防衛省と宮古島前市長の利害が一致!その裏に何があったのか?

実は、私は宮古島駐屯地への陸自配備を巡る動きについて、当時、用地買収を担当していました。
実際は米軍施設が主でしたが、自衛隊基地の担当者は、私の目に前にいたので、おおよそ把握していました。

宮古島の候補地は「大福牧場」と「千代田カントリークラブ」の2カ所でした。大福牧場は野党の下地幹郎衆院議員の兄が経営。

その牧場のうち、約25%が駐屯地として必要な土地でしたが、経営が厳しく全て買い取って欲しいとの要望でした。

しかし、大福牧場のある福山地区が水の乏しい宮古島の飲料水、農業用水を供給する水源地にあたることから候補地選定を断念することに。

そこで、千代田カントリークラブに一本化。


ですが、その地下水の調査報告書に改ざんがあったのではないかいう報道もあります。
前市長の強引なやり方が選定経緯に大きな影響を及ぼしたのではないでしょうか。


しかし、千代田にも問題がなかったわけではありません。千代田には競売に付されていた過去があり、多額の根抵当権が設定されていました。
当局としては、金融機関の根抵当権を事前に解除しないと買収することができない。それが問題でした。

どういうことなのか、根抵当権の解除も、誰の力が影響したのか、スムーズに買収することができたのです。

自衛隊施設の配備決定の可否には、市長と議会が重要

防衛当局には、平成20年の海上自衛隊本部送信所建設断念の苦い経験があります。
当時の本部町長や議会が受入れに反対したことにより、用地買収を頓挫、基地建設を中止する過去がありました。

詳細は下をクリックしてください。

https://report.jbaudit.go.jp/org/h19/2007-h19-0731-0.htm


当局としては、宮古島市長と議会の過半数が受入れを賛成している、この時期を逃すと基地建設は相当厳しいと考えていました。これは石垣島も同様です。

さらに2017年1月の3期目の市長選挙も影響していたのでしょう。下地前市長が当選しないことには、基地建設も順調に進まないのは、目に見えているからです。

県政界の実力者、中央政界との太いパイプを築いてきた前市長の強引な『売り込み』を当局には断る力はありません。

防衛省と宮古島前市長の利害が一致した結果の裏に汚職があったのかと思うと、当時の担当者であった私としては、残念でたまりません。

一刻も早い真相の解明を期待しています。

宮古島まもる君もわじーわじーしている!

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