼っておきます。
残念ながら YouTubeでは レンタルしないと観られません。

amazonの Prime Videoでも観られます。
日本語の字幕のものも、吹き替え版もありますが、字幕版をお勧め。

1作目=「モンキー・マジック 孫悟空誕生」
孫悟空が三蔵法師と出会うまでのお話。
これはあまりお勧めしません。

2作目「孫悟空VS白骨夫人」
3作目「女人国の戦い」が素晴らしいです!

↓ これは2作目「孫悟空VS白骨夫人」
音楽は日本人が手掛け、東京フィルハーモニー演奏

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