2020-08-16

起きて映画『NANA』の続きを見る。映画『NANA』は原作の設定の説明に終わっていた…設定資料のような2時間。でもまあ原作も1巻でまず二人出会ってないし大叙事詩なわけだから、時間かかるよね。続けて『NANA2』を見る。第一弾のほうでは、モノローグがあるのはハチだけだし、どちらかというとその視点で作られていた。しかし『NANA2』のハチの行動の未熟さや身勝手さというものに大勢の観客は同一化しかねるはずので、そのままの感じで来られると前半は違和感がすごい。いや全編違和感はすごい。後半はナナの視点でも描かれていった。妊娠をした女性(弱ってる)に対して、妊娠をさせた男性が「定職にもつかず、挙げ句の果てにはガキまで作って、親が泣くぞ」とか言ってて度肝抜かれた。大炎上。えっと…私が怒ろうか?って言った。

2時間昼寝して起きてもまだ18時前で、自分は天才なんだと思った。

あー、新宿のケイズシネマに『れいこいるか』を観に行きたいなあ、睡蓮みどりさんのトークも聞きたいなあ、と思ったけど暑さと人混みを思うと体は外へ向かなかった。大森靖子さんがYouTubeのラジオでゆっきゅんに言及していたという情報がインスタのDMでフォロワーの方から届いていたので、聴けてなかった回を聴いて大森さんが「ゆっきゅん」って発音するときを心待ちにしている。ラジオ聴きながら部屋の片付けした。まだ見つけられてないんだけど今一時停止してるやつ以外はもう全部聴いたからあとこの数十分の間に一瞬ゆっきゅんって言ってくれるんだと思う。ありがとうございます。

片付いた床に寝そべって、『NANA』からの勢いで『ご近所物語』を読み直し終えた。小学生の時にピアノの先生の娘の本棚から借りてご近所を読んだことがあった。ピアノの練習はろくにしなかった。土曜の5時からピアノで、土曜の昼下がりになるといつも「練習が出来てない…間に合わない…泣」って最悪の気持ちになっていた。今と全く変わらない。先生はやる気ない人向けの指導をしてくれていたと思う。思い出すと恥ずかしくなってきた…カスの記憶…!何かを頑張って補填したい。

ピアノは全く上手くならなかったけど、ご近所もパラキスも僕等がいたも高校デビューもラブコンもCRAZY FOR YOUもファイブもピアノ教室の本棚から借りて読んだ。なんかそれを最近思い出して感謝した。

僕の記憶は偏って改竄されていることがある。主に「自分は何もしてこなかった」という方に修正されがちだ。マンガが好きな人って本当にめちゃくちゃ読んでるから、自分のことマンガ好きとは全然思ってはいなくて、しかも高校生〜大学学部まではほとんど読んでいなかったので「俺はマンガを読んだことなどないのだ」と思い込んでいた。でもそんなことはなかった。小学生の時から少女マンガを読み漁っていた(少年マンガを読んだことは今のところない)。今でも思い出せるあのピアノ教室の本棚のキュレーションはかなり良かった!借りなかったけど『ホットギミック』も『きせかえユカちゃん』も『砂時計』も『先生!』もあった。そのとき全部、全部読んでおけば良かったくらい。まあでも今でも読めるんだからいつでも読めばいい。

『ご近所物語』を読み直して、恋と夢の二項対立って今後はデマじゃない?って思ったけど、そんな風に思えるのは自分が男性だからなのかもしれなかった。夢を叶えるか、女としての幸せを得るか(死語)って(死語)とはいえまだ何を言ってるのかわかる表現として存在しうるけど、夢を叶えるか、男としての幸せを…みたいな議論ってまず、ないんだからね。はい。てか10年以上前のグータンヌーボで林遣都さんが「恋をするとどうなりますか?」って優香たちに聞かれて「ダメになります。」って答えてたの死ぬほど良かったな。多分私はあのQ&Aをジジイになっても覚えているんだと思う。楽しい人生でした。

さまざまな少女マンガを読んでいて、人は素直になれなくて取り返しのつかないことになりがちなんだなと思う。素直になりすぎて取り返しのつかないことになる人の漫画読みたいな。私は後者なので…。

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