トライ&エラー
実は、ジェル開発は、
もともとツヤ感ともちの良さに
着目して始めました。
なぜなら、ネイルサロンに
求められるものは、
「折れない、浮かない、もちの良い爪を
つくること」
だからです。
いくらかわいいアートに仕上げても、
すぐにとれてしまっては、
お店に行ってネイルをした意味がない。
もちろん、そんなお店をお客さまも
リピートするはずがありません。
だからこそ、ベーシックな機能を
安定させたうえで、
扱いやすいテクスチャーに
こだわっていくようにしました。
試作品1号は、本当にツヤが良くて、
ネイルモデルになってくれた数々の
友人たちからも
ツヤを絶賛してもらいました。
でも、そんな喜びもつかの間。
翌週から「亀裂が入った」
「ヒビが入った」との連絡が
続々と入ってきたんです。
ショック!すっごくいいツヤ感
だったのに(涙)
めちゃくちゃ残念でしたが、
立ち止まっているわけにはいきません。
なぜ亀裂が入ったのか?
すぐに検証を開始し、あれこれと
仮説を立てて確かめていった結果、
原因はジェルが硬すぎたことだと分かりました。
原因が分かれば、次は改良です。
しっかり硬化しながらも、
柔軟性を加えたジェルを作りました。
硬さと柔らかさのちょうど
いいところを追い求め、
いくつものパターンを試して試して、
何度も試して。
ああでもない、こうでもないと
試行錯誤を繰り返し、
なんとかヒビ問題の解決された
ジェルができたんです。
一安心でした。
とはいえ、テクスチャーには改良の
余地があると思い、
さらに質を高めるチャレンジを
すすめることにしました。
(よろしければ、過去のブログ「テクスチャーへのこだわり」をご覧ください)
施術の技術もそうですけど、
ジェルも基本を押さえておくの
って本当に大事です。
「折れない、浮かない、
もちのよい爪を作ること」ができてこそ、
ジェルの役割が果たせますもんね。