青春の瞬きを、のぞいてみた
ここ最近、お散歩習慣を続けている。
私の家は海沿いで、水産業メインの小さな町だ。
なので、お散歩コースは海沿いを歩くのだけど、最近ここの界隈がとても賑やかになった。
約2年前、某GPS機能を活かしたスマホゲームにハマっていた時も、お散歩習慣があった。
その時はThe ウォーキング!な方か、歳を重ねたご夫婦、犬を連れた飼い主さんしか見なかったものだ。
30分歩いても、すれ違うのは多くて2、3人くらい。
上手くいくと、誰とも会わずにお散歩を完了出来る。
なので誰かとすれ違うと、人見知りも手伝って、何となく「くっ、会ってしまったか…」と、謎の敗北感を味わう。隠密のミッションが!…何してるんだろう私。
それが今では、視界に必ず人がいる。親子連れや、学生さんが増えた。勿論、溢れかえってる訳ではないけれど。
10年以上住んでるけど、ここまで人が遊びに来るって、今回とお祭りの時くらいだった。
色々な人がいる。
すすきを両手いっぱいに握って尚、キラキラした目でまだ探す小さい男の子。
(いや、もういらんのやけど…)という複雑な表情の、後ろから歩いてくる女性。多分お母さんだな。
きゃっきゃっとはしゃぎながら、海に足をさらす中学生くらいの女の子達。
一人無心で釣りをする、これまた中学生くらいの男の子。隣のはしゃぐ女の子達を完全にスルーし、自分の世界を築き上げている。将来が楽しみだ。
浅瀬で子供と遊ぶ、笑顔輝くお父さん。結構強面…。すみませんでした。素敵なお父さんだね。
海沿い遊歩道の階段で、何やらひそひそと話す、友人同士らしき方。積もる話があるんですね。
…見ていると、私はとっても楽しい。
人見知りだけど、この状況はなんか、幸せだった。
それぞれが自然体で、自分の好きなことをして、楽しんでいる他人の姿は、何故か私を幸せにしている。
知り合いでも何でもないし、関係ないのだけど。
今回の騒動までは、あまり見ない光景だった。きっと、今まではお家や学校で繰り広げられていた風景なのかも。
…素敵なものを、見せてもらってる気がします。
今の状況が落ち着いて、早く、安心して過ごせるようになりますように。と思ってることに変わりはないけど。
私の勝手な主張だけど、この光景は、これからもみていたいなぁ。
きっと本人達からすれば、なんてことはない日常の一コマなのかもしれない。
でも、それを覗き見させてもらうと、妙に口元がふにゃりとする。変な言い方だけど、「尊い」と言うのかしら。
これからの、新しいあり方って、こんなふうになるといいなぁ。
仕事や学校に行く中でも、もう少し自分の時間が持てたり、家族と過ごせたり、自然の中で過ごす時間が持てたり。
自分のペースで、それぞれで、もっと生きやすく、過ごしやすい世になるといいな。と思います。
その様子をおすそ分けしてもらって、眺められたら、私も楽しい。
しばらく、お散歩がより楽しいものになりそうです。
そして願わくば、散歩の不純な動機、美ボディになる願望も果たされますように…!
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