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ドラッグ

日差しが強い夕暮れ
連休前に持病の薬を貰い忘れ
ぎりぎり状態で駆け込み通院

ふとこの薬がなくなったら
あっという間に僕は死んでしまうのだろうなと
考えると少し怖くなる

そうだった
薬がないと生きていけない事実を
すっかり忘れていた
昔は不健康やら、もやしやら言われ
身体を鍛えればいいと囃し立てられたが
時代は変化したので
身体を鍛えればノーマスクで飛沫へ飛び込んでも
大丈夫という輩はいない
少しは理解されやすくなったかと思えば
自分が薬に依存していることをすっかり忘れてしまっていた

この病に侵されて長い
ほぼ年齢と同じだけ付き合いがある
だから不便とか不自由は感じない
理解されないことが当たり前で
人は簡単に人の気持ちは分からないんだなぁと
子供の頃から感じていた

だからたぶん僕は
距離をとったり情が薄いんだろな


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