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初心者上海旅行


はじめに

 私はコロナ禍で中国ドラマや中国カルチャーに興味を持ち、中国語も習い始めました。当時ゼロコロナ政策を行っていた中国は、こんなに近いのに最も行きづらい遠い国でした。2023年になってようやく中国が外国人受け入れを再開し、私も憧れの中国に初めて旅行することができました。
 それでも中国は独自のシステム等制限が多く、1人で中国旅行に行って大丈夫なのか不安で、事前に色々調べまくっていました。まとめサイトなどの情報はほとんどがコロナ前の情報で使い物にならず、さらにAlipay等中国のアプリの仕様は刻一刻と変化し、2023年7月前後でも状況が変わっており、とにかく新鮮な情報を求めてtwitter(X)で情報収集をしていました。結論から言うとそこまで心配するほどではなかったのですが、不便なこともあったので、中国旅行に行かれる方の参考になるよう記録を残したいと思います。

スペック
【言語】英語日常会話レベル、中国語簡単な単語レベル
【経験】台湾等旅行経験有り、中国大陸は初
【同伴】現地の中国人の友達
【お金】中国の銀行口座なし、海外クレジットカード使用
【電話】中国の携帯番号なし、香港のプリペイドSim購入

観光ビザの取得


 23年9月時点では、観光旅行であってもビザが必要です。私はたくさんのブログを見て予習したにも関わらず、ビザセンターの予約を間違えており、当日ビザセンターに行ったところ、警備の人に「これはビザの予約じゃないよー。急いでるなら代行業者使いな」と壁に貼られた業者一覧を提示されました…。

代行業者一覧

 ビザの予約は既にいっぱいで、予約できる日だとギリギリ間に合うか間に合わないかという賭けだったので、自力で取得するのはあきらめて代行業者を使うことにしました。業者一覧の上から電話をかけていったものの、観光ビザは扱っていないところや、ビザ代行はもういっぱいという会社が多く、やっと対応してくれたのがクレーンインターナショナルという会社。藁にも縋る思いで電話をかけたところ、「今から持ってくれば1週間ぐらいでできます」とのこと。そもそも代行業者ほんとに発行できるの…?詐欺だったらどうしよう(失礼)という不安もあったが、もうそれしかないので、有明からその足で六本木にある代行会社へ。ビザの料金も含めて19,800円ぐらいでした。レターパック料金を追加で支払うと家まで発送もしてくれたので結果的に楽でした。でも痛い出費…

お金問題

 中国はキャッシュレス大国ですが、それはクレジットカードさえあればOKというわけではありません。むしろ海外のクレジットカードが使えず、現金も使えないため、観光客にとっては超不便。
 中国ではAlipayWechat payでの支払いがマスト。どちらもペイペイみたいなQRコードのキャッシュレス決済です。2023年7月から、海外のクレジットカードがこれらのアプリに紐づけられるということになり、以前と比べるとかなり便利になったらしいです。We chat payに紐づけたところ不正利用があったというtwitter情報を見てなんとなく不安なのでAlipayだけにしました。(Alipayも不正利用の可能性があるのは同じですが)

海外クレジットカード紐づけのAlipayでできること
・地下鉄に乗る(モバイルsuicaみたいに使える)
・コンビニで買い物
・シェアバイクに乗る
・レストランでの注文(店による)
・店舗での買い物(店による)

海外クレジットカード紐づけのAlipayでできないこと
・友達への送金
・チャージ

 Alipayに紐づけているといっても、海外のクレジットカードなので、端末が銀聯カードや海外クレジットカードに対応していないものだとAlipayでのクレジットカード払いができませんでした。どこが使えてどこが使えないのかが分かりにくいのも難でした。杭州のホテルに泊まった際、外国人の泊まれるホテルなので当然海外のクレジットカードが使えると思ったら、物理カードはもちろんAlipayのカード払いでも支払えず困りました。一方でタクシーでは使えたり、洋服屋では使えなかったり、本当に店によります。

杭州で泊まったホテル。
値段の割にキレイでアメニティも充実していた。

 チャージしている残金からの支払いであれば、なんでも支払い可能でした。ただし、自分のクレジットカードからチャージや送金はできません。送金は中国の銀行口座と紐づいている人しかできないため、中国にいる友達に送金してもらい、それが様々な場面で大変助かりました。※ちなみに日本にいる中国人の友達から送金してもらうことも可能でした。
 Alipayのなかにあるミニアプリ「Tour card」を使えばクレジットカードからチャージができますが、それはAlipayに直接チャージができるわけではなく、あくまでもTour cardとしての別機能なので、Tour cardも結局は銀聯カードと同じような扱い?だと思うので、使えないところでは代用にならないという印象で、あまり必要なかったなと思いました。
 旅行前に中国旅行で現金が使えずやばいというYoutubue動画を観たせいで、中国旅行がとても不安になってしまったのですが、事前に調べて準備をしておけばそこまで不安になる必要はありませんでした。
 結論としては、AlipayかWechatpayを用意+現金が良いと思います。

ネットワーク問題

 中国のネット環境ではGoogleやtwitter、instagramが使用できないため、香港のプリペイドSIMを事前に購入して行きました。

香港SIMカード

 SIMカードを使えば全く問題ありませんでした。電話番号も付いていますが、香港の番号のため、中国では使い物になりませんでした。電話番号がないと、アプリでタクシーを呼ぶことができないのが最も不便でした。その他にも電話番号の紐づけが求められるアプリがいくつかあり、今回は中国人の友達が一緒だったのでそこまで不便ではなかったですが、次回は使い捨ての電話番号も取得したいと思いました。

 私は普段格安SIMのPovoを使用しています。そのため、SIMカードを入れ替えた際少し手間取りました。人によってはAPIの削除が必要かもしれません。私の場合、最初は入れ替えても使えず焦りましたが、色々いじってみて、データローミングをオンの設定にしたところ解決。その国のものではないSIMカードを使用するため必要な設定らしい。

これさえあれば大丈夫なアプリ

よく使うアプリ

・Alipay(アリペイ/支付宝)
お買い物やレストランでの注文、交通等
・WeChat(ウィーチャット/微信)
友達との連絡、お店での注文等
・高徳地图
google mapの代用。タクシーもこのアプリから呼べる※電話番号必須

その他、小红书(シャオホンシュー・RED)という中国版instagramのアプリは、情報収集のためによく使っていました。使い方はinstagramと同じで、「上海 探店」「上海 逛街」等のハッシュタグで検索してお店やスポットを調べました。ただし、写真は加工で超綺麗だけど実物はいまいちということもあるので要注意。(その点もinstagramと同じ)

※この記録は2023年9月時点なので、また変わっているかもしれません。中国は常に諸行無常…


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