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3年前に駆け出しQAだった私に、ナレッジワークへの入社前に起きたことや考えたこと

はじめに

「いつかはスタートアップなどのまだまだこれからな環境で、QAチームもまだ整っていない状態のところから、自分たちが価値や可能性を心の底から信じられるプロダクトをみんなで作っていきたい。
でも今の会社も好きだし、仕事楽しいし、QAとして同じプロダクトに長年携わることでしか得られない勘所があると思っているから、5〜10年は今の会社で頑張りたい。
そのあとプライベートやキャリアのことをもう一度考えた上で、そのタイミングで行きたい会社、作りたい世界やプロダクトがあれば転職をするかも知れない。遠い未来にあるかないかかなぁ。」

2022年元旦、群馬のサイゼリヤ。
久々に会えた地元の友人に今後のキャリアのことを聞かれたときに、こんな趣旨のことを答えた。

「あのときナレッジワークに出会えてよかった」誰かにそう思ってもらえるようなプロダクトを作りたい。
「ナレッジワークが大学時代にあれば、就活で営業職を選んだかもしれない」自分自身がそう思えるようなプロダクトを作りたい。
野球をやっているときのように仕事がしたい。
そのような思いから、私は貴社を志望いたしました。

2022年7月、ナレッジワークの応募書類の志望動機の序文。
半年で起きたことや考えたことを、友人に話した言葉などをもとにふりかえる。

TECH PLAY女子部 Advent Calendarの3日目の記事でもある。


起きたことや考えたこと

元旦より前に起きたこと

前職は、確か私の入社する数年前にQAチームができた。ある程度QAチームとしての基盤が整いつつあったところに、確か8〜9人目くらいで育成枠として採用してもらった。
入社直後に扁桃炎をこじらせすぎたことからの入院と手術により、プロダクトに対する思い入れが強くなった。
QAとして成長できる環境はあったし、作っているプロダクトの価値も感じていた。
とあるSaaSを導入したのを機に、to BのSaaSに興味を持つようになったりもした。

詳細は下記参照。

元旦のサイゼで友人に話したこと

「いつかはスタートアップなどのまだまだこれからな環境で、QAチームもまだ整っていない状態のところから、自分たちが価値や可能性を心の底から信じられるプロダクトをみんなで作っていきたい。」
もし遠い未来に転職を考えることがあれば、今の会社では叶えることが難しいことの実現のためなのかもと思っていた。
とはいえ黎明期でQAチーム立ち上げならどんなプロダクトでもやりたくなりそうかというとそうでもなさそう。会社やプロダクトに共感したとしても、QAチームの目指す方向性が自分とは合わないかもしれない。結局、色んな要素が綺麗に揃うことはなさそうだとも思っていた。

「でも今の会社も好きだし、仕事楽しいし、QAとして同じプロダクトに長年携わることでしか得られない勘所があると思っているから、5〜10年は今の会社で頑張りたい。」
スキルもないうえに仕事に対する熱量や責任感も入社当初は低く、至らない部分を周囲の色々なかたにカバーしてもらっていたことに気付いていなかった。
社内で色々な人と接する中で徐々に意識が変わっていき、この会社に貢献していけるようになりたいと思うようになった。
Evan Priestley「判断力をつける一番の方法は、自分で設計したシステムを長い間メンテすることだと思う。」というのはQAのキャリアにも言える気がしてきており、自分でQA活動に携わったプロダクトを長い間メンテすることでしか得られない判断力はありそうであると感じていた。
幸い、前職では社内に複数プロダクトが存在したものの、1つのプロダクトに長く携わることができていた。
そういったことから、5〜10年在籍し、落ち着いた環境で成長しつつ貢献していけたらいいなと思っていた。

「そのあとプライベートやキャリアのことをもう一度考えた上で、そのタイミングで行きたい会社、作りたい世界やプロダクトがあれば転職をするかも知れない。それは遠い未来にあるかないかかなぁ」
5〜10年後、自分がどこで何をしているか想像がつかなかった。
自分も今ほど気力体力が充実していないかも知れないし、さほどそれらが落ちていなくてもエネルギーの向き先が変化しているかも知れない。
どうしたいか、どうありたいかを考えるのが大切である一方で、ある程度キャリアは偶発的な要素もあると思っていた。
そのため、今できることを着実にやりつつ、遠い未来に来るべきときが来たら考えようと思っていた。

予想より早く来た「来るべきとき」

2022年春から少し色々と余裕が出てきて、ずっと前からやってみたかったことのいくつかに挑戦できるようになってきた。
詳細は省略するが、その過程で社内外の営業職のかたとお話しする中で、営業職を取り巻く課題の存在を感じるようになった。

  • ある程度の規模の会社では、営業のナレッジを書き留めるための手段・ツール・フローが複数あることで、必要な時に必要な情報に必要な人がアクセスすることが難しくなってしまい、結果として社内で車輪の再発明をしていることに気づくのが難しくなってしまうこと

    • 秘伝のスプレッドシートの存在

    • ポータルサイトの乱立 など

  • 営業のメンバーがイキイキと働きながら成果を出していくためには「みんなができるようになるための何か」が求められているものの、その「何か」を掴むことが難しいこと

    • できるようになりたいという気持ちがあるが、頑張りかたが分からない

    • ハイパフォーマーは確かに存在するものの、本人も周りの人間も何がハイパフォーマンスのポイントなのか分からない など

上記のことを考えつつ、営業職のかたができるようになるための何かを扱うジャンルなどはあるのだろうか、と思っていた際に「セールスイネーブルメント」を知った。

「セールスイネーブルメント最近興味ある」ツイートを書いた際は、ちょうど『セールス・イネーブルメント 世界最先端の営業組織の作り方』という本を読んでいた。
本を読みつつ、自分がなぜプロダクト開発に携わるキャリアに入っていったかを思い出していた。
学生時代、営業職も視野に入れて就活を始めたものの、気合いや根性論でのアプローチが多そう、「上手くなりかた、できるようになりかた」が見えにくそうなイメージが営業職にはあった。
「上手くなりかた、できるようになりかた」の情報が入手できそうで、努力次第では自分の思ったようにキャリアを描ける可能性がありそうな気がしたため、プロダクト開発に携わる職種を選んだ。
当時、営業職における「上手くなりかた、できるようになりかた」が分かったり、周囲に「できるようになった営業」「この人みたいになりたい!と思う営業」のかたがいたりしたら、営業職のキャリアを選んだ可能性があったかもしれない。

「セールスイネーブルメント最近興味ある」ツイートから数週間〜1ヶ月ほど経った頃、現在の上司(社内での呼び名は「おかぴさん」)とカジュアルに話せる機会をもらえた。
おかぴさんが転職したことは、Twitter経由で知っていた。「ナレッジワーク」という社名も、おかぴさんの転職ツイートの際に調べたため知っていた。面白い社名だなと思っていたものの、その時点ではまだステルスで開発していたため、プロダクトのことはHPを見ただけでは何もわからなかった。
話せることになったときは、プロダクトの正式リリースを迎えた後だった。1時間ほど、プロダクトのことやQAチームの目指す方向性について話したり聞いたりした。
久々に社外のかたと楽しく話して終わろうと思っていたものの、

  • 会社自体やQAチームのフェーズ

  • プロダクトやそれを通して生み出す価値への共感

  • 会社が大切にしている価値観への共感

  • QAチームが目指す方向性への共感

これらの「もし転職するとしたら、満たしていると自分が楽しく働けそうな真面目な要素」がここまで綺麗に揃うことは稀であり、この機会だけは逃すと後悔するのではと感じ、迷いながらも選考に進むことを決めた。

選考〜決断

選考には、今回はナレッジワークしか進まなかった。カジュアル面談やもっとカジュアルに話す機会も、他の会社とは取っていない。

「キャリアを考える上でこのタイミングでの転職はだいぶ大きな意味を持つ。今の自分の市場価値を知る、他の会社の選考に進むことで得られるものもあるし、結果的に条件面での交渉などでのメリットもありうる」という趣旨のアドバイスもいくつかいただき、確かにそうかもと思いつつ悩んだ。
もし他の会社も視野に入れたとしても、まっすぐな志望動機を書きにくそうであると感じた。

そもそも積極的に会社を辞めたいと考えていなかったことから、今回はナレッジワークだけを受け、結果どうあれそこから得たもの・感じたものを今後の業務に活かすことにしようと決めた。
※あくまで今回の私がこうしただけであり、例えばもし転職を検討している友人にアドバイスするとしたら、色んな会社を見て比較検討した上で決めることを薦めると思う。

ちょうどJCSQE初級という品質に関する知識を問う試験の受験を控えていたため、おかぴさんに事情を説明し試験終了後に選考に入った。試験は無事に合格した。

内定が出たあとも、前職に留まるか転職するかの2軸で1〜2週間ほど悩んだ。近所の池に散歩に行ったものの、決まらなかった。
池に行っても決まらないなら海だな〜と思い、江ノ島に行ってぼーっと波を眺めた。それでもまだ決めきれなかったときにこのツイートを読んだ。

  • 海の帰りに上記のツイートを読んだこと

    • アイドルを推すということは人を応援するということなので、それなりに時間とエネルギーが必要。CEOが真摯にプロダクトに向き合いつつ、真剣に正しくアイドル推している面もあるのは面白そうと感じた。

  • CTOの呼び名が「まやさん」であること

    • 私が元旦のサイゼでキャリアの展望を語った友人もまやさん、前職の大きなプロジェクトを一緒にやったのもまやさん、ナレッジワークのCTOもまやさんだった。

  • 承諾か辞退の連絡をしようとしていた日が、自分の誕生日だったこと

    • 誕生日に内定承諾する機会はなかなかない。

上記が「ちょっとした縁を感じる要素」であると感じた。
選考前に感じた「もし転職するとしたら、満たしていると自分が楽しく働けそうな真面目な要素」と「ちょっとした縁を感じる要素」がたくさん揃うことは他にないだろうから、前職への申し訳なさや寂しさがあるしスキル的にも時期尚早ではあろうものの、今の気持ちを大切にしようと思い、入社を決めた。

志望動機

志望動機として記載した内容↓

「あのときナレッジワークに出会えてよかった」誰かにそう思ってもらえるようなプロダクトを作りたい。
「ナレッジワークが大学時代にあれば、就活で営業職を選んだかもしれない」自分自身がそう思えるようなプロダクトを作りたい。
野球をやっているときのように仕事がしたい。
そのような思いから、私は貴社を志望いたしました。

私は、現職でとあるSaaSのプロダクトと出会ったことで、社内の色々なチームのメンバーと同じものを見ながら突破口を考え、色々な壁を乗り越え、自分たちの仕事の幅や深さを広げることができました。
プロダクトの利用は何かを成し遂げるための手段ですが、手段であるプロダクトには人や組織を変える強い力があることを学びました。

また、社内外の営業関連の部署のかたと接するにつれ、営業の仕事には下記の課題があることに気付きました。

  • ある程度の規模の会社では、営業のナレッジを書き留めるための手段・ツール・フローが複数あることで、必要な時に必要な情報に必要な人がアクセスすることが難しくなってしまい、結果として社内で車輪の再発明をしていることに気づくのが難しくなってしまうこと

    • 秘伝のスプレッドシートの存在

    • ポータルサイトの乱立 など

  • 営業のメンバーがイキイキと働きながら成果を出していくためには「みんなができるようになるための何か」が求められているものの、その「何か」を掴むことが難しいこと

    • できるようになりたいという気持ちがあるが、頑張りかたが分からない

    • ハイパフォーマーは確かに存在するものの、本人も周りの人間も何がハイパフォーマンスのポイントなのか分からない など

セールスイネーブルメントという概念のこともナレッジワークというプロダクトのこともまだまだ勉強中ですが、上記のような課題も含めた苦しんでいる営業担当者を支える取り組みがセールスイネーブルメントであり、そのセールスイネーブルメントのためのプロダクトがナレッジワークであるならば、私はQAというロールに軸足を置きながら、そのプロダクトを作ることに貢献していきたいです。

自分の成長をプロダクトの成長に繋げ、野球をやっているときのように、それぞれの得意分野を持ったかたがたと力を合わせて、「できる喜びが巡る日々を届ける」という目標に向かって走っていきたいです。

また、現職にはプロダクトやQA組織が一定の成熟をしたであろうタイミングで入社し、様々なことを上司や先輩から学びながら仕事をしてきました。
そのことへの感謝を胸に、キャリアの中でいつかはチャレンジしたいと以前から考えていた「プロダクトや組織の1→10、10→100のフェーズ」にQAとして携わり、下記のようなことを考えながら業務をしていきたいです。

  • アジリティを高める方法について

  • QCD・量・スピードと、成長・優しさのバランスをとっていく方法について

  • 技術的負債との向き合い方について

  • 自分たちにとってベストな開発プロセスやQA体制について

上記のいずれも、一人ですぐに何かができる類のものではないであろうため、入社後はまずナレッジワークの2年間の歴史を「目指すもの・人・プロダクト」などの面から学び、現時点でのプロダクトや開発プロセスについて理解し、色々なロールのかたがたとの関係性を構築したいです。

そして、それらを進めていきながら、QAとして出来ることややるべきことやその順序を、QAチーム内で模索しながら進んでいきたいです。

補足

野球をやっているときみたいに仕事できたらいいなと思っている。
詳細は下記参照。

かつての私と同じく、大学生の約9割が「営業をやりたくない」と回答しているそうだ。
下記のスライドp14参照。

プロダクトが成長して、営業職のかたに「できる喜び」が巡って、私自身は「ナレッジワークが大学時代にあれば営業職を選んだかも…」と少し悔しい気持ちになりつつもQAとして成長していけたらいいなと思う。

次回(があれば)

なんとなく3ヶ月経ってから公開しようと思い、この記事はずっと下書きに眠っていた。

志望動機の最後の5行くらいに書いた「入社後まずやろうとしていたこと」が3ヶ月でどれほどできたか、そこからなにを感じたか、自身の課題はなにかなどを次回は書きたい。

さいごに

もしこれを読んでナレッジワークに興味を持ったかたがいらっしゃいましたらご連絡ください。カジュアル面談などができるよう、担当者にお繋ぎします。
求人一覧はこちら。

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