FRBと金利とパウエル

  • FRBからの発信、パウエルの発言

経済指標について、コンスタントに見解を述べるFRB。これは日銀のスタイルとはまったく異なる。FRBとは米国の中央銀行。経済のエアコンのリモコンを握るのがFRBである。金利が高いと、住宅ローンの支払いが高くなる、企業でも業績投資の際に払う費用が高くなるなどの影響が出る。FRBが経済全体の動きに及ぼす影響は大きい。
中央銀行の政策手段 → 具体的にできることはエアコンの温度を一度二度下げる程度。短期金利という政策金利を動かすだけ。


  • 金利

    • 国債を買うと金利が下げる。金利コントロールのために、国債を購入している。

FOMC
連邦公開市場委員会。オペレーションの議論の本丸。理事7人、全国の連銀から5人。

リーマンショック時のFRBの役回り → 経済を温める(金利をゼロにする、金融機関の倒産を防ぐなどの救済)
FRBの議長は大統領が指名する。2024年11月に次の大統領が決まる。バーナンキ
イェレン在任時は経済回復期にあった。利上げを行った。
パウエル 70歳、法律家。過去、財務事務次官を経験。2012年からFRBに入る。

「デフォルト(債務不履行)」を以下に防ぐか?当初の課題は、経済の冷え込みをどう直すのかだった。「金融緩和」は物価の上昇を促す政策。2018年に議長就任。「金融引き締め」は上がりすぎた物価をコントロールすること。コロナ渦を経て、大幅な金融緩和を実施。判断が難しかったタイミングは2022年3月(初めて利上げした)。かじ取りを失敗すると、低い経済成長率になってしまうという懸念があった。コロナ渦のあとの経済の戻りに対して、金融引き締めの一手が遅かったといえる。

経済の専門家ではないパウエル。FRBの中にある様々な意見の中で、みんなの妥協点を探ろうとしたことが失敗。サマーズ(元財務長官)の意見は、インフレを強く懸念していた。

  • 利上げを続けてもインフレが続く米国

政府による家計への現金給付(4兆ドル) → 消費活性化、物価上昇、ウクライナ侵攻が原油の価格を吊り上げる
2022 経済の底割れを回避

現在のFRBの政策
5.25%の利上げ 最後の利上げを行うかどうかの判断をする
2024年の後半から経済が冷え込んでくるだろうと見込み。(インフレは抑え込みたい、でも経済は停滞しないようにしたい)
2024年11月の大統領選までは経済を悪くしたくない。

パウエルのコミュニケーション
米国経済の見通しの不透明さ
金利操作と対話

現在、賃金の上昇>物価の上昇になっている。FRBは賃金の上昇が落ち着いてこないと、継続的な経済の安定は見込めないと考えている。

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