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【ぐお小説】超絶イケメンに転生しました。チート容姿で復讐するつもりだったけど、それどころじゃなくなった話。④

女達から個性が消えていく。

そう思った。
サエを皮切りに、たくさんの女を堕とした。たくさんナンパした。だが不思議な事に、街で声をかけた瞬間が最も個性的に見えるのだ。口説いてキスしてセックスすると個性を感じなくなってしまう。

思えば、転生してすぐの頃に交流を持った女達もそうだった。
非モテだった頃の俺にとって、須永さんは責任感のあるしっかり者だった。
尾崎さんは礼節をわきまえた理知的な人だった。
石川さんは孤高の一匹狼だった。
3人とも個性的で魅力のある女性だった。

だが、今はどうだ?

3人とも同じに見える。
カエデもマユもサエも、見た目が違うだけで中身は同じだ。
3人だけじゃない。今付き合っている女達全員同じだ。
全員同じ攻略法で堕ちる。全員簡単にセックスできた。
顔は違う。言葉使いや、ファッションセンスも違う。おっぱいの大きさも違う。
だが、それだけだ。
違うのはそういう表面的な部分だけだ。
俺との関係性が全員同じなのだ。
適当に甘い言葉を囁いてからセックスしてやるだけで満足してしまうらしい。
最近はまともなデートすらしてない。セックスだけしてさっさと帰るみたいな関係でも怒る気配が無い。
俺が複数の女と関係を持ってる事がバレても我慢する女が大半だ。それどころか勝手に脳内でドラマチックに脚色して納得してくれるのだ。俺が言い訳を考える必要すらない。俺が浮気をしても仕方無い理由を女か勝手に考えてくれる。
もちろん、ビンタをくらって別れる事が無いわけじゃない。だが他に女はいくらでもいるので辛いと思わない。ほとんどの女が同じ攻略法で堕ちるので、減っても簡単に補充出来る。

『人間はみんな個性的な存在だ』と学校の授業で習ったのはなんだったのか。いや、非モテだった頃の俺にとっては確かに…確かに彼女達は個性的だったのだ。
だが今の俺にとっては、ほとんどの奴がオンナという名のケモノだ。
習性を覚えてしまえば簡単に狩れる。
賢い女もごく稀にいるが、リスクをおかして狙う必要は無い。食えるオンナを食えばいい。

ケンジの気持ちがわかった。
わかりたくはなかったが、わかってしまった。
こんな薄っぺらい奴らをまともに相手にするのは馬鹿馬鹿しい。真剣な恋なんて出来ない。
今の俺はどこからどう見ても立派なチャラ男だ。信用出来ないタイプの男だというのはわかるはずだ。なのに簡単にひっかかる。そんな奴らに敬意を払う気になれるだろうか。いや、なれない(反語)。
誰にアプローチしても同じ結果になってしまうのだ。セックスだけ楽しんで飽きたらさっさとアドレスから消す。それが正解だ。

クソオンナを堕としまくった結果、俺自身もクソオトコになった。だがクソオトコだからこそわかった事もある。

『欲望のままに生きる人間』は無個性だ。
世間では好き勝手に生きる事が個性の発露だと思われている様だが、違う。
関係性だ。心だ。
2人の間にあるものを通して見る事で相手に個性を感じるのだ。
好き勝手に生きて人との関係性に責任を持てない人間では個性を手に入れる事は出来ない。
だからオンナ達の個性が消えてしまったのだ。
もちろん俺にも個性は無いのだろう。

オンナに振り向いてもらう為に一生懸命尽くしている男達がかわいそうだ。あいつらはお前達の誠意を受け取るに値する生き物じゃないのに。
いや、厳密には賢い女も一部いるが、誰が賢い女なのかを見極めるには結局、俺の様にモテなければならない。非モテは手詰まりだ。

ヤる時にコンドームも着けてないから、何人か妊娠させちゃったけど、知らん。アドレス消して終わり。だって着けてって言わないんだもん。コンドーム着けてって言われれば着けますよ。はい。でもあいつら言わねーもん。着けなくていいんだって思うじゃん。だって膣内射精したほうが「あぁ~セックスしてるぅ~」っていう達成感が圧倒的にデカイし。
念のためもっかい言うけどコンドーム着けてって頼まれれば着けますよ。はい。
なんで言わないんだろう? 俺に嫌われたくないから? まあ、どうでもいいよね。自分の身を守る為の最低限の知恵すら持たないアニマルの事なんて。

最近は人妻を寝取るのが楽しい。特に高学歴同士で結婚した、いかにも真面目そうな夫婦の妻がイイ。
せっかくたくさん勉強して、良い大学に入って、誠実な旦那をゲットして、理想的な家庭を築いたオンナが、俺にちょっとアプローチされただけで、あれよあれよと破滅していく。面白過ぎる。
お前なんの為に勉強したんだよ。なんの為に幸せをコツコツ積み上げてきたんだよ。俺にぶっ壊される為か?
くっそウケる。
しかも反省しないのだ。
自分がわけのわからんチャラ男にひっかかったのが悪い、とは考えない。どうしてこんな事になってしまったのオヨヨヨ~と泣くだけだ。俺はそれを見てひとしきりゲラゲラと笑った後にそのオンナのアドレスを消す。
もちろん偽名で付き合ってたから向こうが俺を探すのはまず無理。
ほんと最高に楽しい。

人妻を妊娠させちゃった時、そのオンナ、あなたの子供よって嘘吐いて、旦那に育てさせようとしやがった。託卵ってやつだ。その時だけはさすがに不憫だったので匿名で旦那にメッセージ送って「産まれたらDNA鑑定した方がいいですよ」って教えてやった。その後どうなったかまでは見届けてないけどな。バカオンナがきちんと破滅する事を祈ってるよ。

どうして託卵するオンナを裁く法律が無いんだろう?
ちゃんと駆除しないとダメじゃね?
託卵オンナにひっかかった誠実な男は人生をぶっ壊されるんだよ?
かわいそう。
スーパーかわいそう。

でも、ま、いっか。
法律が無いおかげで俺みたいなゴミがオモシロオカシくヤりまくれるんだから。

なあ? 無理じゃん?
こんな奴らを相手に真剣な恋愛とか無理じゃん?

………時々、俺がまだ非モテキモオタだった頃に遊んでいたギャルゲーを思い出す事がある。
そこに登場した美少女キャラ達は個性的だった。
みんなしっかりしてた。
主人公と恋愛しつつ、自分の目標も持っていた。
目標に近付く為に、率先して役目を買って出た。
失敗した時は何が悪かったのか考えた。
主人公に助けられた時はちゃんと恩返ししてくれた。
自分の未熟さと向き合っていた。
あのモニターの向こうにしかいない架空の少女達が恋しく思える。現実のオンナよりずっと人格に厚みがある。
でも今更戻れない。架空のキャラクターとはセックス出来ないし、リアルのオンナを弄ぶのもこれはこれで趣がある。

そんな中で、唯一俺が手放したくないと感じる女がアリサだ。
アリサには個性がある。
アリサは自分が競争に参加しているという自覚がある。向上心がある。危機感がある。
もしもアリサが俺よりさらに上のイケメンに出会ったら彼女はさっさと俺を捨てて乗り換えるだろう。逆もしかり。アリサが俺にとって有益じゃなくなったら俺は彼女を捨てるだろう。
だが今のところそうはならない。
俺がアリサにとって一番の男だからだ。アリサが俺にとって有益な女だからだ。
俺達は互いに高めあっている。理想的な関係だ。

そういえば昔はアリサと、それからケンジにも復讐しようと思ってたんだっけ。今はもうどうでもいい。俺はモテるのに忙しい。
アリサは俺にとって一番の女になったし、ケンジに関しては全く興味が無い。それでいい。
俺は転生して別人になったのだ。別人になったという事は他人との関係性も変わる。今の俺にとってアリサはあのイジメっこのアリサではない。アリサが今の俺に見せる顔を評価した方が有意義だ。過去の憎しみに固執して最高のオンナを手放すなんて馬鹿馬鹿しい。これでいい。

オンナ共は俺の本心を知っているのだろうか。俺がどこに出しても恥ずかしい真性のクソヤリチンでしかないという事実に気付いているのだろうか。
全員ではないにしろ、何割かは気付いているだろう。俺が無責任で身勝手なクソヤリチンだと知っていながら、オンナ達は自分の股が濡れるのを止める事が出来ないのだ。
安心しろ。オトコも同じだ。
俺も以前、アリサに復讐するつもりで近付いたのにあいつのおっぱいが揺れるのを見て股関が元気になってしまった。
お互い様だ。
君は悪くない。俺も悪くない。悪いのはアニマルの本能だ。俺と出会う事によって君の股が濡れてしまうのは自然の摂理だ。だから安心して俺にセックスされろ。こわくないこわくな~い。は~いキモちいいね~。
ん? アカちゃんデキちゃった? へーそれで? ニンチ? なにそれ? なんだかメンドくさそうだからキミにあうのはこれでサイゴにするね? バイバ~イ♥️

無責任なほうがロマンチックでドラマチックな恋が出来るんだよ。劇的な出会い。突然の別れ。俺はみんなに最高の娯楽を提供していると言える。

「沢村くん」

突然呼ばれて俺は少しビクっとしてしまった。
目の前に裸のマユがいる。
あー、そうだ。こいつとセックスしてる最中だった。

「どうかした?」
「いや、どうもしてないよ。なんで?」

俺はマユに微笑みかける。
頬を軽く持ち上げるだけの軽薄な笑顔。心と繋がっていないカラッポの表情。こんなものでオンナはみんな堕ちる。

「だって、沢村くん泣いてるから…」

そう言われてはじめて気がついた。俺の目元が濡れている。

「…あれ?」
「どうしたの? 何かあったの?」
「…違うよ。これはね、君みたいな素敵な女性と一緒にいられて幸せだなって思って、涙が出ちゃっただけだよ」

ゴミみたいな嘘。くだらない言葉をスラスラと出せるようになった。これで大抵の女は騙されるし、騙されなかったとしてもそれ以上追及して来ない。追及すれば俺の本性や他のオンナの陰がチラついてしまうから。こいつらはそうやって現実から目を背けながら、ゆっくりと破滅していく、愚かなアニマルなのだ。

「…」

だが、マユは納得しなかった様だ。

「何かあったんでしょ? わたしで良かったら聞かせてよ」

(俺はこんな風になりたくなかった)

一瞬、心の奥にしまった本音が出そうになった。

「相談に乗るよ?」

マユは心配そうな目で俺を見る。
こいつは底抜けの馬鹿オンナだ。
そもそも俺がこんなに傷付いた最大の原因はお前だ。
お前がケンジのセフレだったりしなければ。
俺の告白を2回目ではなく1回目で受けてくれていれば。
お前がもう少しだけまともな人間だったら。俺はお前とごくごく普通の恋愛が出来たのだ。お前の為だけに生きるという選択が出来たのだ。必死に働いてお前を一生養ったってよかった。お前に何か夢があるならそれを支えたってよかった。俺はきっと正気を保っていられた。なのにお前は…。お前のせいだ。

ギャルゲーだったら、ここで選択肢が表示されるところだろう。

選択肢A:適当にごまかしてセックスを続ける。

選択肢B:マユ以外の女全員と別れ、今後はマユだけの為に生きると誓う。

どちらを選ぶ? もちろんAだ。

「なんでもないよ」
「でも…、あ」

俺はキスでマユを黙らせる。

くだらない。今更、全ての女と別れて誠実な男に戻って何になる?
誠実にしててもモテないのに?
真面目に、ただひとりの女性を愛したところで、その女を俺みたいなクソヤリチンに奪われたら?
破滅するのは誠実な方だぞ?
アホらしい。
そんな事やってられるか。
これはリスクマネージメントだ。
俺は過酷な現実に適応した結果こうなったのだ。

マユ、お前は人格は薄っぺらいし、顔も大して可愛くない。そんなお前を俺が今も捨てずにいるのは、お前が転生前の俺に優しくしてくれたからだ。それ以外、お前は何も価値の無いオンナだ。お前の本性はその場の雰囲気に流されて簡単にイケメンのセフレになるクソオンナだった。
クソオンナの分際で、今頃になって俺の中で眠る非モテヒョロガリキモオタを起こそうとするな。お前にそんな権利は無い。

破滅しろ。

お前だけじゃない。他のオンナもみんな。
俺に見下されていると内心で気付きながら。いつか捨てられる事に怯えながら。もっと誠実で無難な男が他にいくらでもいる現実から目を背けながら。

破滅しろ。

お前達みたいなアニマルは、イケメンとセックスしてアエいでいるのがお似合いだ。俺は真面目な男達がお前達みたいなアニマルにひっかからない様に"ふるい"にかけてやっているんだ。そうだ。俺は正しい。良い事をしてるんだ。

だから破滅しろ。

破滅しろ 破滅しろ

破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ破滅しろ

そう祈りながらセックスする。
涙が止まらない。吐きたくなるほど胸の中がドロドロしているのに、セックスは気持ちいい。
なんだこれは。なんなんだ。
ああ、そうか。
俺もアニマルなんだ。
俺は人間じゃない。人間っていうのはもっとちゃんとした生き物だ。約束を守る。責任感を持つ。役目を負う。そういうちゃんとした奴らが人間だ。俺なんかが人間であるはずがない。

◇ ◆ ◇

「君には飽きた。もう会わないよ」
「………」

俺はラブホテルを出てすぐに、マユに別れを告げた。マユは俺を見つめて悲しそうな顔をしたが、無言でうなづいて、そのまま帰って行った。
意外だ。もっと泣きわめくかと思った。他のオンナみたいに。

まあいい。あいつを見てると非モテヒョロガリキモオタだった頃の気持ちがよみがえりそうになる。世間体と常識に縛られて真実が見えていなかった頃の俺に戻りそうになる。くだらない感傷だ。俺は前に進む。
俺はもっともっと強くなる。強いオトコに。その為にはもっともっとオンナを食わなくてはいけない。

◇ ◆ ◇

「「「イエェェェェイッ!!!!」」」

ここは広めのカラオケボックス。
俺は8人の女の子達に囲まれながら、みんなで一斉にアホな雄叫びを上げた。今日は俺が開設した配信チャンネルのフォロワーが5万人を超えた記念のオフ会だ。

配信では主にリア充アピールをひたすら繰り返している。バーベキューしてウェーイ。川で釣りしてウェーイ。海でナンパしてウェーイ。

それと嘘のモテテクニック講座もしている。

『女を不愉快にするな』
『もっとへりくだれ』
『気持ちを察して先回りしろ』

俺が実践している真のモテテクニックとは真逆の嘘っぱちだ。

だがオンナ達にはこれがバカウケする。

そう。これはオトコ視聴者をモテさせる為にやってるのではない。オンナ視聴者を釣る為にやってる。当たり前だろ。俺の為のチャンネルだぞ?

それだけで半年で5万いった。しかも会った事も無いフォロワー達がガンガン金送ってくれる。くっそウケる。

オフ会の参加希望者は3000人くらいだったが、全員にすっぴん顔アップの写真と水着姿の写真を送らせた。 
ここにいるのは俺が夜なべして選び抜いた上位8名というわけだ。
本当は全裸の写真を送らせたかったが、それだと後々面倒になるかもしれない。ここで欲をかかないのが生き残るコツだ。
本当にすっぴんかどうかを判別するのは俺には難しかったのでカエデにやらせた。カエデは最初嫌がっていたが、乳首をつねったら言うことを聞いてくれた。便利な奴だ。

あの地味オンナと別れてからというもの、心が軽くてしょうがない。もっとさっさと別れるんだった。
あんなブス一人が俺の心を迷わせていたのか。
俺はそれまで心の中で一生懸命、自己正当化していた。コレコレこういう理由があるから俺がクズなのは仕方ないと。ずっと頭の中も胸の中もグルグルしていた。
今はもう、そんな事は無い。
オンナをヤリ捨てる事に罪悪感は微塵も無い。
だって見ろよ。今日集まった女の子達の顔。めちゃくちゃ楽しそうじゃん。これがオフ会という名のパコ会なのはバカでもわかる。わかっていて集まっているのだから、俺が罪悪感を持つのはおかしい。
雲一つ無い青空の様な気分だ。ストレスを感じなくなった事が良かったのか、ムスコも以前よりさらに元気になっている。

適当に歌とワイ談を済ませ、早速とばかりに女の子達を引き連れて部屋から出る。向かうはもちろんラブホテル。9Pは初挑戦だ。ワクワクする。

部屋から廊下に出ると、そこに女が立っていた。

(あれ? 8人の参加者は全員来てるよな? それとも選考から漏れた子が勝手に来ちゃったかな?)

「シュンスケ……」

廊下の女が俺の名を呼ぶ。おかしい。フォロワーには俺のハンドルネームしか伝えてないはずだ。という事は過去に知り合ったオンナだ。

(……誰だっけ? あ、そうだ、サエだ)

一瞬本気で忘れかけたが、なんとか思い出せた。
こいつはサエだ。
サエとはとっくの昔に別れている。こいつはヤンキーぶってたくせに、頻繁に相手をしてやらないとすぐに機嫌を損ねるメンヘラだった。俺に処女を捧げたのを事ある毎に持ち出すのもキモかった。だから別れた。

「何の用だよ。俺今忙しいんだけど」
「ふざけるな! わたしを捨てておいて!!」

サエは懐から何か取り出した。銀色にかがやいている。ナイフだ。
サエは怒っている様な無表情の様な不思議な顔だった。『目が座っている』とはこういう目なのだろうなとぼんやり思った。

「死ねええええええ!!」

サエは絶叫しながらナイフの切っ先を俺に向けて突き出した!!

読者の皆様の多くは俺がここで刺されて死ぬ事を期待しただろう。
でも残念。俺がイケメンなのは顔だけではない。身体能力もイケメンなのだ。

俺はサエがくり出したナイフを軽やかなステップでかわす。そして素早くその手首を掴み、ひねり上げた。ケンジの時と同じだ。

「あがッ!!」

女の子が出してはいけない声を出すサエ。持っていたナイフが床に落ちる。

「ど、どうされたんですか?」
「警察を呼んで下さい! このオンナがナイフで暴れようとしたんです!」
「えぇ!? は、はい!!」

たまたま来てくれた店員に指示を出す。店員も床のナイフを見てすぐさまスマホを取り出して警察に連絡した。
あとはまあ、シャカイのジョウシキに則った対処がなされた。
いつまでもギャアギャア泣いている無様なヤンキー気取りオンナは警察に連行された。
ここはカラオケボックスの廊下。防犯カメラがある。正当防衛なのは簡単に証明できた。

だが、さすがに今から女の子達とラブホテルへ~♥️という空気ではなくなってしまった。
俺は別に構わないのだが、フォロワーの女の子達が全員冷めてしまっている。
とても残念だが、お開きとなった。

女の子達と別れ、1人で帰る。

あーーーーークソクソクソクソ!!
3000人から選んだ上位8名との9Pだぞ!!
あのヤンキー気取りのメンヘラが!!
俺がどんだけ準備したと思ってるんだ!!
2度と無いかもしれないチャンスを台無しにしやがった!!
クソクソクソクソ!!

俺の計画を潰したサエが憎い。俺は賢いから警察におまかせしたが、本心ではブッ殺してやりたかった。
俺は空想の中でサエの両手両足を切り落としてイモムシみたいにしてやった。そのイモムシサエをドリブルしながら進む。イモムシはギャアギャア泣き喚くが、空想だから大丈夫。

まあ、オフ会に集まったオンナ達の連絡先は全員ゲットしてあるから個別攻略は可能だ。特にあのおっぱいがクソでかい子とお嬢様っぽい育ちの良さそうな子。この2人は絶対におさえよう。

だが、今晩はどうするか。
このイライラを発散したい。
適当にナンパしてもいいが…、いやここはやはりアリサを呼ぼう。
アリサのサービスたっぷりフルコースで癒してもらおう。
すでに200人以上のオンナとヤったが、アリサほどサービス精神のあるオンナには出会った事が無い。セックスの上手そうなオンナに目星をつけて狙ってみた事もあるが、みんな経験豊富気取りの勘違いクソマグロだった。
顔やスタイルだけならアリサ以上のオンナもたくさんいたが、あのサービス精神の代わりになる奴はいない。
気持ちいいセックスは誰とでも出来るが、楽しいセックスや癒やされるセックスはアリサとしか出来ないのだ。
やはりアリサはすごい。この俺をずっと繋ぎ止めているだけの事はある。

あー、でも、マジでどうしよう。
何事も無ければいいけど、万一、サエが起こした騒動に俺が関わってるとかネットで拡散したら面倒だな~。
俺、名前は出してないけど顔は出してるからな。
一回炎上してチャンネルを消したりしたら、ゼロから再出発する事すら難しくなるだろう。

まあ、流血沙汰になったわけじゃないし、しらばっくれればなんとかなるか。

しらばっくれてもダメだったら、もっかい転生するしかねえな~。
出来るのかなあ、もっかい転生。

もしももっかい転生出来るなら、今度は白人がいいかもな。ハリウッド俳優みたいな。
白人のイケメンなら今の俺よりさらに簡単にヤれるんだろうな~。
オンナって白人のオトコは全員ハリウッド俳優と同じに見えるんでしょ?
そりゃヤれるわ。ヤリまくれるわ。うらやまし~。上には上がいるわ。白人にはかなわない。
白人、マジリスペクト。


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