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カレーの献立というソースコードについて

仲の良い同期が一人暮らしを始めた。
同時に自炊を始めたらしい。
初めてのことだらけで、きっと日々わくわくしてるんじゃないかな。

まだカレーなどの基本的なメニューしか作ってないみたいだけど、
きっとすぐに料理はうまくなるだろうなと思っている。

なぜなら、彼は「コードが書ける」からだ。


プログラミングと、料理の親和性

大学時代、周囲はみんな理系(多くは情報系)だったが、
一人暮らしをしていた人はだいたい料理がうまかった。

みんなそれぞれ得意料理があったし、冷蔵庫の在りもので料理をする才能にもあふれていた。

同期が真夜中に煮たほろほろの豚の角煮をつまんで酒を飲んだりしたのが懐かしい。
あと、なぜか毎晩の料理をtwitterにあげて飯テロしてくる子がいた…。
というか今でも不意打ちを食らっている(笑)あれはずるい(笑)

きっと彼らは、献立を「ソースコード」としてとらえるのが上手なんだと思う。
献立の中から、他の料理にも使える部分をうまく抜き出して使って、レパートリーを増やしているのだ。

カレー1つを作るときも、献立の要素分解をしているんだろう。

にんじんの皮をむいて、切りながら、このサイズ感なら煮物に使えるなと思ってるかもしれないし、
にんじんをもう少し抽象化して、”根”菜は皮がかたいから、皮むきが必要なんだと思っているかもしれない。
(きっと次に大根を見たら皮むきをするんだろう)
(じゃがいもは地下”茎”だから皮が柔らかいのかも、とか考えるかもね)

玉ねぎの皮をむきながら、表皮を乾燥させて保存性を高めた野菜は、皮をむくと水っぽい質感の違うところが出てそれが可食部だと学んでいるかも。
(もうニンニクの皮むきも迷わないね)

野菜は直接水で煮込むと崩れるから、事前に炒めておくと良いとか。
(煮物、ってだいたいほぼ炒め物だしな)
(ほかに素揚げとかいう方法もあってね、とか伝えたい)


ロジカルクッキングとかいう言葉があるけど

逆に言えば、料理を教える立場になった時は、こういう理論を教えてあげればいいんだろうな、とも思う。
後は、他の献立も作ったことがあるからこそ見える全体感とかね。
こう言うと、上司みたいだな(笑)
教える人って、本来そうあるべきだよね。

コードが書けて、料理ができる人って、平たく言えばまあ当人の学習能力が~という問題なのかもしれないが、
もしそういう教え方や学び方ができればまた才能が花開く人もいるんじゃないかなと思ったりもする。

まあある程度、いろんなソースコードいじって遊んで、お料理のスキルが身に着いたら、そこから先は「センス」の問題ではあるけれど。
どんな調理法や味付けをしたら、どんな触感や味になるのか、人間機械学習していくのが良いのではないでしょうか(笑)


本日の晩御飯

まあこんなことを考えながら、本日の夕食は私もカレーを作ってみた。

野菜は低温でじっくり炒めてから、牛肉は赤ワインで軽く煮て、とっても美味しいカレーができました(笑)

めでたし、めでたし。

カレーって、おいしいね(笑)

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