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ボクシング お気に入りの選手とChat GPTと指導法


はじめに

今回はいつもとは趣旨の違う記事なのでみなさんが読んでくださるか心配なのですが・・・
僕が初めて武術・格闘技の修行を始めたのが10歳でスタートは空手でした。
その後、フルコンタクト空手、キックボクシング、ムエタイ、武器術などを学び、プロとしてはキックボクシング・ムエタイの指導をしていました。
そして弟子がタイで行われたムエタイ世界大会で優勝し、引退したのと同時に僕も指導者としては引退。
ただその後もキック、ボクシング、MMAなどの選手のコンディショニングと戦略などを担当させていただいております。

さらに今でも世界中の格闘技を見るのが大好き。
これはまさに「趣味と実益」ですが、競技に関係なくあらゆる格闘技を見ていますし、そのトレーニング方法もリサーチしています。

最近のお気に入り選手!

そんな僕が最近お気に入りの選手がこの人!

ベン・ウィテカー(ベンジャミン・G・ウィテカー)です。
この画像は2020年の東京オリンピックの時。
彼はこの時、ライトヘビー級で銀メダルを受賞していますが、表彰式でメダルを首にかけなかったことでも話題になりました。
この画像、わかりますよね??
「カメハメ波」やってます!

実はベン・ウィテカー選手は大のジャパンアニメ好き。
この画像の時はありませんが、今は背中と左肩から腕にかけて「ワンピース」や「はじめの一歩」など日本アニメのタトゥーがバッチリ入っています。

そのファイトスタイルは一見破天荒でトリッキー。
往年の名ボクサー、ナジーム・ハメドを彷彿とさせます。

ただよく見ると非常に緻密な技術を使っており、それは特にディフェンスに顕著です。
ハメドの場合はオフェンスの際もかなりトリッキーなパンチで、遠い距離からステップによる体重移動と腕のフリを連動させて、かなりのパンチ力を生み出していましたが、ウィテカー選手の場合はその場での脚の踏み込みと回旋力を使って打つのである意味攻撃はオーソドックスとも言えます。
しかしだからこそコンビネーションブローも強く速い。

百聞は一見にしかずなので、ぜひ見てこの面白さを感じていただければと思います。

やはりフットワーク&ディフェンス!

先ほども書きましたがウィテカー選手の特筆すべきディフェンス技術!
彼はデフェンステクニックでも主に以下の技術を駆使しています。

・フットワークによる距離とポジショニング
・ヘッドポジション
・ダッキング、スリッピングなどのボディ&ヘッドムーブ

もちろんグローブで顔をカバーするガードも使いますが、多くのボクサーのようにそれを多用するわけではありません。
とにかく相手が狙うターゲットである「顔面」の位置を変化させるのがうまい。
でも単に上体が柔らかいのとは違い、脚の動きと体重移動を伴ったものなので無理がなく、しかも速い。
だからこそオフェンスに転じてもパンチに体重が乗りやすい。

さらに時折見せる前手で相手のグローブや頭を一瞬抑えて動きを止めてから打つのもうまい。
この技術は非常に有効なのですが、日本人ではあまり使う選手のいないテクニックですね。

彼のような「フットワークを駆使したディフェンステクニック」を持っている選手を育てるためにはどうすれば良いのか?

僕がプロのキックボクサーを指導していた頃は最初の1ヶ月間、週に5日、まずフットワークとディフェンスしか教えませんでした。

キックのアマチュア大会を見ると「とにかく先に殴ろう!」とディフェンスなど関係なくお互いガチャガチャ殴り合うばかりになりがちですが、その延長線上にプロがあり、チャンピオンを目指すなら、単にアマチュアで勝つことではなく、プロで上を目指せる技術が本当の基礎であり、基礎から磨くために「フットワーク」と「ディフェンス」を重視していました。

ただもうそれは20年前の話なはずなのですが。
でも最近の選手に聞いても、現状での指導において体系化された「フットワーク」とそれを活かした「ディフェンス」の指導はどうも少ない気がします。

そこでフと気になったのです。
最近流行りの「AI」Chat GPTにどうやって「フットワーク」と「ディフェンス」を指導したら良いか?質問をしたらなんと答えるだろうと・・・

そうしたらその答えが驚異的だったのです!

Chat GPTへの質問

以下が僕が聞いた質問です。

「ボクシングのフットワークが苦手で特にディフェンス時にフットワークが使えない選手に対してどんな練習方法のアドバイスが的確か?論理的、段階的に説明して欲しい。」

Chat GPTの解答は?

ボクシングのフットワークを改善し、特にディフェンス時に有効に使えるようになるためには、基本から応用にわたる段階的なトレーニングが必要です。
以下に、論理的かつ段階的な練習方法を紹介します。

1. 基本のフットワークの習得

まず、基本的なフットワークを確実に習得することから始めます。
これには以下の要素が含まれます。

ステップワークの基本
前進、後退、サイドステップ、そしてその組み合わせを練習します。特に、体重の移動と足の置き方に注意を払いながら、バランスを保つことが重要です。

バランスの維持
どのような動きをしても、常にバランスを保ち、攻撃や防御の準備ができる状態にあることが重要です。

シャドーボクシング
ミットやパンチングバッグを使わずに、想像上の対戦相手と戦うように動きます。この練習では、フットワークとパンチの組み合わせを意識的に練習し、動きの流れをスムーズにします。

2. ディフェンスフットワークの特化練習

基本的なフットワークが一定レベルに達したら、ディフェンス時に特化したフットワークの練習に移ります。

回避動作の練習
相手の攻撃を回避するための動き(スリップ、ボブ&ウィーブ、パリー)をフットワークと組み合わせて練習します。

カウンターの練習
攻撃を回避した後のカウンター攻撃につなげるためのフットワークを練習します。攻撃を避けつつも、有利な位置を取り続けることがポイントです。

3. スパーリングを通じた実践

実際の戦いに近い状況でフットワークを使う練習が必要です。

コントロールされたスパーリング
最初は軽いスパーリングから始め、徐々に強度を上げていきます。特に、ディフェンス時のフットワークを意識的に使うようにします。

フィードバックの活用
トレーナーやスパーリングパートナーからのフィードバックを積極的に取り入れ、改善点を見つけます。

4. 継続的な反復練習と調整

反復練習
フットワークは習得するまで時間がかかるスキルです。繰り返し練習を行い、体に染み込ませることが大切です。

調整と改善
練習を重ねる中で、自分に合ったスタイルや、より効果的な動きを見つけていくことが重要です。

このように段階的に練習を進めていくことで、特にディフェンス時のフットワークを強化し、戦術的な多様性と反応速度を高めることが可能になります。

5. 状況適応能力の向上

異なるスタイルの対戦相手との練習
ボクシングには様々なスタイルのファイターがいます。速いパンチャー、強打のファイター、テクニカルなボクサーなど、異なるタイプの対戦相手とスパーリングを行うことで、実戦での適応能力を高めます。

特定のシナリオの練習
疲労状態でのディフェンス、リングの角での戦い方、圧力をかけてくる相手に対する対応など、特定の戦術的シナリオを設定して練習することで、実戦での対応力を高めます。

6. フィジカルコンディショニング

敏捷性とバランスのトレーニング
フットワークの効果を最大化するには、敏捷性とバランスが非常に重要です。ジャンプロープ、ラダードリル、バランスボールを使ったトレーニングなどが有効です。

足の筋力強化
ディフェンス時に迅速に動けるように、下半身の筋力を強化します。
スクワット、ランジ、カーフレイズなどが効果的です。

7. メンタルトレーニング

集中力の向上
ディフェンス時には、相手の動きを予測し、素早く反応する必要があります。
瞑想やビジュアライゼーションを通じて集中力を高める練習を取り入れましょう。

冷静さの維持
圧倒されそうになった時でも冷静さを保つことができれば、適切なフットワークで対応できます。
ストレス耐性を高めるトレーニングも有効です。

結論

ボクシングにおけるディフェンス時のフットワーク向上のためには、基本的な技術から始めて徐々に応用へと進むこと、実戦に近い形でのスパーリング、フィジカルコンディショニング、そしてメンタルトレーニングをバランス良く組み合わせることが重要です。
一つ一つのステップを確実にクリアしていくことで、ディフェンス能力全般を向上させることができるでしょう。

ここまでがChat GPTによる解答です。

どうですか??
もちろん細かいツッコミどころはありますが、技術の段階的な進歩のさせ方やフィジカル、そしてメンタルまで網羅しているこの考え方そのものは完璧でしょう。
これを実際の指導者が膨らませ、指導の段階的な発展のためのカリキュラムを作れば良いだけです。

う〜〜ん。
実際にここまで理論的に全体を網羅した考え方ができていて、それに基づいた指導ができている指導者はどれほどいるのかなぁ???

AI恐るべし、そりゃ人間がサボっていたらすぐに追い抜かれちゃいますよ。

ということで

今回は最近お気に入りのベン・ウィテカー選手の話から、気になってAIでボクシングの指導方を調べたら結構すごかったというお話でした!

今回はかなり趣味に走ってしまいましたが、このnoteでは普段は「フィットネス」「トレーニング」「健康」「ダイエット」「栄養」などについての情報を書いています。

少しでも気になった方はフォローをしてお待ちいただけたら嬉しいです!

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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