サングリア

連載『オスカルな女たち』

《 男ともだち 》・・・17

(ひゃ~。恥ずかし…っ。これじゃおりちゃんも躊躇するのわかるわぁ)
「すごいね、電動なんだね」
 恥ずかしさを隠すためか、なにか話さずにはいられないつかさ。
「そりゃ、今時『パンツ脱いでベッドに』ってところはないよ。…って、そうか、つかさは初めてなのか」
「うん、初めて。みんなこうやって診察してるのね。ちょっとドキドキしちゃったよ」
「そりゃそうだな」
(まこちゃん、ホントに医者なんだなぁ…)
 改めて白衣姿の真実(まこと)を目の前にして尊敬の念が止まない。
「アトピーとかあったっけ?」
「ないと思うけど、最近はほら、ストレスとかで蕁麻疹が…」
 ここ数年の吾郎との攻防で時折体調を崩していたことを告げる。
「あぁ、そうか。体調いかんでは体質も変わるからな。だいぶ皮膚もデリケートになってるんだろうな。ナプキンが合わないってこともある。かぶれとかは?」
「かぶれではないけど、ここ最近はこのできものが悩みの種、かなぁ」
 言いながら、そろりそろりと椅子に腰かける。
「ふ~ん。結構できるの?」
「ん~おしりとかは、核的なものが残ってたりするかも…小さいけど」

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