地域の方へ、恩返しを。秋まつりでこれまでの学びを発表しました!
こんにちは、郡南中学校です。
すっかりご無沙汰なお知らせとなってしまいましたが、お元気でしょうか。
本日は、郡南中学校の生徒が美並の方の前に立った、秋祭りのことをお伝えいたします。
10月のはじめ、郡南中学校のある美並で秋まつりが開催されました。
美並のおいしいアレコレが集まったり、ステージ発表でかっこいい演奏やダンスが披露されたり、映画の上映やお楽しみ抽選会があったり…
子どもだけでなく、若い方も年配の方も、思い思いに楽しんでいる姿がありました。
郡南中学校の生徒は、午後にステージで活動報告会を行いました。
美並太鼓保存会の力強い演奏の次、冷めやらない熱気の中始まりました。
【1年生】いつもそこにある郡上の自然が、美しく、また楽しいものなのだと体感した一年
一年生はこれまでにアウトドアフェア、森と水と木の環境教育、そして郡上研修といったように、さまざまな郡上の自然と文化に触れてきました。
生徒たちにとって、当たり前にある長良川を活用したアクティビティ「ラフティング」を主の事業にする、EARTH SHIP。EARTH SHIPの皆さまにご協力いただき、生徒たちはSUPや沢登りを体験したり、ラフティングを満喫したりと、普段は中々できない川のアクティビティを通して長良川のすばらしさを再発見します。
そして郡南中学校のすぐそばにある粥川の森では、毎年eバイクで山を駆け回り、植林をさせてもらいます。ここでお世話になるのは、古川林業の皆さん。実際に森を体験した後は、古川林業の古川さんにきていただき、ボードゲームでの学習で林業について学びました。
どちらも座学では決して得られることのできない、生の体験。
「長良川の遊びかただけでなく、その危険さも知ることができた」
「自分たちや先輩が植林した木が育つ100年後の森を見届けられないのが悲しい」
報告会では、自分なりにその体験がどんなものだったのかを言葉にして伝えてくれました。
【2年生】山ー川ー海のつながりを感じた一年。いきなり解決できなくても、意識を持つことはできる
2年生はこれまでの学習を振り返り、1年時は「自分たちが長良川を体験した一年だった」と話し、今年は…と報告を始めます。
自然を生業とする狩猟や漁の話、長良川河口堰についてなど、さまざまな角度から「持続可能な長良川」について探求を深めます。
長良川研修では志摩へ1泊2日で滞在し、普段はできない海釣りやカヤックといった体験を行いました。漁師の方からは「海と山は繋がっている」と話を聞き、座学を通じて山が海の豊かさを守っていることに気づきます。
「海はさまざまな要因から磯焼けを引き起こし、アワビの漁獲量が激減していることを知りました。郡上にいたらわからなかったことです」
「志摩市の東海中の皆と交流し、郡南マルシェのアイディアをもらいました」
「浜の清掃をしていると、海外のゴミが流れついていることを知りました。0にできなくてもポイ捨てしないなど、意識することは今日からできると思います」
美並の山や川の豊かさを感じた上で海の状況を知ることができ、山と川と海が繋がっていることを2年生は体感できていることを、発表を通して感じました。
これまで2年生がみてきたことを、郡南マルシェで表現していきます。どんなアウトプットができあがるのか、楽しみにお待ちくださいね。
【3年生】消滅可能都市と言われる故郷、郡上。どうしたら活気のある町にしていけるのだろう?
最後は3年生の発表です。まず、生徒からこんな言葉をなげかけられました。
「郡上市は消滅可能都市といわれています。数十年後に活気のある市にするにはどうすればいいと思いますか?」
3年生が考えたことは、郡上の良さを共有する「教育旅行」の提案です。
郡上は自然、文化、アクティビティ、食などさまざまな角度から深掘りすることができる、魅力的な場所です。教育旅行を考えるにあたり、わくわくする目玉企画を考えてきました。
近畿日本ツーリストの方をお招きし、団体旅行の企画について学ぶことで、より具体的な内容を議論していきます。実際に生徒が考えたツアーについて、紹介してくれました。
「サンプル工房や大滝鍾乳洞など、郡上ならではの場所を北から南にまわってもらい、郡上を一日満喫する内容です。」
「郡上かるたをつかったツアーでは、郡上かるたにのっている、歴史的な文化や場所、食べ物をそのまま体験に変えて、郡上を色んな角度から感じてもらうことです。」
同年代の中学生を中心に、郡上に関心を持ち「行ってみたい」と思える取り組みを続けています。
11月22日には、中間まとめの会が開催されます。
生徒たちの活動報告だけでなく、公開授業やパネルディスカッションなどのコンテンツをご用意。彼らの学びがこの3年でどう変化していっているのか、また次のnoteでお知らせいたしますね。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
また次のnoteで、お会いしましょう。