「ちゃんとやりたい」vs「マインドフルネス」
こちらは新しいことを始める難しさについて書いた文章です。知っていることやわかっていることでも、なかなか続かない難しさがあります。そんななか、「マインドフルネス」というよくわからないものを続けられるのかという疑問に答えるような文章を書きました。
続かない
どんなことであっても、続かないという経験をしたことがある人は少なくないと思います。日記、ダイエット、ジム、習い事などなど。道具をそろえたり、どこでやろうかななんてあれこれ考えたりするものです。そうするだけでも、楽しい気分になるものです。私もそうやってスポーツウェアやプロテインを買ったりしたことがあります…
私の場合、ある時まで筋トレやったり運動したり続いていますが、ある時からパタリとやらなくなる時期が来て、そして、「ん? あれ? もう数日もやってないじゃないか」となることがあります。思い出しては少しやってみるのですが、また数日やらなくなってしまい、結果段々とフェードアウトしていく現象が起きます。皆さんはどうですか?
私の場合は、季節が変わるくらい日が経つと、また急にやる気が起きてくる。そしてまた始める。またやらなくなる、の繰り返しです。でも、また始める。そんなことをやっています。
何が起きているのか
今までを思い出してみます。いくらやろうやろうと思っても、急にやらなきゃならないことができて、やりたいことをやる時間がなくなる。例えば、年末の年賀状やら年末調整の書類書きなど。予想できることだけど、時間をうまく捻出できなくなります。あるいは、体調不良。
振り返れば、予測できそうなことも予測できていなくて、やりたいことができなくなっているようです。そういう自分に「長続きする方じゃないから」といってうっすら諦めたような、冷めたような目で見ていたりもするんですよね。
でも、本当はちゃんとやりたいんです。
これはどんなことでもそうだと思います。仕事にしたって家庭にしたって。仕事ではこれをこう整理してやっとくと効率良くなるからこうしとこ!って思っても、いざそれをやる時間は忙しくなると無くなって、また後回しという感じになります。
家でもここをこういうふうにしたいって話しててもなかなかそう替えられる日が来る気配はないし、辺りを見れば、目を背けたくなるような場所やら、なんでこうなってんのと思うものさえ見えてくるんです。
動くより考える
私たちはいつも何かを欲しがっています。ああしたい、こうしたい。ああしたくない、こうしたくない。そして、そのようにならないと、イライラしたりがっかりしてしまいます。それは大体そうだっていうことをわかっていても、そうなることを避けようとしてうまくいく方法を考えたり、やるべき時期を探して、結局始められないということも起きたりします。
もしかすると、マインドフルネスストレス低減法をはじめようとする時にも同じことが起きるかもしれません。どんなことでも、お金を掛けるとなると慎重にもなります。大切なお金の使い道を慎重に考える。それは自然なことです。
ビギナーズマインド
マインドマインドフルネスの大切な姿勢の中に「ビギナーズマインド」があります。初めての姿勢で物事に向き合うことの大切さのことです。私がMBSRに参加しようと思った時、果たしてこんなにまとまったお金を自分のために使ってもいいのだろうか。他のトレーニングを受けた方がいいのではないかと考えました。
しかし、今振り返ればそんなことを思っていたなと思いだすくらいで、自分にとっては大切な一歩であったと思います。物心ついて30年以上自分と付き合っていながら、ここにきて色々な自分の一面を発見しています。そして、それが自分との新たな付き合い方ができ、人とのつながりを深く感じられ、孤立感が減りました。
はじめの一歩
よくわからないものへあゆみを進めるというのは、とてもハードルが高いものです。色々な迷いが生じてきます。そこで「やってみたい」という気持ちをまず大事にしてはどうでしょうか。あれこれ考えが出てくると思います。続かなかったということが将来起きるかもしれません。続いているという未来もあるかもしれません。そこで、もう一度その「やってみたい」という気持ちに目を向けてみましょう。繰り返し「やってみたいけどどうしよう」と考えていることも思い出すかもしれません。「やってみたい自分」がいることを大切にしてみてはどうでしょうか。その一歩は、そこに留まり考えること以上に尊いものです。
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