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"界別府"の楽しみ方|風景・食事編

先週は待ちに待った星野旅(と我が家では名付けています)。
行き先は"界別府"と"界雲仙"、鹿児島から大分〜長崎のドライブ旅です。


しつらえと伝統工芸

初日は、別府湾沿いの温泉街にある"界別府"。

14時に「本格焼酎ディスカバリー」という体験を申し込んでいたため、チェックイン時間よりも1時間ほど早く到着しました。

到着したら、1階にあるインターホンでフロントに連絡してエレベーターで2階へ上がります。

この建物は『ドラマティック温泉街』というコンセプトのもと、隈研吾氏が館内を別府の温泉街に見立ててデザインされたのだそうです。それを知ると、建物を隈なくみてみたいミーハーな私。

ロビーの隣には「湯の広場」と名付けられたイベントスペースがあり、夜は「湯治ジャグバンド」の演奏、朝は「現代湯治体操」が行われます。

ここから外に出ると、すぐそこに足湯。

目の前に広がる別府湾を眺めながら、お湯に足を浸して夫と語らう。たまにはこんな時間もいいかな。

お湯は温めでしたが、おしゃべりしているうちにじんわりと体全体が温まってきて、出た後もしばらくは体がホカホカしていました。

「本格焼酎ディスカバリー」開始まではトラベルライブラリーで過ごしましたが、ここで目についたのは展示されていた竹細工。

私が生まれ育った地域も竹細工が盛んなので、気になってスタッフさんに尋ねてみました。別府は昔から竹細工が作られていた地域で、「別府竹細工」は伝統工芸品の指定も受けているそうです。

他にも館内の案内板は半分に割った竹、壁には竹ひご、そして食事会場へ続く階段スペースには竹とんぼが飾られるなど、デザインにはふんだんに竹が用いられていました。その土地ならではの伝統工芸や文化などを知ることができるのも、滞在の楽しみのひとつですね。

15時から「本格焼酎ディスカバリー」を楽しんだあとはお部屋でチェックイン。※体験レポートはまた後日

"界"に宿泊するときのもうひとつの楽しみは、部屋の鍵についているキーホルダーです。"界別府"は可愛らしい竹細工。
以前、竹細工教室に通っていた父が作ってくれたものとよく似ていたので、これを見てまた嬉しくなりました。

オーシャンビューを楽しむ客室

さて、今回は最上階の露天風呂付きのお部屋です。

部屋に入って何より驚いたのは、床から天井までガラス張りの大きな窓から見える、目の前に広がる景色!!!(私が撮った写真からはこの感動が伝わってこないのが残念)

この日は夕方から雲が多くなってきたので夜空を楽しむことはありませんでしたが、満月の夜は月の光が海面に映る「海の道」が見えて素敵なのでしょうね。

そして、露天風呂。
特に夜風に吹かれながら温かいお湯に浸かる時間は最高でした!

チェックインを済ませて本格焼酎ディスカバリーのカクテルを楽しみ、さっと露天風呂に入ったあとは、ご当地体験の温泉ミストづくりに参加しました。

星野リゾートのお宿に泊まるときはいつもそうですが、のんびりしようと思っていても楽しい体験が盛りだくさん&施設のデザインも見たいので、時間が経つのが早い。

今回も、そうこうしているうちにあっという間に夕食の時間になりました。

別府ならではの料理を楽しむ

お食事会場はすだれで区切られた半個室で、旬のものをとり入れた季節の会席をいただきました。

かぼすなどその土地の食材を楽しめるのも魅力ですが、別府ならではの料理の見せ方が面白い。

例えば、お造りはお皿に盛るのではなく、別府=温泉地→桶を使う→桶をひっくり返した底面を器に見立てて盛り付けてありました。

また、今回初めて知ったのですが、大分には「やせうま」という郷土料理があります。ゆでた平たい麺にきなこや砂糖をまぶして食べる、昔ながらのおやつです。

「やせうま」と聞いて痩せた馬を想像したのですが、調べてみたら名前の由来は馬と関係ありませんでした。

農林水産省の郷土料理紹介ページによると、平安時代、八瀬(やせ)さんという乳母と一緒にお寺に参拝に出かけた貴族の若君が、道中、お腹がすいて「八瀬、うま(「うま」はおそらく「まんま」のような幼児言葉)」と言ったので、その度に八瀬さんが小麦粉を薄くのばしてきなこをまぶしたものを若君に食べさせたことから、「やせうま」と呼ばれるようになったといわれているそうです。

その「やせうま」を使ったデザートがこちら。

手前の餡子に突き刺さっているのが「やせうま」をアレンジしたものですが、少々酔っ払っていたせいかピントが合っていません。

そして、翌朝のお食事は別府温泉の名物料理「地獄蒸し」をアレンジした「豚肉と野菜の蒸籠蒸し」が入ったヘルシーな和食膳。

別府の地獄めぐりは時間がなくて行けなかったのですが、朝食で地獄蒸しを楽しむことができました。湯気が立つ様子は家で鍋をするときと変わらないのに、ここで見ると一気に温泉感が漂うので不思議。


♨️ 次回、体験編に続く ♨️

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