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余計な音はいらない。渋谷の喧騒から離れ、洗練されたととのいのテーマパークへ。【渋谷SAUNAS】

第五話はこちらから⇩

今日は午後の半日だけ有休をとった。
午前中職場の人から、「休みを取って何をするんですか?」と無邪気に聞かれた。

私は、「お休みは何されるんですか恐怖症」を患ってしまっている。
職場の人が嫌いだから答えたくない、という理由では全くなく、「サウナに行ってきます」というのが少し気恥ずかしいのである。

私だって本当は、「恋人と旅行に…」とか、「今度彼女と同居するんで、家具を見に行くんです…」とか、「子供の部活の大会で…」とか、
「大変だけども着実にライフステージが進んでいて、大変な中にも楽しみを見出してますよ」
という大人の会話に交じりたいのである!

私の周囲は結婚されたり、中には同年代でも子供をもつ同僚も多く、独身の私は非常に、非常に、非常に肩身が狭く感じる。
実際はっきりとは言語化されてないけど、ある程度ライフステージ進んでたほうが昇格とかしやすいんだろうな、と感じてもいる。(違ったらごめんなさい。

ああ、ライフステージよ、早く進め!こちとらマッチングアプリで必死に将来のパートナーを探していいる最中なんだよ!

……などという感情は億尾にもださず、

「地方で働いている友達がこちらに帰ってきているので、ごはんに行きます」

という当たりさわりのない返答をし、そそくさと職場を去る。
友達とご飯に行くだけなら、退勤後でよい。
わざわざ半日休みをとっているのは、サウナに行くからである。
ただサウナに行く、というと「またサウナかよ、好きだな(笑)」と嘲笑されそうだったので、言わなかった。ウソはついてないからね!

休みをとる一週間前からずっと行きたかったサウナがあった。
それがここSAUNASである。渋谷に大型のサウナができるとしって、
「あんなギチギチの街のどこにサウナを!?」と驚いた記憶がある。

まずは、サウナの紹介から。
(サイトの公式HPは一番下に記載しているので、是非見てほしい。)

HPには、以下の通り紹介されている。

マンガ&エッセイ『サ道』の著者であり、
日本サウナ・スパ協会任命「サウナ大使」を務めるタナカカツキ氏が
総合プロデュースを手掛ける渋谷SAUNAS。

趣向を凝らした9つのサウナ室、頭まで浸かれる深い水風呂、
そして、仕事が捗るワークスペースと会議室も完備した、極上の「ととのい」空間です。

サウナ大使が総合プロデュースを手掛けたサウナだと!?失敗するはずがないじゃないか!と心の中で叫びながら、SAUNASへ向かう。
SAUNAS周辺は、渋谷ではあるものの木々が聳える木漏れ日の素敵な通りもあり、立ち並ぶバーはきっと夜は活気が生まれ、昼の落ち着いた雰囲気とは一変違った雰囲気を味わえるんだろうな、と想像を膨らませる。
渋谷で手早くランチを食べ、サウナに到着。洗練された外観に、胸が躍る。
早くサウナに入りたい…!

洗練された外観。最小限の情報で十分だ。
最近は予約なしで寄れるようになったとのこと。

店内で受付を済ませる。今はもう事前予約はいらないらしい。
建物を、西側(WOODS)と東側(LAMPI)で区分けをし、男女の使用エリアを奇数日・偶数日で入れ替えるため、8種類9つのサウナ室と2種類4つの水風呂に加え、都市型サウナでは貴重な外気浴スペースを含む全てのラインナップを利用できるようになっている。
各エリアとサウナの名称は、それぞれの空間のテーマをフィンランド語で表現しており、改めてサウナは北欧が発祥であったのだなと感じる。


館内図

いざサ室へ潜入。通常の銭湯とは異なり、入浴する場所がないことに、ととのいへのこだわりを感じる。
シャワーで身体を丁寧に洗い、いざサウナへ。2階と3階があったため、ますは2階から攻める。サウナ横にはサウナハットを置くスペースがあったため、各々が好みのサウナハットを置いていた。私が今日持参したのは、名古屋の「ウェルビー栄」で購入したハットである。

HARMAA SAUN「 ハルマー=グレー」という意味。サウナ室では珍しいグレートーンの空間で、オートロウリュも愉しめます。

はじめにこちらのサウナ。グレートーンのサ室で、落ち着いた雰囲気が心地よい。プロデューサータナカカツキ氏も漫画「サ道」で述べていたと思うが、サウナの中はテレビはなくて良いと私も思う。個人的にはテレビを置いていないサウナ室はそれだけで好感度爆上がりである。
限りなく雑音を排除した室内で、己の身体と向き合う。時折オートロウリュがサウナストーンを打つ音が、心地よい。
身体を熱し、汗を流す。老廃物を出すイメージを持ちながら、身体を綺麗にしていく。そう、汗腺トレーニングである。皆さんは、汗腺マネジメントできてますか?

限界を迎え、サウナを飛び出し水風呂へ。近くにあったのはこちらの水風呂。素晴らしい導線であるのは言うまでもない。

MATALA「 マタラ=浅い」の意味で、間仕切りがあり、プライベート空間を保ち寝転ぶことができる水風呂です。

その名の通り、寝転ぶことができるサウナ。キンキンに冷えている。そういえば寝転ぶことができる水風呂というのは私は初めてだったかもしれない。
徐々に、全身に、羽衣がまといつく。そのまま外出しても着衣しているから大丈夫なのではないか?

階段を上がり、外気浴へ。
3Fに上がると視界が開け、右側にはサウナ。
正面にも水風呂と一つサウナが見られる。
私は一つ空いていたととのいチェアへ腰掛ける。

ととのいタイムという名の思考の整理が始まった。
渋谷というととにかく人が多く、3m歩けばYouTuberが撮影しており、奇抜な格好をしている人が大声を出しながら闊歩しているイメージだったので、予想外の静けさが嬉しかった。
サウナに行きなれた私の脳内細胞は、「思考の棚卸の時間が来たぞ!いけー!」と一斉に活動を始める。
グワングワンと視界が揺れる中で、まるでテトリスで一段ずつ消していく作業のように、ごちゃごちゃに詰まっていた脳内が整えられ、思考が整理されていく。
思考が整理されていく過程で、また私の脳内細胞が一つ思い出を掘り返してくれた。今日自分の脳内細胞が新しく見つけてくれたのは、高校時代に不登校だった自分を支えてくれたクラスメートとの、今思えば青春の記憶である。せっかくなのでこの記事の最後にまとめます。

そのあとに巡ったサウナはこちら。

TUULI SAUNA「 トゥーリ=風」という意味で、アウフグースが堪能できる。

アウフグースが、時間のタイミングが合わず、体験できなかったのが心残りである。自分の整いルーティーンの中で、ちょうどサウナの時間とアウフグースの時間をかぶせるのが至難の業である。巡り合わせだと思ってあきらめてるが、今後は時間を合わせて参加できるように調整しよう。

TEETÄ SAUNA 「テータ=茶」の意味で、木の上であぐらをかき、サウナストーブを囲む茶室をイメージしたとのこと。

まさに茶室を囲んで今にも談笑が始まりそうなサウナ。黙浴である。セルフロウリュをすると広くないサ室は一瞬でアツアツに。ところでこの画像の左窓に桶のようなものが見えるだろうか?これとっても画期的なツールで、この桶は壁に掛けられているのだが、紐を引っ張ると桶にたまっていた水を浴びることができるのである。水風呂に入る前に全身を流すのにはもってこいだ。

KELO SAUNA (ケロ サウナ)本場フィンランドから輸入した希少性の高いケロ材を使用したウィスキング専用サウナ室です。

セルフロウリュしまくっているおじさんがいたためこのサウナは全然楽しめなかったのが残念。だけど文句は言わない。人には人の楽しみ方があるのだ。正解・不正解なんてないし、自分の正解を押し付けるのもナンセンス。だまってケロサウナを出た。

SYVÄ「 シバ=深い」の意味で、LAMPIは150cm、WOODSは145cmと関東最深級を誇る水風呂です。

名古屋の「KIWAMISAUNA」も、千葉の「スパメッツァおおたかの森」もそうだが、水深が深い水風呂はありがたい。
寝転べる水風呂と、水深が深い水風呂、対照的な2つの水風呂があったが、私はこちらのほうが好きだった。

結局それぞれのサウナを楽しみ、5セットくらいでサウナを出た。いつもは3セットにおさめていたが、楽しみすぎた。

サウナを出ると、示し合わせたかのようにおなかがなったので、レストランで軽くご飯を食べることにした。

レストランでヴィーガンカレーを頂きました。

渋谷というと、スクランブル交差点、IKEA、LOFT、無印良品などそっちに目が行くし、友達と遊ぶときはそっちに行くのがメインになっていたが、また一つ渋谷の違う楽しみ方を見つけられた、そんなお休みでした。

~~~~~~~~~~~~~~~完~~~~~~~~~~~~~~~~~

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渋谷サウナスの情報はこちら⇩

今日のととのいで思い出したエピソード⇩


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