『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』一番イケてないあなたが世界を救う
エブエブ。
見る前は、まずアジア系の中年女性がバーン!と主役で世界の映画界を席巻している事実にしみじみと感動して、アァ日本もロリコン文化よりカッコいい中年女性が若い女の子達を導くようなムーブメント来ねぇかなぁ、なんて思ったりもしたんですが。
Netflixで観賞。
冒頭から30分くらいフルスピードで駆け抜けていくような感覚で引き込まれました。コインランドリーの従業員口と繋がってる自宅がめちゃくちゃゴチャゴチャしてて情報量多くて、なんかそれだけで「こういう映画ですよ」って示していたのかも。
マルチバース物、ってことで。あまり見てないジャンルなので楽しかった。
ところどころにあるギャグはどれもノれなくて、(お尻にトロフィーが刺さるとか)ノれる人は最高な映画なのかも。
石になった世界線のシーンはやけに美しくて、映画館で見たら圧巻だったかもしれない。
ラストの戦闘の、怒涛のスローモーションはくどく感じてさすがに飽きてしまった。映像的にはとても派手で刺激的なのに繰り返しが過ぎると飽きるんですね。
満点、といった後味ではないにしろ、
あらゆる世界線の主人公の中で、一番イケてない貴方こそが世界を救えるんですよ。
というのには、個人的には救われた。
優しいよね、その考え。
マスオさんみたいな夫、好きでした。ハリウッドスター主人公のときの夫、イケてましたね。