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【ぐお小説】超絶イケメンに転生しました。チート容姿で復讐するつもりだったけど、それどころじゃなくなった話。③

心が空洞だ。

俺はイケメンになった。
俺は童貞を卒業した。
俺は以前からちょっとイイなと思っていた女の子とお付き合い出来る事になった。
俺は今、人生の春を謳歌しているのだ。
一生縁が無かったらどうしようと思っていた人生の春を、謳歌しているはずなのだ。

なのに

心が空洞だ。

俺はマユと付き合いつつ、アリサとのセフレ関係も続けている。二股だ。

最低だと思う。俺は最も軽蔑していたタイプの男になってしまった。
だけど仕方ないじゃないか。
今、俺の事を一番わかってくれているのはマユではなくアリサなのだ。アリサとの関係を断つのが惜しいと感じる様になってしまった。
マユは俺が思っていた様な理知的な人ではなかった。俺が勝手に理想を押し付けていたのだろう。それはわかっている。だが落差が大き過ぎた。深く傷付いた。その傷を舐めてくれるのがアリサなのだ。アリサは頭がおかしい。それはわかっている。だからこそ気楽に抱ける。

じゃあマユと別れればいいのか。それもできない。
マユがかつて俺の心の支えだった事実は変わらない。未練がある。マユの笑顔を見ると、その瞬間だけはごくごく普通の青春を手に入れる事が出来たと思えるのだ。マユがケンジの元セフレだと知っているのに、彼女の微笑みは俺を反射的にときめかせてしまう。この感覚を手放したくない。

それにアリサは俺にとっては復讐の対象でもあるのだ。それを忘れてしまったわけではない。そうだ。アリサはクズだ。俺を見下ろして下品に笑っていたあの顔を忘れるな。

だけどセックスはアリサの方がイイ。マユはイメージ通りのマグロだった。マユにはサービス精神が無い。ただマグロなだけならウブだからという事で許せたかもしれない。だがマユはケンジのセフレだったのだ。清楚系●ッチだ。●ッチのくせにサービス精神ゼロとはどういう事だ。

いや、こんな事を考えてはいけない。マユは俺の恩人じゃないか。付き合える事になったんだからこの幸運に感謝すべきなのに。俺は最低だ。

こんな風にぐるぐると腐った思考を続けながら俺はマユとアリサの両方と付き合っていた。
本当にゴミ野郎だ。俺は。

「うーん、まだまだたくさん食ってもらわないといとダメみたいだね」
「え?」

全裸でラブホテルのベッドに横たわるアリサがまた不穏な事を言い出した。

「シュンスケさあ、最近上の空でしょ。マユちんとわたしに二股かけてるのを気にしてさ」
「そりゃ…仕方ないだろ」
「それじゃあ困るんだよね。ずっとそんな覇気の無い顔されてたら、隣にいるわたしの価値まで落ちちゃう」

俺は別にアリサの価値を上げるために恋愛しているのではないのだが、アリサにとっては重要な事なのだろう。
いや、口に出さないだけで他の女達もそうなのかもしれない。最初は須永さんやマユが何故ケンジなんかと関係を持っているのかわからなかった。しかし今は少しだけ理解できた。
モテる事が『権威』であると感じる女がいるのだ。はっきりと『権威』という言葉で認識しているかはわからないが、感覚的に、本能的にモテる男の傍にいようとするのが習性なのだろう。「浮気はダメ」「不倫はダメ」という価値観は人間が社会を構築する為に後付けで生み出したものなのだ。
人間達が性欲を素直に発露するとアザラシのハーレムと同じになってしまうのだ。
しかし本当にそれでいいのか。モテない男は渇望しながら死ぬしかないのだろうか。俺にはそれが正しいとは思えない。
しかし女達の多くが未熟な性欲に従ってケンジの様な男を選んでしまいがちなのだとしたら?
どうしようもないのではないか?
しかも当の女達が口から発する言葉は何重ものオブラートにくるまれて真意を読み取るのは極めて困難。
一方でアリサは明け透けに欲求を口にしてくれる。むしろアリサは良心的なのではないかと感じる。

「シュンスケさあ、処女に興味ある?」

前言を撤回する。この女は狂ってる。

「なんだって?」
「処女だよ処女。男に産まれたからには一回くらい食べてみたいでしょ。処女。誰が処女なのか、わたしが情報提供してあげるよ。処女で、しかもちゃんとかわいい子をね!」
「俺は別に処女厨じゃないし…」

半分嘘だった。処女には興味ある。絶対に処女じゃないと嫌だとまでは思っていないが、処女に興味が無いわけではない。

「ショジョチュー? なにそれ、どういう意味?」
「あ、いや、気にしないで」

しまった。キモオタの間でしか通用しないスラングを使ってしまった。俺はイケメンだ。イケメンにふさわしい言葉で話さなくては。

「とにかく俺は別に処女かどうかは気にしないよ」
「本当に? ケンジは確か4人くらいは処女食ってるはずだよ」

4人、と聞いてまた頭がクラクラした。ケンジ1人で4人という事は単純計算で3人の男が処女とはセックス出来ない事になる。そんな事があっていいのか。
処女を捧げた相手と一生添い遂げろ、なんて言うつもりは無いが、さすがにモテ男と非モテ男の格差が大き過ぎないか。
ケンジの様なヤリチンが処女をどんどん食って、誠実な男達は何も知らずに一生懸命勉強しているというのか。
俺がイメージしていた恋愛と現実のギャップがあまりに大き過ぎる。

「ちなみにその4人の中にはマユちんも入ってるよ」

本当にこの女は煽るのが上手い。
俺は別にマユをケンジに『取られていた』わけではない。キモオタだった頃の俺はそもそもマユの眼中に入っておらず、マユは先にアプローチしてきたケンジのセフレになったに過ぎない。
マユは誰も裏切っていない。俺が裏切られた気分になっただけに過ぎない。
マユは、ただ、浅はかだっただけだ。
しかしその浅はかさが俺を深く傷付けたというのもまた事実だ。
もしも、相手が処女である事が事前にわかっていれば、清い恋愛が出来るのだろうか。

(………いやいやいやいや…なんだその発想は? 相手が処女なら清い恋愛が出来るって…キモ過ぎるだろ…。俺はいつの間に処女厨になったんだ?)

自分自身の愚かさに身の毛がよだつ。いくら元キモオタだからって限度がある。

(……いや、いや、でも、一回くらい……)

「ほ、本当に誰が処女なのかわかるの?」
「わかる」
「どうやって?」
「女のカン」
「は? なんだそれ、そんなの情報とは言わないだろ」
「大丈夫大丈夫、絶対当たるから。もし処女じゃなかったら好きなだけエッチしてあげる。だから一回この子を食ってみなって」
「……」

俺はいまいち釈然としなかったが、処女への興味には抗えなかった。アリサが意気揚々と差し出したスマホに女の子が写し出されている。
それはクールでちょっとヤンキー気味なクラスメート、石井サエさんだった。

◇ ◆ ◇

学校の昼休み。
石井さんは校舎の三階から屋上に向かう階段に腰かけてボッチ飯を決め込んでいた。昼はいつもフラっといなくなるので、どこにいるのかと思っていたが…。
彼女がここにいるという情報はアリサが教えてくれた。女子の情報網だろう。
コンビニの袋からパンとカフェオレを取り出してモソモソと食べていた。

「…何?」

石井さんが俺を睨んで言う。当然だ。一人が好きだからわざわざここに来ているのに、親しくもない男子がやって来てジロジロ見られたら不快にもなるだろう。

「いや、なんで一人で食べてるのかな、と思って」

ただの興味本位です、という顔で答える。
アリサと肉体関係を持ち、マユに失望した事を経て、俺は自分でも驚くほど女の子と普通に話せる様になっていた。以前の俺だったら反射的に「ごめん」と言っていただろう。だが、今の俺はもうそんな事はしない。女の子の態度にいちいち動じない。ご機嫌を窺わない。それが女を食う為に最も基礎となるテクニックだ。

ふてぶてしい俺の態度を見て石井さんが目を細める。俺も見つめ返す。
石井さんは美人だ。顔だけだったらアリサと同じくらいかわいい。全身から拒絶オーラを放っていなければ人気者だったかもしれない。

「消えろよ」
「どうしていつも一人で食べてるの?」
「消えろ」

取り付く島も無い。が、俺は石井さんのすぐ隣に座る。ぴったりと身を寄せる様に。

「は!?」

石井さんが驚いて立ち上がる。警戒の表情で俺を見下ろしている。

「何してんだお前…」
「一緒に食べようかと思って」

俺は持ってきた弁当を取り出す。俺はイケメンなので弁当も早起きして自分で作っている。

「消えろよ」
「一人で食べたら寂しくない?」

石井さんの声がドスの利いた低いものになっていく。しかし俺は全く怖くない。そもそも石井さんの事を好きじゃないから嫌われる事が怖くない。仮に暴力を振るわれたとしても所詮女の子だ。大事にはならない。

もしも石井さんが情報通りの処女で、なおかつ俺が求めている最低限の責任感や倫理観を持ち合わせていれば、そのままつき合えばいい。もしもマユの様に上辺だけのカラッポ女だったら捨てればいい。アプローチの段階で緊張するのはくだらない。

そう、相手の事を好きじゃなくていいんだ。
まず食ってみて、口に合えばそれでよし。合わなければ捨てる。そしてまた次の食い物を探す。それが最も合理的だ。

俺は酷い男だ。マユと交際し、アリサとセフレ関係も続け、さらに別の女にも手を出そうとしている。
でも仕方が無い。これは俺が本当の愛を見付ける為に必要な工程だ。相手が信頼に足る女性だと確信出来れば、俺は他の女達と別れる。誠実な男に戻る事が出来る。
マユだって俺をケンジと天秤にかけたし、アリサだってどうせ俺以外の男と遊んでいるだろう。お互い様だ。俺だけが誠実であり続けるのはフェアじゃない。

「どうしていつも1人なの? もし良かったら、相談に乗るけど」
「消えろ」

語彙が少ないなぁ石井さん。
いや、それとも俺を追い返すためにあえて一点張りしているのか。下手に説得しようとしないのはむしろ賢いかもしれない。

「君の事が心配なんだよ」

アリサに言われた事を思い出しながら、心にも無い事を言う。
本当は全然心配なんかじゃないけど、心配してる"風"にしゃべる。
石井さんと真剣に向き合う気なんか無いけど、真剣に向き合ってる"風"に喋る。
本気で真剣になってしまうと必死感が出る。女は必死感を生理的に嫌う。
だから表情だけ真剣"風"に。心はなるべくカラッポにする。カラッポの心でロマンチックなセリフを紡ぐ。

「…ッ …はあ?」

ほら、顔が赤くなった。
口では怒ってる様に装ってるが、まんざらでもない感じがすでに漏れ出ている。
薄っぺらい奴だ。
でも仕方ない。俺があまりにイケメン過ぎるのも悪い。問題は石井さんが男の誠意に応えられる倫理観を持ってるかどうかだ。その条件さえ満たしていればいい。

「わたしは一人で食いたいんだよ。どっか行けよマジで」
「僕は君と一緒に食べたい」
「ナメてんのかテメエ」
「ナメてなんかいないよ。君の事を知りたいんだ」

本当はナメてる。僕は石井さんを完全に見下してナメくさってる。ナメてなかったらこんな図々しい態度は取れない。さっきから何度も拒絶されてるのに立ち去らないのは俺が石井さんをナメてるからに他ならない。
だがこれが正解だ。
こうしないと女の股関に訴える事は出来ない。

「め、迷惑なんだよ…」

語気がやわらかくなってきた。ガードが崩れようとしているのがわかる。

「大体、なんでわたしなんかが気になるんだよ。お前、モテるんだろ? ちやほやしてくれる奴らの所にいればいいだろ」
「石井さん、いつも一人でいるよね。寂しくないのかなって、思ってさ」
「一人が好きなんだよ。ほっとけよ。消えろよ」

言葉の上では拒絶しているが、声色からはすっかりトゲが抜けている。どちらかというとスネている子供の様な声だ。

「どうすれば俺の事を信じてくれる?」
「そ、そんなの知らねえよ…」

ここで俺は勝負に出た。
思いきって石井さんに顔を近付け、問答無用でキスした。

「ッ!? ……ンッ! ………ン…」
(おいおいマジかよ。ウケるんだけど)

石井さんは唇が触れ合った瞬間こそ動揺を見せたものの、すぐに大人しくなってキスを受け入れた。
たっぷり30秒くらいしてから俺は唇を離した。

「君の事を教えてよ」
「……う…うるさい…」
「じゃあ、もう一回」

再びキスする。やはり石井さんは抵抗しない。
信用を勝ち取る為にキスをする。我ながら意味不明の理屈だ。
しかし石井さんの琴線には触れた様だ。

ここから先を詳細に描写する事は出来ないので結論だけを書く。

俺と石井さんはこの後午後の授業をサボってこの人気の無い踊り場でセックスした。
アリサの情報通りサエは処女だった。
処女とのセックスは想像以上に気を使うものだった。アリサの対処女セックス特別講義を受けていなかったらサエに泣かれていたかもしれない。
当然血が出たがサエのハンカチで適当に床を拭かせて下校時間が来る前にズラかった。

学校を脱出した後はまた例のラブホに連れ込んで第2回戦を始めた。
が、やはりまだ痛いのか、サエがグズりだしたので俺は満足していなかったが仕方なく解散した。しかし連絡先は交換出来た。それに別れ際にほっぺにキスしてやったら赤くなってた。バカな奴。俺はお前の処女だけが目的だったんだよ。
まあ、せっかくモノに出来たし、今後もう少しまともな面を見せてくれたら、俺の本命にしてやってもいい。

ああ、そうだ。俺は一応『本命』に相応しい女を探してるんだった。もう少し誠実にサエの相手をしてやらないと。本末転倒だ。忘れる所だった。

正直に言うと、俺は内心で困惑していた。アリサに教わった攻略法があまりにも上手く行き過ぎてしまっている事に。
だってそうだろう。
俺と石井さんがまともに会話したのは今回が初めてだ。今朝まではお互いの顔と名前しか知らない様なクラスメートだったのだ。ほんの5分程度しかコミュニケーションしてない。なのに、セックスまでいけてしまった。
あまりにテンポが良すぎる。文脈もへったくれも無い。こんなに簡単でいいのか。
マユの好感度を稼ぐ為に1ヶ月かけたのはなんだったのか?
石井サエは孤高のヤンキーでもなんでもなかった。ただの口が悪いボッチだった。

(なんなんだよ…女ってのはマジでこんなもんなのか?)

……いや、合コンや飲み会で初対面の男に『お持ち帰り』される女もいるって話なんだから、女という生き物は本当にこの程度なのだろう。
俺は石井さんの事を好きじゃないのに。
石井さんだって俺に好かれてない事はわかってるはずだ。いや、本当に好かれてると思ってるのか? わからない。

(本当に……本当に、イケメンがちょっと強気に攻めるだけで、大抵の女は食えるんだ…)

何故だろう。全然嬉しくない。
むしろ信じていたものがガラガラと崩れ去る様な感覚がする。
空虚になっていく。
俺はイケメンに生まれ変わった。これでようやく人並みの恋が出来ると思っていたのに。

恋愛は…もっと、こう…素敵なものだと思っていた。
ゆっくりと時間をかけて気持ちと気持ちが通い合うのだと思っていた。

なのに、一体なんなのだこれは。
俺がちょっと、出来の悪い少女漫画の真似事をしただけで、女は堕ちてしまうのか。

簡単だ。簡単過ぎる。
マリオをジャンプさせてクリボーを踏むくらい簡単だ。ピコッという間抜けな音と共に女は堕ちる。

俺からすると先程のサエとの会話は『からかっている陽キャとからかわれている陰キャ』そのものだ。
拒絶されているのにお構い無しに話し続けるなんて相手を見下していないと出来ない。
それに拒絶している側からすれば普通はかなりのストレスのはずだ。
しかしイケメンが女に迫る場合だと全く意味が変わってしまうらしい。

惚れた女を幸せにしたくて必死になる男は『弱い』とみなされる。
心をカラッポにして相手を見下して口先だけで女を口説く男が『誠実』と認識される。
こんな事が世界中で横行しているのだろうか。だとしたら『誠実』とは一体なんなのだろうか。
いや、そんな事を考えても仕方がない。俺が世界中を巡って女達に説教して回るのか?
そんな事に意味があるとは思えない。
俺は俺の幸せを探すべきだ。

だが、幸せとはなんだ?
俺が心を通わせたかった相手は須永さんやマユやサエの様な底の浅い女じゃない。
互いに信じ合う相手がいる事が幸せなんじゃないのか?
あんな、俺よりもイイ男に出会ったらホイホイとそっちに行きそうな女達を信じる事なんて出来ない。
コミュニケーションを通して培った関係性を評価してくれる相手と恋愛したい。

そうだ。
昔好きだった漫画で「心とは人の中にあるものじゃない。人と人の間にあるものだ」と言っていた。
読んだ当時は意味がわからなかった。だが今はわかる。

『相手との関係性』
これこそが心なんだ。

つまり貞操観念とは恋人同士や夫婦の間にある心を守る為のルールだったのだ。

他ならぬ俺自身も「貞操観念なんて古い価値観だ」と思っていた。恋愛なんて自由でいいじゃないかと思っていた。しかし実際に自分が恋愛を始めてみたらコレだ。
まともな貞操観念を持っている女に出会えない。苦しい。
貞操観念が緩い女を堕とす為に俺自身の貞操観念まで壊れていっている。心が壊れていく。苦しい。

苦しい

恋愛は相手がいて初めて成立するものだ。
だが必要最低限の人格を持った相手がどこにもいないとしたら?
力を合わせて培った関係性を…心を破壊する事をなんとも思わない連中ばかりだとしたら?

いや、出会えるはずだ。
このままどんどん女を食っていけば。
いつかはちゃんとした女がヒットするはずだ。

だが、その時に俺は正気を保っていられるのか?
くだらない女を抱く度に、一番肝心の俺自身が壊れていっている気がしてならない。
心をカラにすればするほど楽に女を堕とせるというこのパラドクスに耐えながら、俺は真実の愛を探さねばならないのか。
それは地獄じゃないのか。

いや、食い続けなければ。
女を食い続けなければ。
そうしなければキッカケそのものを失うのだ。
簡単に堕ちない女を見つける為に、堕とし続けなければ。
そういう女との間にしか本物の心は生まれないのだから。

◇ ◆ ◇

それから俺は女を食う事に集中する様になった。
かつてのケンジの様に。
いや、ケンジ以上に。

とりあえず簡単に堕とせそうな須永さんを誘った。本当に簡単に堕とせた。すぐセックスした。
他の女子もどんどん誘った。どんどん上手くいった。

同じ学校の生徒ばかりではつまらないので街でのナンパも開始した。
OLも落としたし女子大生も落とした。
たくさんの女と付き合ってる事がバレた時に備えて偽名も使う様になった。
スケジュール管理はそこそこ大変だったが、やればなんとかなるものだ。

「女はカンが鋭いから浮気はすぐバレる」と聞いた事があるが、全然そんな事はなかった。
浮気がバレた男というのはどうせオロオロしていたのだろう。バカめ。心をカラッポにしないからそうなる。心をカラッポにすると自然と堂々とした態度になる。それが女を引き寄せ屈服させるのだ。

この調子でもっと強くならなくては。
それが真実の愛への近道なのだから。

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