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私がていねいな暮らしを続けられる理由

こちらの記事を拝読しました。現代に生きる人が日々の生活を送る上でも多くのストレスを感じながら生活していることがわかります。

シンプルライフ研究家のマキさんがおこなっている「無になれる時間を取る」という習慣。これこそが、私がていねいな暮らしを続けられる理由につながると思い、記事を書いてみようと思いました。

どんな生活がていねいな暮らし?

丁寧に過ごしたい。
これはどういう生活なんだろうと少し考えてみたいと思います。

私がイメージするのは、素材からひとつずつ手をかけて自ら作り上げていくようなものだろうと思います。例えば、今なら梅干しや梅シロップを作ってみるということかもしれません。あるいは、冬の時期にチューリップを植えておいて、春にその彩りを楽しむということかもしれません。

皆さんが思う丁寧な暮らしってどんな暮らしでしょうか? それは、その土地や地域にも根付く、答えのない生活のありかたなんだろうとも思います。

「無になれる」

記事の中で、マキさんは次のように述べています。

マキ:私が幸せを感じるのは、スマホを置いて、家族でごはんを食べているときや、お風呂にゆっくり浸かっているとき、寝る前のちょっとリラックスした瞬間。1日のなかに自分の心が安定して、穏やかでいられる時間がいくつもあると、丁寧に暮らせているな、と感じます。

でも、こういう時間って、自分で意識的に生み出していかないと、なかなかとれなかったりもするんですよね。余った時間で好きなことをしよう、なんて思っていると、なかなか余らないのが時間ですから。

同記事

この言葉から、心が安定していなかったり、リラックスしていなかったりすると幸せにも感じないし、そのような生活はていねいではないと言えると思います。

そして、特に同意したいのは、「こういう時間は自分で意識的に生み出していかないと、なかなかとれなかったりするんですよね」という言葉。

心の「パーキンソンの法則」

パーキンソンの法則ってご存知ですか? 私も先日初めて知った言葉なのですが、こんな意味があります。

第1法則:
仕事の量は、完成のために与えられた時間をすべて満たすまで膨張する

第2法則
支出の額は、収入の額に達するまで膨張する

この二つからなる。

パーキンソンの法則 - Wikipedia

ご紹介して下さった方からの解説をお借りすると、ひとつ目は、夏休みの宿題は8月31日までやらずに放置してしまうということでした。確かに、締切が先だと、なかなかやらないでおいてしまいますよね…

ふたつ目は、収入に合わせて、支出はどんどん膨らむということです。お金がどんなに合っても、その収入に合わせて使う金額が増えていくため、お金が残らないということです。ちょっと臨時収入が入ると、たまにはいいよね!とちょっと余計なものを買ったりしてしますよね…

で、心の専門家として働いている私はふと思ったんですよね。これって心にも言えることではないか? と考えました。

つまり、

心の消費量は、心の余裕の限界に達するまで膨張する

りんむう

仕事、家庭、育児などやるべきことがあれば、その余裕が限界に達するまで際限なくやってしまう。余裕が無いときはやれないが、あればあるほどやってしまい、その結果余裕がなくなっていく経験をした方は少なくないのではと思いました。そのプロセスが、まさに記事の中で取り上げられていた「足し算」だと思います。

SNSで見たすてきな人の習慣をまねしてみる、おしゃれな家事アイテムを買う。これは足し算ですよね。「毎日拭き掃除までする!」「シンクはピカピカに磨く」など、完璧を求めるとやることは際限なくあって、いくらでも足せるのが家事でもあります。

同記事

普段、私は心療内科クリニックで心理カウンセリングを行っているのですが、このように完璧や理想を求めすぎたり、周りの要請に答えすぎて疲弊してしまった方を何十人も見ています。元気になってくると「あれもやらないと!」「これもやらないと!」と、すぐに「足し算」を始めます。私はあえて「引き算」、つまり、「やらない」という選択を提案しています。でないと、うつを引き起こしてしまうリスクが高まっていきます。

さて、ついやってしまう「足し算」や理想を追い求めてしまう生活。本来、ていねいな暮らしをしたいなと思っていたのに、いつの間にか辛くなってしまうということを、変えていくにはどうしたらいいのでしょうか。

「今」に気づくストレス対応法

心の専門家として私が勧めているのは、「マインドフルネス」という方法です。マインドフルネスは、いま自分自身に意識を集中させることで、自分の心に余裕を作る方法です。私は約5年ほどマインドフルネスを続けています。それによって、ずいぶんと心に余裕を持つことができるようになりました。

記事でも次のように、自分の視点や考え方に気づき、自分の心が満たされる機会とはどのような時なのかを知ることの大切さに触れています。

視点や考え方を変え、心が満たされる機会を意識的に増やしていくことこそが、丁寧な暮らしのコツなのかもしれません。

同記事

マインドフルネスはアメリカで始まったトレーニングです。最近では株式会社Melonさんなどがオンラインサービスを提供していて、ヨガと共に広がりを見せています。

私もマインドフルネス・プラクティショナーとして活動しており、このライオン公式さんの記事を読んで、ていねいな暮らしを続けられる方法としてマインドフルネスがあることを伝えたくなりました。

私のていねいな暮らし

私もコーヒーを豆から挽きます。豆の硬さや柔らかさは、その種類や焙煎度によっても異なるし、同じ種類でも日によって微妙に違います。また、引き立ての香りは、詳しいことは知らなくても、とてもリラックスさせてくれます。カップを温めたりするのは、温かくおいしく飲むためのひと手間であって、そのひと工夫は、飲み手に「優しさ」を伝えることにもなります。

それを続けられているのは、朝少し早く起きるということです。時間に余裕がないと、心にも余裕がなくなり、豆からコーヒーを淹れる時間が持ちづらくなります。自分にとって、少し早起きすることがていねいな暮らしの始まりとなっています。

私がていねいな暮らしを続けられる理由

そのていねいな暮らしを続けることができるのは「マインドフルネス」を続けているからだと考えています。このマインドフルネスによってどうなるかというと、自分のこころやからだの状態に気づくということができます。

以前は、元気な時にちょっと掃除を頑張りすぎ、腰痛になったりしていました。それは姿勢が悪く、腰を酷使していることに気が付かなかったためです。最近では、やっている最中に気が付き、腰痛になりづらくなりました。かえって、何でもない時に腰を労わることで、早めにケアすることができるようにもなっています。

身体のことだけではなく、ちょっとイライラしているな、ちょっと悲しい気分だということもわかるようになりました。そういう時は、そういう時なんだなとわかっておくだけで、音楽を聞いたり、ゆっくり歩いたり、自分で自分をケアすることができるようになってきました。

マインドフルネスって何をする?

マインドフルネスは瞑想やヨガなどを通して練習します。MBSR(マインドフルネスストレス低減法)という本格的なトレーニングもありますが、まずは試しにやってみる機会を持つことがきっかけとして大切だと思っています。

どんなことでもはじめの一歩は勇気が要ったり、腰が重たかったりするのもです。しかし、体力と違って、心の余裕を作り、ていねいな暮らしをすることはいくつになって可能です。

マインドフルネスについてもう少し詳しく知るならこちらをどうぞ。


ここまで読んでくださってありがとうございました。おひとりおひとりが無理なく自分らしくていねいな暮らしができると良いですね。


ごあんない

様々なイベントをおこなっています。ちょっと覗いてみてください。

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毎月第4日曜の朝7:30からの無料のセッションです。マインドフルネスの体験ができます。

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MBSR(マインドフルネスストレス低減法)

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