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次世代へ「つなぐ」軍用地主の想い

お正月の恒例行事のひとつに箱根駅伝があります。

沖縄の地上波では放映されていませんが、全国では毎年高視聴率を記録し、必ずテレビで見るという熱狂的なファンも多くいます。

実は私もその一人。

沖縄テレビ中継がないので、インターネットライブ中継やNHKラジオで毎年、応援しています。

昔、現地で応援したり、大手町のゴール前で観戦するほど、箱根駅伝の時期が近づくとちむどんどんします。

特に、今年は、仲井間中・北山高校卒、國學院大學1年の上原琉翔君が7区にエントリーするとあって、観戦を楽しみにしていました。


上原君は4位でたすきをもらうと快足を飛ばし、1人抜いて3位に順位を上げました。

1時間3分21秒で区間6位に入り、チーム4位に貢献しました。素晴らしい!

沖縄は、毎年、全国高校駅伝において、最下位が定位置とあって、駅伝弱小県といわれてきました。ですが、2021年の男子の全国高校駅伝では、2時間7分48秒で47校中27位だった。県勢最高順位を40年ぶりに更新した。

その時の中心選手だったのが、上原琉翔君でした。それ以来、私は、上原君が関東の大学に進学し、箱根駅伝のスタートラインに立って欲しいと願っていました。

なんと!1年生で実現したのです。めっちゃ嬉しかったです!!


駅伝は、一本の「たすき」を複数の選手がつなぐスポーツです。

「たすき」には、次の選手につなぐという重い「責任」も託されています。

順位をいかに上げるかも重要ですが、それ以前に途中棄権となれば「たすき」が途絶えてしまうのです。

残酷なこのシステムにおいて、苦しいなか、なんとかたすきをつなぎたいという選手の思いから大きなドラマが生まれます。


軍用地も「たすき」と同じことが言えます。祖先から引き継いだ土地を子や孫に引き継いでいかなければいけません。


我々には、その重い「責任」を託されています。いとも簡単に、軍用地を手放してはいけませんし、売買を繰り返しては祖先に申し訳ないと思います。


軍用地の仕組みは、米軍統治下において、貧しい生活の中で先人が勝ち取った「権利」です。

沖縄復帰後、日本政府と賃貸借契約に移りましたが、沖縄では今もなお、米軍の事故や事件、航空機騒音などの被害が絶えません。


過重な負担を県民だけが背負い、財産である軍用地が県外に流出してしまう現状を先人はどのように感じているのでしょうか。


箱根駅伝を観戦して、「たすき」をつなぐ選手の姿に軍用地主の想いが重なりました。

我々県民は、どうすれば軍用地を守ることが出来るのでしょうか。今一度、胸に手を当てて考えていきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございます。

出会いに感謝です!










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