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『ゴシカ』1時間半耐久ハル・ベリーのびっくり顔映画

なんか聞いたことあるタイトル。
ということでNetflixで観賞。

2003年の映画。20年前らしいところをチラホラと感じながらも楽しく観賞。
1時間半という短さは集中力のない人間にとってはありがたい。

舞台は綺麗な女子刑務所。アーバンなデザイン建築。その精神病棟で色々巻き起こる。

最初の20分が終わってから物語が大きく動いて、主人公と一緒に謎を推理しながら見る。これが楽しい。
レイプされた女の子の幽霊がハル・ベリーに接触するんだけど、それに対してハル・ベリーがずっとびっくりしてる。タイトル画像にしたあの顔をずーっとしている。
1時間強で一生分のハル・ベリーびっくり顔を見た気がする。

この映画、びっくり演出も多いし、映画館ではお化け屋敷的に楽しめるエンタメ作品なんだろう。
だから幽霊の女の子の行動の意味が辻褄が合わないと見ながら思ったが、「観客を楽しませる為のびっくり演出だから、彼女の行動の意味なんてない」みたいな感じかも。

本当に残酷で鬼畜な真実が最後明かされるんだけど、マジで反吐が出る。個人的には悪党が自分の罪と向き合う前に死ぬのがモヤった。

ラストでハル・ベリーが幽霊が見える体質?みたいになってるんだけど、多分その幽霊もひどい被害で殺された子供で。
それを今後仕事に活かすでもなく、子供を救う訳でもなく、ただそういう体質になりましたで物語が終わってるのが20年前らしい。
多分今ならそういう犯罪者を許さない、というスタンスを映画で見せないと終われない。
子供を狙った性犯罪ってあるよね、ひどいよね、で終わってる。

あと無駄にハル・ベリーお色気演出も多いし、いかにもサービスです!といった感じで今見るとアホ臭くもある。

ロバート・ダウニーjr、出てるけど心底役に立たないキャラで、何だったんだろうという印象。守衛のオッサンのが百倍役に立ってた。
ハル・ベリーに欲情してる観客(主に白人男性)が自己を投影するためのキャラクターかもしれない。

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