Mr.Children 7thアルバム「DISCOVERY」(1999)レビュー
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●カッコイイ、とにかくカッコイイ
個人的には圧倒的に一番オススメ!理由はとにかくカッコ良いからだ!自分はカッコ良いミスチルが好きだ!カッコ良さで言うとミスチルの中でも断トツでナンバーワンだ!とにかくカッコ良い!ジャケットもスタイリッシュでノイジーでタイトでダーク系でクソかっこいい!カッコ良すぎてカッコ良いしか言えん!もがき苦しみオーラが漂っている!あとロック系の曲が古臭いブルース系からモダン系になってる気がする。音もスッキリしてるし。レディオヘッドぽいとの噂だが自分はあんま洋楽聴かないので分からん。
●やはり俺はこの時期が好きすぎる!!
終わりなき旅があるもののこの辺りはミスチルブームが少し落ち着いてきた頃でこの辺のアルバムは「何か変だった時」みたいに言われることが多いが、個人的には一番好きな時期だ。
残念なのはこの時期が一番好きという事は桜井氏と音楽の趣味が違うという所だ。要するにもうこういうアルバムは恐らく出ないので(この時期がミスチル全体の歴史でみるとむしろおかしい為)、今回もディスカバリーほどじゃないな~と思いながら聴き続ける事になるのが寂しいという意味だ(聴くのはやめない)。
●気になった曲、布教したい曲の感想
01 DISCOVERY
いきなりダークなスローテンポのロック曲。静かな出だしから生ドラムとベースが入る瞬間が最高にカッコ良い。遠くから聞こえるような苦しそうに叫ぶボーカルが印象的だ。絶対ディスカバリーしてないだろ!と突っ込みたくなる曲調とボーカルだな(笑)。タイトルは「もがき」の方がしっくりくるわい。レディオヘッドに影響を受けているらしいが例によってよく分からん。
02 光の射す方へ
すごく「シンプルじゃない」ミドルテンポのロック曲。とにかくメロディが凝っているのか凝ってないのかヘンテコリンであっちこっちいく感じでスゲェ。個性爆発曲って感じでミスチル以外には確実に作れないし歌えもしないと思わせるほどのオリジナリティを放っている。全体の印象は打ち込みチックなアレンジだがアコギが目立ちまくっているので不思議な雰囲気。ミスチルには珍しくフェードアウトで終わる。
03 Prism
静かなエレキの音色が印象的なミドルテンポのポップ曲。テンションが低い曲で淡々としているがメロディはミスチルの中でも屈指の美しさだ!ゲスの極み乙女にも通じる華麗、流麗なラインだ!なんじゃこりゃ!
04 アンダーシャツ
社会批判的な攻撃的なロック曲。これもヘンテコリンなメロディなのに良いという奇跡。隙間を感じるバンドアンサブルがカッコ良いな。ちょっとファンキーな感じもあるか?ハネるギターがカッコ良い。久しぶりにホーンアレンジが入っているがポップな感じには作用させていないとこがこの時期のミスチルって感じだな。Cメロのボーカルは完全に神がかっているぞ!表現力エグい!
05 ニシエヒガシエ
ミスチル初のデジタルハードコア曲。HIDEのピンクスパイダーみたいでメチャクチャカッコ良いぞ!デジタル音、サンプリング音がたまらん!ボディーパーカッションの音も普通にカッコ良い!この路線の曲をもっと聴きたかった!ギターリフもコテコテのロックな感じで良い!歌い方もキモくて最高!個人的に大好き!ロック色が強く、歌詞も攻撃的で一般受けはしなさそうだが意外にもライブでの定番曲らしい。
06 Simple
久々のミドルテンポのポップテイストJ-POP。カワイイ感じのキラキラアレンジも久々だ!ミーハー女共の好きなミスチルが帰ってきた感がある!Cメロはメロディー、アレンジ共に特にチャラかった昔のミスチルっぽい。サビもかなりキャッチー且つ美しいメロディで素晴らしい。歌詞はマイルドヤンキー層、スポーツマン層、湘南乃風のファン層にウケが良さそうな感じか。
07 I'll be
ポジティブ自己啓発系のポップロック曲。アルバムバージョンとシングルバージョンでかなり違いがある、個人的にはシングルバージョンの方が何倍も好みだ。アレンジも歌詞もメロディもこの時期には珍しい上昇志向の前向きな感じで後の作風の片鱗を所々見せてくれる。かなりの力作にもかかわらずシングルは売れなかった。
08 #2601
ミスチル史上最凶に凶悪なロック曲。最もミスチルらしくない曲として長く君臨するロック曲だがアレンジもメロディもメチャクチャカッコ良い。特にギターリフはモダンなロック(やはりレディオヘッドか?)という感じで今までのミスチルのロック曲は大体古いブルースロック系かハードロック系だったので新鮮に感じる。サビはほぼメロディを感じないような連続高音シャウト炸裂でミスチルしか聴かないような人は確実に受けつけない事は想像に難くない(笑)。ミスチルの飛ばされる曲ランキングがあったら絶対一位だろうな。ロック好きならすんなりと受け入れられるだろう。
09 ラララ
これも久々のカワイイ感じのポップ曲。アレンジはいかにもアルバム曲って感じのオシャレで静かな感じだが良い。これも女ウケがよさそうなサウンドだが歌詞はオッサンの愚痴&ぼやきって感じでそこがまたもこの時期のミスチルらしい。
10 終わりなき旅
ポジティブ前向き自己啓発系パワフル壮大ロックバラード曲。至極シンプルなロック曲だがかっこ良い、イントロのジャカジャカいうギターの音色はマジで最高だ!後半で2回もキーが上がってビックリ、これまたライブで辛そうだな。この曲に限らずだけど歌メロはこれでもか!ってぐらいスウィングすんのに演奏はビシッっとタイトなんだよな。この不思議な対比がミスチルグルーヴを生み出しているのだろうか。
アスリートにやたら人気がある曲でファン人気も高く且つメンバーにも気に入られている幸せな曲。こういうのを一曲でも生み出せたらミュージシャンとしては幸せだろう。しかし言うほどアスリート向けな曲だろうか?という疑問はある。一番人気のある高ければ云々、限界云々のとこは分かりやす過ぎて言う事ないが、他は結構抽象的な表現も多くて分かりづらい。憂鬱な恋とか時代は混乱とかの意味アスリートは分かってんのかね?分かってなくても良いけどもよう。俺には分からん!
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